斑入りグリーンネックレスの調子が芳しくありません。
調子を落としているのは親株の斑入りグリネです。
新芽の出が悪いと感じていたのですが、よく見ると新芽が枯れこんでいるようなのです。
この症状には覚えがあります。
憎きクロゲハナアザミウマの野郎です。
アザミウマが原因の場合は、食痕が残っているはずなので、探してみます。
一粒一粒丁寧に診察していくと・・・
ありました。
葉焼けだと思っていた茶色いのシミ。
よく見ると、アザミウマの食痕のようです。
昨年の葉焼けの痕と比べても、ぱっと見た感じでは同じに見えるのがやっかいです。
ルーペ等で拡大して見ると、アザミウマの食痕は斑点状になっているのが特徴です。
茎にも食痕が残っていました。
小さな粒状の食痕があるのがわかります。
茎にこの痕が残っていたら、確実にアザミウマです。
茎の食痕は小さすぎて、肉眼ではまず判別できません。
もっと早くにルーペで診察しておくべきでした。
しかし、いくら探しても犯人の姿が見当たりません。
姿を見ない事には気が済まないので、葉裏まで丁寧に探してみます。
粘りに粘って、何とか1匹だけは見つける事ができました。
アザミウマの幼虫がいるのですが、どこにいるか分かりませんよね・・・
拡大してみます。
ここまで寄ってようやく判別できます。
黄色いヤツがアザミウマの幼虫です。
大きさは1mm以下で、細長く、茎にへばりついている為、発見は困難です。
おそらく、クロゲハナアザミウマだと思われます。
対策として、前回効果のあったオルトランを撒いて様子を見てみます。
グリーンネックレスの害虫に、アザミウマの名が挙がる事はまずありません。
検索しても1件もヒットしません。
小さくて目立たない為、見過ごされるケースが多いのだと思います。
新芽が育たない、強光に当てていないのに葉焼けのようなシミがある、等の場合は、アザミウマの可能性も考えてみると良いかと思います。