移住と起業と、まさかの投資

プーケットでタクシー屋はじめました

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秘密の闇カジノとひと間違い プーケットのタクシー屋のオヤジの戯言

今回のチェンライ滞在で2件目の葬式がスタート。

夕方、最近の日課にしてる公園でのWalkingをしてると、
ワイフの携帯に電話。
受け損ねるとすぐにワシの携帯に電話。

普段、ワシの電話を鳴らす事は少ないから、
話する前から内容は察しがつく。

元々、今回のチェンライ来訪の前から親戚のうちの二人がもう長うない、という状況で、先に亡くなったおじさんの葬式になんとか間に合わせる形で来たわけやが、エエのか悪いのかもう一人の葬式にも滞在中に参列することになった。

夕方に連絡を受け、
夜には遺体が帰宅。
親戚と近所の人たちが悲しい帰宅を待ち受ける。
亡くなった本人と家族が寂しないように、という心遣いを感じる。

タイでの葬式はその人の家庭の事情にもよるやろうが、数日から1週間ぐらい続く場合もある

都会の場合は大きなお寺のスペースを借りて行われることも多いようやが、田舎ではほとんど自宅で行う。
その為なんかどうなんか、田舎式の家は玄関前にある程度の大きさの庭があり、スペース的には数十人から百人ぐらいの人が来ても対応できるようになってる場合が多い。

近所の女性が沢山手伝いに来て、弔問客への食事の支度を引き受ける。
男性は力仕事を引き受けてくれる。
庭には日本で言うと小学校の運動会で使うようなテント、大きいテーブルとイス、大鍋をはじめとする調理器具、コップ、お椀、スプーンなどの食器。それらは村や町がこのような行事のために貸し出してくれる。
夜中にはサイコロ博打のチームが来て、
夜通し即席の賭場を開催する。

以前、うちの母ちゃんにその状況を話したら

「昔、うちの近所もそうやったよ。」

という返事が返ってきた。

もちろん葬式は悲しいことやが、
こんな近隣の人とのつながりを見ると何か心温まるもんを感じる。

 

香港でも何度か葬式に参列する機会があったが、
もちろん香港にはそんなスペースはなく、
事情は全く違う。

自宅は通常マンションの一室やから、そこで葬式を行うんは無理。
葬儀場を借りて通夜、告別式。
葬儀場のスペースはその家族の経済状態によってさまざまやが、通常は悲しくなるほど狭い
そこに人情に篤い香港人が故人を偲んで集う。

人情に関しては国が違っても何らかわることはないが、
ひとつ、香港では悲しい現実がある。

以前から香港では火葬施設の数が全く足りず
1日に火葬可能な数を死亡者数が上回ってるらしい。

十年ぐらい前、既に人が亡くなってから葬式まで2週間ぐらい待たされる状況やった。

「今で2週間待ちやったら、
ワシらが死ぬときは半年か1年待ちになりまっせ。
香港では死にたありまへんなぁ。」

という話を冗談半分、本気半分でしてたんやが、
実際、去年知人が亡くなったときは葬式まで2か月近くかかってた

ほな、亡くなってから葬式まで、遺体はどないするんや?

はい、それも問題。
どうやら遺体安置所見たいな所があるらしいんやが、それもいっぱい。
見たことないから知らんけど、たぶんカプセルホテルみたいな、引き出しみたいなことになってる、と聞いた事がある。
法律では一つの引き出しには一人しか入れたらいかん事になってるらしいが、火葬数より死亡数が多い訳やから、どんんどん順番待ちの人数は増え続ける
引き出しもいっぱいになるわな。
それでどうやら、一つの引き出しに複数の遺体を入れる事になる。

もう、察しのつく人はおるでしょう。
ワシが香港に住んでる間に新聞記事になった事件は、
ある家族が葬式で亡くなった親父さんに最後の別れをしようとしたら、別人が棺に入っていた、という話。
要するに親父さんは他人の葬式で既に火葬されていたんよ。
エライ大問題になってましたわ。

 

葬式事情も国がかわれば様々ですな。
ある程度以上の年齢で海外移住目指す人はその辺のとこまで考えなあきまへんで。

 

ワシはアジアの片隅で人知れず消えていくことに決めてます。

 

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