定義森林鉄道跡の廃木橋群 その3
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定義森林鉄道の廃木橋群 第2回 かわいい鉄道橋【廃線・廃橋】 定義森林鉄道跡を歩く(定義如来~十里平編)【宮城・定義山】
第2回でみつけた掘割に降り立ってみます。進んでいくと路盤の一部が沢のようになっています。場所によっては一部泥沼状になっており注意が必要です。
目測で地表面から2~3メートル程度掘られています。この路線が建設された昭和初期にはどのような方法で掘り進めたのでしょうか。
しばらく進むと路盤右側は渓谷となります。高度差は目測7メートル程度。
路盤の大部分が崩落している箇所もあります。
注意しつつしばらく進むと...
突然路盤が途切れます。先にも道が続いているので、状況的にここに橋が架かっていたのでしょう。便宜上この地点を「2号橋」と呼びたいと思います。
ちなみにこの管は水道管と思われますが、今後も探索終了まで常に軌道と並行するように敷設されています。場所によっては一見現役のようにも見えるのですが、この写真をご覧いただくと明らかなように(外れてしまっている)、すでに放棄されてからだいぶ時間が経っているものと思われます。
向こう側に移動してみましょう。
反対側に移動したところ。先ほど立っていたのは石垣の上だったようです。
掘割の中に降りてみました。かなりきれいな状態です。
振り返って撮影。奥川に先ほどの2号橋があります。
ふと下を見ると、
いくつかの木片が落ちています。
折れていますが、おそらく枕木で間違いないと思われます。
改めて正面に向き直ります。どこまで続いているのでしょうか?
小さな橋が見えてきました。
幅は目測で1メートル弱、長さは2メートル弱の小さな橋です。規模的に車両用ではあり得ず、状況的に歩行者用である可能性も極めて低いでしょう。ほぼ間違いなく森林鉄道用の木橋です。
桁の様子。腐っている様子は見られずしっかりしています。試しに桁の上に立ってみましたが全くびくともしませんでした。ある意味現役の林鉄木橋です(笑)
橋台の様子。この橋は造られてから60年前後は経っていると思われ、その間常に水にさらされる場所にあったことを考えると信じがたい保存度です。
実際に鉄道が走っていたときの様子はどんなだったのか興味深いですね。
今後この橋は「3号橋」と呼びたいと思います。
先に進みます。3号橋から50メートル程度進んだ地点に、次なる木橋がありました。しかしその橋は・・・
残念ながら完全に倒壊しています。3号橋とは対照的な姿です。この橋は今後「4号橋」と呼ぶことにしましょう。
もっともこの橋は3号橋より相当に大規模で、橋長は目測6メートル前後、中間に橋脚を備えるものだったようです。年月を考えれば倒壊するのもやむを得ないでしょう。 しかし桁下高もそれなりにある完全木製の橋、もし架かっているのを見られたらアスレチックのようで面白い見栄えだったかもしれませんね。
橋脚は完全に折れています。
第4回に続く・・・