前回、こちら↓の記事で、マイルールを押し付ける心理と従う心理をご紹介しました。
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その心理をもとに、マイルール、すなわちモラハラに対処する基本的な考え方3つをご提案します。
この思考法は、モラ夫に限らず、職場やママ友等、日常に潜むモラハラにも応用が効くはずです。
今回も、モラハラ加害者を仮名としてモラ男、モラハラ被害者をモラ子と呼ぶことにします。
1.『無責任』な関係に気づく。
前回、双方「自尊感情」が欠如しているからマイルールを押し付け、従うことで、互いを満たしている。
自分への『無責任さ』故に、マイルールは発生しているとお話しました。
おそらく、モラハラ被害者のなかには、まじめで責任感が強いと言われる人が多いのではないでしょうか?
だからこそ、この『無責任』という言葉は、なんとなく見たくない、認めたくないと思います。
しかし、それはあなたがいつも誰かのマイルールを求め、それに一生懸命従っていただけかもしれません。
私が意味不明なモラ夫のマイルールに従っていたのは、
「言われた通りにしておけば、モラ夫のせいにできる」とどこかで思っていたからなのだと思います。
けれども、心の中でモラ夫のせいにしたところで、モラ夫は結果として私が間違いを起こしてしまっても、誰かに対して謝ってくれたり、守ってくれたりしてくれません。
何の責任も取れないのが、モラ男です。
モラ男も、何か失敗があれば、あなたのせいだと同じように思っているからです。
あなたの言動は、あなたしか責任が取れません。
そのことに気づくことが大きな一歩です。
2.誰かの作ったルールを疑う。
例えば、職場の先輩が相手の都合を考えず、やたら飲み会やお茶に誘ってくる人だったとしましょう。
この先輩の中で、「先輩が誘ったら断らずついていくもの」というマイルールが出来上がっていて、今後「使える後輩」として都合のよいよう動かそうとする思惑がある可能性があります。
あなたは、気が進まなくても、明確な予定がなければ、なんとなくこのルールを察知し、従おうとするはずです。
いわゆる「断れない」というやつです。
『無責任』なあなたは、認められたいために、どんなルールでも従おうとし、その結果、他人に振り回されてしまうのです。
自分の意には反するけど、なんとなく従わせようとしているな!と感じとれば、それは「マイルール」であり、あなたを支配しようとしている可能性があります。
支配されれば、あなたの意思は尊重されません。
これは、マイルールだ!と、気づけば、従わないよう注意してみましょう。
この場合、相手にはわからないような理由(この場合、「体調が悪いので、すみません」といったもの)をつけて、断る勇気を持ちましょう。
「誰かに認められたい」という深層心理が働いて、マイルールだと気づいても従おうとするならば、
支配するような無責任な人に、認められる必要はない!
ということに気づいてください。
3.自分に、自信をつけるよう意識転換する。
人に支配されるときは、自分に自信がなくなっているときです。
自信がないので、自分で自分を認められないのです。
では、自信をつけるように意識転換していきましょう。
他人と比較されながら育つ人が多いため、そのまま自分に「ない」ものばかりに注目していませんか?
私もできないことが多く、ときに「何もできない」と落ち込んでいました。
でも、身近に「ある」ものを数えてみると、とっても気持ちが明るくなり、自信が出てきた気がしました。
身近で支えてくれる人に気づく。
小さなことでも自分のできることに気づく。
『ある』人やモノに気付き、感謝する。
これだけで、今まで「ない」ものばかりに目を向けていたのが嘘のように、
「ある」ものだらけになるのです。
そして、「マイルール」を振りかざしているモラ男も、自分への自信がないから、強く見せているだけなんだなと思うようになりました。
自分への自信が湧いてくると、たとえ何か自分の意にそぐわないことを言われたとしても、自信がない人のマイルールに従ってもしょうがないなと客観的に見れるようになったのです。
まとめ
「自分が変われば、他人も変わる」という言葉があります。
以前の私は、この言葉を相手に合わせるよう自分が変わることだとばかり思っていました。
違います。自分の考え方を変えることで、世界が違って見えるのです。
誰かのマイルールに従うことは、楽です。
楽な選択にうつつを抜かしている間は、何も気づけないかもしれません。
モラ夫は、自分の『無責任さ』に気づくことはできません。
限界を迎えた私のように、離れるしかないのです。
なぜなら、支配欲の強いモラ夫は、あなたを逃がさないように、あなたの「自信」を奪ってくるからです。
今モラハラ夫に悩んでいる方は、モラハラの進行度合いにもよりますが、今回ご提案した3つの思考法を強い気持ちで実践することで、何か変われるかもしれません。
「もう誰にも支配されない!」と、モラハラ夫と離婚調停を成立させた私ですが、もともとモラハラ被害者体質であるため、ときどき誰かのマイルールに従おうとしてして悩んでしまうことがあります。
1児のシングルマザーとして、自分のことぐらい自分で認められる大人になろうと思います。
ときに誰かが作ったルールを疑い、あなたを支配しようとしているか判断し、
たくさん「ある」ものを備えた自分に気づくこと。
この思考法は、日常に潜むモラハラにもぜひ応用してみてください。
マイルールを伴ったモラハラに遭いたくない!遭わないようにしたい!と思う方の参考になれば幸いです。