本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。
乳頭山には9月にまだ行ったことが無かったので、17日に行ってみた。
なお近くの千沼ヶ原にはちょこちょこ立ち寄っているので、
今回は割愛し、乳頭山だけを目いっぱい愉しむことにした。
田代平山荘付近から乳頭山を望む(下山時に撮影)。
今回も孫六温泉から入山、山頂を極めた後は岩手県側、小乳頭の山頂手前まで行き、来た道を戻る。
帰り道、田代平では少しだけ北側に寄り道してから下山した。
非合法マップ。今回、歩いたルートはオレンジ破線。
温泉から約一時間、ブナの樹林帯の中を歩く。
今日はこのコース、ワタシ独りだけのようだ。クマさん、どうか現れないでね。
途中のブナ林(写真は下山時撮影したもの。登りの時は終始逆光だった。)
ねじくれたブナの枝にヤドリギ ブナの根っこ道
季節柄、ブナ林内に花は皆無。
キノコと木の実が少しだけ有ったが、いずれも有毒だった。
シロタマゴテングタケ ツルシキミ
樹林帯の坂道を一時間半ほど登ると、道が突然、平ら(木道)になり、田代平の湿原が始まる。
このコースはこの解放感がたまらなく好きだ。今日は天気も好く、秋田駒や近隣の山々もよく見えた。
樹木の紅葉はまだごく一部だったが、湿原では既に草紅葉が始まっていた。
田代平から秋田駒ヶ岳を望む。
草紅葉。赤いのはキンコウカのようだ。
田代平にはちょっと変わったワレモコウの仲間が生えている。
これは以前、10月に来た際、気付いたのだが、今回はその最盛期に当たっているようなので
もう少し詳しく観察してみる。
ナガボノアカワレモコウ?
ここには東北の高山に多いシロバナトウウチソウも生えている。
一応、花穂が直立し、上の方から咲くようなので、シロバナトウウチソウとしたが、
もしかしたら、ナガボノシロワレモコウかもしれない。
場所によっては、赤穂と白穂が混生したり、中間的な色合いのものも見かけた。
シロバナトウウチソウ ? 赤穂と白穂の混生
オオカメノキ(特別早く紅葉したもの)
他には今の時期、ミヤマアキノキリンソウとエゾオヤマリンドウも多い。
ミヤマアキノキリンソウ(コガネギク) とエゾオヤマリンドウ
エゾオヤマリンドウの群生。
リンドウに見とれて歩いているうちに、いつの間にか山頂。
乳頭山の南岩壁 乳頭山山頂
今日はとても眺めが好い。まず北側を眺めると・・・
やや西寄り、森吉山の方角。
田代平、大白森越しに森吉山
焼山の方角。
倉沢山、曲崎山越しに焼山
八幡平の方角。
大深岳の方角。
大深岳と源太ヶ岳の連なり。左奥に茶臼岳。
「後編」へ続く。