人は合理的に考えないからこそモノが売れる
小さいとき、
どちらかといえば家庭があまり裕福では無かったので、
親はあまり余計なモノを持ちたがりませんでした。
考えてみれば、これはとてもいい教えだったと思います。
浪費をしない習慣は、間違いなく資産形成に有利になります。
私も子供ができたら、そのように教え込むつもりです。
逆に私が子供の頃は、モノを持つ有用性が見いだせず、
小さいときはモノを買うのが怖かったとすら言えます。
まさに、典型的なミニマリストでした。
ただ、人類全員が当時の私のような考えでは、
この世の経済は全くと言って良いほど機能しないでしょう。
人は、理性が時たま外れたタイミングで、
購買に至ります。
極端にいえば、生活必需品を除き、理性的な買い物は存在しないのかも、とすら思います。
これは本当は要らないんじゃないか?
という理性的な心の声を、
周りが買っているから
きっと自分を満足させてくれるから
と、様々な理由で納得させて、購入に至らしめます。
だから、世の中の広告には
期限が無いと急かしたり、
不安を煽ったり、
ブランドという形の無いモノを推したり、
そうした文言ばかりが並びます。
私は、そうした広告の文言たちを否定したいわけではありません。
むしろ、その人間の本質を解き明かしてくれる『購買』という行動に強い興味があります。
今の仕事を始めて、
この広告やマーケティングを通して、もっと人の『理性が外れる瞬間』を知りたくなりました。
以上