●「良いか、悪いか」の二極化思考でストレスをためる人 | 上司からのパワハラで「うつ病」を発症するも心理学と出会い克服した人生

上司からのパワハラで「うつ病」を発症するも心理学と出会い克服した人生

17年前に会社の社長からパワハラを受け、それが原因で「うつ病」を発症。その後壮絶な人生を歩みながらも少しずつ自分自身を取り戻そうともがきながら心理学と出会い、心理カウンセラーとして新しい出発を果たした者の軌跡

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●「良いか、悪いか」の二極化思考でストレスをためる人


■「良い自分」への執着と「悪い自分」への不安

何気なく口をつく言葉が、いつも「良いか、悪いか」に二極化していませんか?
たとえば、「あの人は良い人、悪い人」「こんな私は良い私、ダメな私」
「勝っているか、負けているか」というように。

そして、こうした二極化の発言が目立つ人は、
毎日がストレスでいっぱいではないかと思います。


価値観が「良いか、悪いか」に分裂していると、
自分の状況に安心することができず、心はいつも不安定です。

たとえば、優秀で人から賞賛される「良い自分」でなければ、
何の価値もない「悪い自分」に思えてしまう。

そのため「良い自分」でい続けるための強迫的な努力を続けますが、
そんな自分をキープする緊張感で心はいつも張り詰めているのです。

そして、一度ぶざまな「悪い自分」に堕ちてしまったら、
自分には何の価値もないと思いこんでしまいます。


そんな自分にならないようにと細心の注意を払っても、
何かのきっかけで一度「悪い自分」に堕ちてしまうと、
そこから再起できず、底なし沼にはまってしまう人が少なくありません。
 

■他人や環境も「良いか、悪いか」に二極化してしまう

そんな「良い自分」「悪い自分」の価値観は、外界にも投影させていきます。
そのため、いつも「良い人」や「良い状況」に囲まれていなければ安心できず、
そうでないと不安でたまらなくなります。

自分と同じ考えを持ち、自分と同じ行動をする人は「良い人」。
だけれど、自分の意見に異を唱えたり、自分の価値観から少しでもずれた人は、
その瞬間から「悪い人」に転落です。


環境に対しても同様です。

自分の理想通りの先生や上司がいて、理想通りの指導をしてくれれば
「良い学校、良い会社」だけれど、少しでも理想と離れてしまうと
「悪い学校、悪い会社」に転落。

こんな二極化思考が日常であり、
安心できる安定した自分と環境を経験できないのです。



つまり、「良い」と思えばその対象に全面的に信頼を寄せますが、
少しでも理想と違うと「悪い」と感じて敵意でいっぱいになるのが常。

しかし、自分の思う通りに人が同意し、
思い通りの環境が用意されることなどありえないので、
いっとき信頼を感じてもすぐに「裏切られた」と思い込みます。

そうして、しまいには「世の中に信用できることなど何もない」
という虚無感に陥ってしまうのです。


■価値観は、環境によってつくられる

こうした二極化思考を、ある人は乳幼児の頃に身につけます。

幼い子どもは外界で生きていくことに不安を抱えていますが、
大人から安心感を与えられ、見守られながらできることを増やしていき、
「ありのままの自分でいても大丈夫」と自信をつけていきます。

しかし、その安心感が得られず、良い自分でいるときだけ注目され、
悪い自分でいることが許容されない環境で育ってきた場合、
「良い自分でい続けなければ安心できない」という思考ばかりが発達してしまいます。

逆に、育った家庭は穏やかであっても、
その後の人生で切迫した競争感のなかに長く身を置いてきた人にも、
「良いか、悪いか」の二極化思考が強くなる人がいます。


エリート教育が盛んな環境、
スクールカーストのような仲間の格差意識が盛んな環境、
個人の成果ばかりが問われる環境――

こうした環境に身を置くなかで、
価値観が「良いか、悪いか」の二極化に偏っていく人は少なくありません。

たしかに、受験の成功やノルマ達成のような目の前の結果をつかみ取るために、
「良い自分」を精鋭化することには一定の効果があります。

しかし、長期的に「良い自分」だけをキープし続けるのは難しく、
誰もがいずれは何かのはずみで壁にぶつかり、立ち止まるときがやってきます。

そのとき「良い自分」だけにしがみついたままでいると、
挫折のダメージに耐えることができなくなるのです。
 

■「良い、悪い」両方揃っている姿こそ、自然

大切なのは、自分も他人も環境もすべて
「良い部分も悪い部分も内包した全体的な存在」だと捉えることです。

たとえば、自分を見つめる際には
「自分の中には良い面もあれば、悪い面もある。
両方揃っているから自分なのだ」と理解できることが大切です。

頑張り屋の一面とだらしない一面、
誠実な一面とずるい一面が同居しているのが等身大の人間であり、
一方だけに固執し一方を排除しようとしても、いずれは破綻してしまいます。


他人や環境も同様です。

友人や仲間のなかには、尊敬できる一面がある一方で、
信じられないほど嫌な一面もある。

学校や会社は「ここを選んで良かった」と思える一面もあれば、
「ひどいところだ」と思わされる一面もあるものです。

すべてのものは、良い面と悪い面をあわせ持っているのです。


こうして、自他と環境の良い面と悪い面を認め、
それらを統合して全体として捉えることができるようになれば、
いままで「悪い対象」に感じていた苛立ちや
「良い自分」でいなければという切迫感から、卒業することができます。

すると、いつも気持ちに余裕がなく、
他人や環境の悪い面ばかりを批判し続けてきた自分からも、
卒業することができるようになるでしょう。


■編集後記

この記事を読んで、確かに自分にも当てはまる・・・

そう感じた方もいらっしゃるでしょう。

でも、安心して下さい。

心理学では、そういった自分をまず「認める」ことが大切だと説いています。

今の自分はそうでも未来の自分はそうではないかもしれません。

「良い」「悪い」ではなく、「今の自分はそうなんだ」と素直に認めること。

この考え方の偏りは小さい頃両親や祖父母、または学校の先生、友人、知人・・・
いろんな人達との関わりの中で知らず知らずのうちに出来上がってしまった
「思考の癖」なのです。

だから、この癖を少しずつ直していこうと努力をすれば
だんだんと考え方が変わっていきます。

だからこそ「自己理解」というものがとても大切になります。

案外、自分のことがわかっているようでわかっていないものです。

一度ゆっくり自分を見直してみることも大切だと思いますよ。


次回は、「●「本番に強い人」と「プレッシャーに弱い人」の大きな違い」についてお話したいと思います。


お楽しみに!


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