🍵大福だんごお菓子な毎日🍵

町にある大福だんご店を応援!地方の素晴らしき餅だんごの世界をお楽しみください

上生菓子は作りません。いや出来ませんって話

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餅だんごの世界がフィールドです

 お菓子教室にて、『上生が食べたい』というリクエストを頂きますが、秒で『できません』と答えています。ほんの少しだけ個人的な好奇心で作った事もありますし、道具もあります。もし、僕が上生を講座で教えた場合、その世界の職人さんへの冒涜的な気がするのです。上生を作る多くの職人さんを知っています。彼らは長い年月をかけて技術を会得してきたと考えます。僕が暇つぶしで作った上生は、いわゆる『似て非なるもの…』だと思います。僕が得意とする素材を土台とした餅だんごの世界とは、同じ和菓子の世界でも異なります。どちらが優れているか優劣をつけるものでは無く、どちらも同じように凄い歴史と文化があると考えます。

 あんを買い、色粉を揃えて、他の材料も整えて作る私の上生には深みが無いというか、軽いのです。逆に上生をフィールドにしている職人さんが作る餅だんごには、何か僅かながら物足りなさも感じてしまいます。

 氏素性が原料屋である私は、かつて使命としてそんな職人さんたちへ、粉の特性を伝え、基本的な配合を教え、粉の拡売を目指して来ましたが、なかなか思い通りにはならないものです。自分で上生を作るようになったのは、原料との相性を見極める事が目的です。竹串や道具を用いて遊びで仕上げても、一つ一つはそれなりに出来ても、何個も並べていく度に仕上がりに違和感が出て来ます。長年色んな経験をして得てきた技術や経験に、私如き者が偉そうに上生を生徒さんへ教える事は出来ません。出来る事は、言葉を使い、由来などや食べるシチュエーションを伝え興味を持って頂くことだと考えるのです。

 

☝10年くらい前に見学させて頂いた技。私には出来ません。

 

盛岡には、素敵な上生菓子を作るお店がたくさんあります。

竹芳さん。大丸屋さん。山善さん等々…、他にもたくさんあります。盛岡はかつて城下町だったこともあり、素敵な和菓子店さんがたくさんあります。茶道も盛んです。餅だんごと同時に、盛岡の上生菓子を是非お楽しみください。

手っ取り早いのは、盛岡駅フェザン店の南館岩手を代表する老舗和菓子店さんが出店しています。!

 

どれも、江戸や京の上生菓子に引けをとらず、みちのくの小京都と呼ばれたモリオカのちで地域的な気候風土や風習を加えた素敵なお菓子なのです。

たべたあとごちそうさまでした!と言える素敵な美味しさです。

盛岡駅フェザン南館1Fは、盛岡駅内にあります!

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瓢箪から独楽...的なレシピ

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水を間違えた…けど???

 今週末は桜だんごの講座です。粉の状態は毎回微妙に違います。特に少量で作るお菓子教室では毎回チェックが大切です。9%ハイボール500mlを飲んだのが原因か…。水の量を倍入れてしまいました。加える粉は手元には有りません。『取り敢えず蒸してみよう…』

 

 

良い感じに仕上がっていた。

ドロドロの生地…、はて…?と考え、蒸すと水分が飛ぶので蒸し器に入れてみました。

約20分ほど蒸してみると、なかなか良い感じに仕上がっていた。さらによく練って5分ほど蒸してみた、良い感じにコシが出た生地になりました。

☝蒸す前のドロドロの生地…。あ~あ…という気持ちでした。

☝熱い生地を何とか我慢しつつよく練って形にしての地、幾つかに分けて再蒸し。

☝さらに練って棒状にのしました。

☝親指と人差し指でつまむ様に捻りだし団子の完成です。

 

歯応えはありませんが、使う餡によっては美味しさを引き立てる『ほわんほわん』な生地になりました。

もし、手元に上新粉があれば、加えていたと思うし、最悪捨ててしまったかもしれません。偶々できたほわんほわんな生地。次回以降、しずる感のあるタレに最適な団子生地ができたと思います。まさに状況が生んだ『瓢箪から独楽』みたいな発見でした。

 

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竹芳(ちくほう)さんの桜もち

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しっとりとした食感と香りがたまりません

 『プロから学ぶお菓子教本』的な本があります。この他にもネットにはレシピが溢れているのは皆さんご存じだと思います。そのレシピ通り作ればそれなりの和菓子が出来上がりますが、定期的に訪問する和菓子店で購入する多くのお菓子は、このレベルをはるかに凌駕していると考えます。

2月はじまりから、今日に至るまで数多くの桜もちを食べ、試作もしてきました。色んな桜もちの中で、道明寺を原料にしたものと、小麦を生地(長命寺)にした2種類の中で『おおぉ~!』というほど美味しい桜もちがありました。

 桜葉に含まれるクマリン酸と塩が反応し、桜もち独特の香りが生まれます。この香りは強ければ強い程良いというものでは無く、微妙な塩梅というか、長年の経験というか…もたらすハーモニーの凄技があると思うのです。ガッツリ桜の香りを餡や生地に注入しても、あと味に嫌な感じが出てしまいます。

寿司の画像のようです

☝香りが鼻から抜け、スッと消えてゆくような桜花の清々しさがありました。

竹芳さま

さくらもち凄く美味しかったです。

ごちそうさまでした!

竹芳さまのお菓子は、盛岡駅フェザン南館1Fにて購入できます。

〒020-0824 岩手県盛岡市東安庭1丁目6−2

 

思わず電話してしまった感動

竹芳さんのご主人は、年齢的には僕の幾つか下ですが、和菓子の経験値においては、遙かに先輩だと思っています。桜もちを食べて、ハイボールを飲んで‥‥、歯止めが効かなくなった僕はご主人様へ電話をしてしまいました。脳がハイボールで破壊されていた状態でも、今すぐ美味しさを伝えたかったから...。

素朴な美味しさでホッと一息!

 もう一つ、今シーズン食べた桜もちの中で、いざわさんのが素朴で懐かしい味がしました。色んな桜もちがあって、今年たべられなかった製品がたくさんあります。色んな大小和菓子メーカーさんがあって、日々切磋琢磨されているという事は分かっています。モノづくりに正解は無いと思いますので、製品への愛情が深ければ深い程、毎年毎年、前年を凌駕する美味しさが作られると信じています。

 

☝懐かしい味がする桜もちも大好きです

菓子工房いざわさま。

ホッとする懐かしい味美味しいです。

ごちそうさまでした!

いざわさまのお菓子は盛岡菜園のカワトクB1にて購入できます。

 

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