2020年05月27日

チャルメラ協奏曲

アルビノーニのオーボエ協奏曲第2楽章が始まってすぐ、ソリストのオーボエの調子が悪くなった。

すると、最前列で聴いていたラーメン屋の亭主が彼に何かを投げ入れた。

それは亭主が日頃使っているチャルメラだった。

ソリストはそれを受けとると、グッジョブ!と親指を突き出した。

亭主のとっさの判断がこのオーボエ協奏曲を成功させたのは、いうまでもない。

実はこのオーケストラと亭主の間にはこんな話がある。

チャルメラ協奏曲
【チャルメラ】


このオーケストラは海外の有名オケで、来日の度、公演の練習が一息つくとの亭主のラーメン屋から出前を頼んでいるのだった。

もちろん出前を届けるのは亭主だ。

みんながラーメンを食べ終えた頃、コンマスの「始めようか」の言葉に各々が楽器を取り出した。

すると、ラーメン屋の亭主もチャルメラを手に…。

かくして、オーボエ協奏曲ならぬ、チャルメラ協奏曲が始まるのだった。

(*チャルメラはオーボエの元祖らしいです)




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