『シマトネリコ』は,洋庭に合うシンボルツリーとして,『オリーブ』と並んで定番の庭木です。人気は秘密は,株立ちにしたときの自然な樹形のカッコよさと,つやのある明るい緑色の葉と繊細な枝ぶりが醸し出すモダンで涼しげな雰囲気です。また,初夏には小さな白い花を枝先に房状につけます。
今回は,我が家でもシンボルツリーとして地植えしている『シマトネリコ』についてです。シマトネリコを庭に迎え入れてから(農家で直接購入),樹高3mになるまでの成長記録,さらにガーデンライト(ローボルトライト:過去記事で紹介)を使ってのライトアップについてもご紹介します。
基本情報
種類 | 常緑樹 |
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学名 | Fraxinus griffithii |
花色 | 白 |
開花時期 | 6~7月 |
最大樹高/横張り | 10m/2m |
耐暑性/耐寒性 | 強/普通(耐寒温度-10℃) |
シマトネリコは常緑?
シマトネリコを常緑に分類されている場合も見かけますが,実際には半常緑です。従って,冬場や新芽が出る季節は葉を結構落とします。ですので,落ち葉が土以外の場所に落ちた場合,庭の掃除は必要になります。
シマトネリコの剪定
シマトネリコは一般的には成長が早いとされ,剪定が必要です。おすすめは,初夏までに伸びた枝を花後に切ることです。こうすることで,開花の喜びを経験しながら,樹形をコンパクトに保つことができます。(ただし夏場の伸びが凄いので,気になる方は夏後にもう一度剪定しましょう。)
シマトネリコの成長
2017年6月(シマトネリコの購入)
シマトネリコの購入方法はちょっとイレギュラーでして,園芸農家に直接訪問してシマトネリコ畑で好みの株を探しました。 ちなみに,購入時の大きさは背丈と同じくらいの高さ170cmくらいでした。
この方法ですと,農家の規模にもよりますが,より多くの候補の中から気に入った樹形の株を選べて,かつ中間マージンが無いので,安く買うことができます。シマトネリコは超メジャーな庭木ですので,園芸専門店でなくても,ホームセンターでも購入できます。ただ,株立ちのシマトネリコで,それなりの樹形のものを買おうとすると,1~2万円と高価です。私の場合は,気に入った樹形の株を3,000円で買うことができました。 とてもコストパフォーマンスが高いです。
シンボルツリーをご検討の際は,このような方法か,ネットでも樹形を選んでの購入できるサイトがありますので,お勧めしたいと思います。
2018年5月下旬
シマトネリコを門袖(白色のタイル張りの壁)越しに見た写真です。全体が写っている,この時期の写真が見つからなかったのでこうなりました(笑)門袖が1.5mなので,樹高は2.2~2.3mくらいには伸びています。また余談ですが,門袖の手前には,第2シンボルツリーとしてこの時期植えたオリーブ『ロシオーラ』が見えます。このころは,まだ1mくらいしかありませんでした。(2020年4月時点で2.5m!もあります)
2019年12月下旬
2019年12月で2年半が経過しますが,2.5mくらいには成長しています。
次は,シンボルツリーとして植えたシマトネリコのグランドカバーについて簡単に紹介します。下草として植えている植物ですが,これまで,アメリカンブルー,シロタエギクなどいろいろ植えてきました。しかし,アメリカンブルーは冬に枯れて汚くなってしまったり,シロタエギクは成長が早すぎて管理不能になるなどあり,かわいそうですが全て撤去してしまいました。
今はローズマリーモーツァルトブルー,アベリアホープレイズ,ヘリクリサムコルマ,ハツユキカズラ(左から順)で落ち着いています。それぞれ,緑,黄色(と緑の斑入り),白,赤(紅葉時)とカラフルで,かつ常緑・丈夫で満足しています。
2020年4月下旬
新芽が出てきました。樹高は3mくらいになっています。シマトネリコは成長が早いことで有名ですが,地植えで約3年育成で1.7⇒3mはそれほど成長が早くない印象です。今後,急成長するかもしれないのでウォッチが必要ですが,成長の早さが心配されている方には朗報ではないでしょうか?
ちなみに,真冬の1~2月にかなり葉を落としました。特に株の上部の枝先は,かなり葉を落としているようでした。
次はそれぞれ4月上旬,中旬の上部の写真です。3月下旬くらいから枝が伸び始めて,4月上旬から新しい葉が出始めました。4月下旬になって,葉の大きさが成葉に近づいてきています。通常,一カ月くらいかけて新葉が成葉になるようです。
2020年5月下旬
2020年7月上旬
梅雨明けが待ち遠しい月上旬になりました。そしてついに,シマトネリコが開花しました!1つ1つの花は控え目ですが,青空にフワフワッと浮かんでいるように見える白花が,涼しげでとても素敵です。
シンボルツリーのライトアップ
せっかくの家の『顔』であるおしゃれなシンボルツリー,夜になると鑑賞できないのは残念ですよね。
シンボルツリーをガーデンライトで照らすことで,夜間もシンボルツリーを楽しめるだけでなく,昼間以上に素敵な雰囲気になります。下の写真は,ガーデンライトのトップメーカー,タカショーのローボルトライト,『ひかりノベーション 木のひかり』を使ってシマトネリコをライトアップしたものです。
ライトの設置は外構業者に頼んでもできますが,とても高くつきます。下記ローボルトライトを使ったDIYなら,とても簡単・安価にプロと遜色のないライトアップが楽しめます。
ローボルトガーデンライトのメリット・デメリットついては,下記記事にて詳しくご紹介しています。シンボルツリーのライトアップを検討される場合は是非ご覧ください。
まとめ
シンボルツリーとして定番の庭木,シマトネリコの成長を中心にご紹介しました。我が家で育ててみて,巷でシマトネリコの欠点と言われている「成長スピード」はそれほどではない(3年で樹高1.7⇒3mに成長)との印象です。また,今回の記事では,シンボルツリーの下に植えるグランドカバーやDIYで設置するライトアップについてもご紹介しました。いずれもシンボルツリーをおしゃれに仕立てるには,必須の要素と思いますので,ご参考にして頂ければ幸いです。