2020年4月29日水曜日

グスタフ・マーラー作曲 交響曲第1番「巨人」の素晴らしい演奏が・・・!

 コロナで気軽にお出かけもできませんね。元々お家大好きですが!(笑)
今日は仕事が休みだったので、一日家にいました。なんか聴きたいな~と適当にYouTubeで検索したグスタフ・マーラー作曲 交響曲第1番「巨人」クラウディオ・アバド指揮の1989年のライブ動画を聴きました。一楽章の出だしの緊張感、管楽器のソロの方の緊張感、なんかとってもよい~と感じました。どうよかったのかは言葉で言い表せないので、あとでリンクを張りますので是非聴いてみて下さい!(笑)
 
 グスタフ・マーラー作曲 交響曲第1番「巨人」はマーラーが28歳の時に作曲されたものです。わー私とちょうど同じ歳・・・!!私と同じ歳の時にこんな素晴らしい曲を作曲していたなんて、私ももっと日々を大切に生きなければ・・。そんな気持ちになりました。
 
 マーラーはユダヤ人の商人であった父と、ユダヤ人の石鹼製造業者の娘であった母のものに生まれました。こんな天才が音楽と全く関係のないところから生まれてくるなんて!なんだか勇気をもらいました。(なんのだろう?(笑))
 マーラーの幼少期はユダヤ人の地位向上の期を上手く捉えた父の事業の成功のために、イーグラフにおける上流階級の暮らしをしていました。しかしその父は、家柄がよく教養があった妻(マーラーの母)に嫉妬し身体的な虐待を妻にしていたのではないかという話もあります。そういった事情でマーラーは父との関係はあまりよいものではなく、代わりに母に固定観念ともいえる愛情を抱いていたそうです。足が悪かった母の真似をして、無意識に足を引きずって歩いていたという逸話もあります。母に対する少し異常なまでの執着は大人になってからも残りました。しかし一方でマーラーの父はマーラーの音楽の才能を見出し、音楽を学ぶための環境を提供し全面的に協力して自分自身が果たせなかった、芸術家として世界のステージに立つという夢を息子に託したという話も残っています。
 また、マーラーの幼少期には13人いた兄弟の半数の7人が様々な病気で亡くなってしまうという経験もしています
 マーラーの人柄はについては、一徹で強い意志があり、自分の追い求める音楽には決して妥協しない、という強い心を持った人物でした。マーラーの妻であったアルマの回想記にはこんな言葉が残されています。
 「何であれ邪魔の入ることに我慢ならなかった。一にも仕事、二にも仕事。不屈の精神。個人としての楽しみを捨ててかえりみぬ禁欲。とどまるところを知らぬ探求また探求。これが、明けても暮れても繰り返される彼の生活だった!・・・・自分ではいっぱしの菜食主義者気取りでいる、この天才という肉食獣たちよ!」
 マーラーはここに書かれているとおり、「菜食主義者」でした。そして山歩きが日課でもあり、体も丈夫でした。
 一方でマーラーが50歳、亡くなる1年前に神経症的になり、フロイトの精神分析を受けたこともあります。原因は妻アルマと建築家ヴァルター・グロピウスの不倫であったとされています。

 
 またマーラーはユダヤ人であり、常にアウトサイダー(部外者)だとの意識があったようです。後年マーラーは「私は三重の意味で故郷がない人間だ。オーストリア人の間ではボヘミア人、ドイツ人の間ではオーストリア人、そして全世界の国民の間ではユダヤ人として」と語っています。マーラーが生きた時代はユダヤ人への偏見が根強い時代でもあり、あのリヒャルト・ワーグナーによって1880年(マーラー20歳)の時に書かれた「宗教と芸術」では
 ユダヤ人種は、純粋な人間性とそこに含まれるすべての高貴さに対する生まれながらの敵だ、と私は考える。我々ドイツ人は彼らの前に破滅することになるであろう

とまで述べています。しかしユダヤ人は多くの素晴らしい芸術家、物理学者等を輩出しており、現代ではユダヤ人の世界に対する貢献を知らない方はいらっしゃらないかと思います。
マーラーがその生涯感じていたユダヤ人として感じざるを得なかった負い目のような気持ちは、もしかするとこの50年という短い人生を駆け抜け素晴らしい音楽を生み出し続ける原動力となったものかもしれません。私もいまのところ負い目だらけ?の人生なので、他の人より原動力があると思って頑張ります!(なんの宣言)

 長くなりましたが、冒頭お話していたグスタフ・マーラー作曲 交響曲第1番「巨人」クラウディオ・アバド指揮の1989年のライブ動画のリンクを張りますので、ぜひぜひ聴いてみて下さい。これがただでしかも途中で広告に邪魔されることなく聴けるなんて~泣







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