(中編から続き)


突然のラインをもらい、電話で話すことにした。

話の要点は、

・健常者の人と今まで付き合ったことがないから、つきあいたい。
・年上の人と付き合ったことがないから、つきあいたい。
・その人は社会的な地位の高い人、ただそこに惹かれているわけではない。
・今のれい君では私のことを守れない。
・ラインも我慢してしなかったけど、そうすることがあなたを愛することだと思った。

つい先日友達にしほとのことを話したばかりだった。
長続きはしない関係だろうなと予想はしていたけど、あまりにも早くないか。



電話しながら本当は怒りたい気持ちでいっぱいだった。

あちらからごめんなさいという言葉もない。

悪いと思っていないのだろうか。

とりあえず、話を聞き、自分はまだ終わらせたくないとの気持ちを伝えた。


その結果、しほは学長と俺の二人と同時につきあうことになった。
自分の力量では彼女の精神的な不安定には対応することはできない。
俺が現状守れないと言われたのは、本当にそのとおりだった。

そして、これからは今までしていなかった連絡を毎日とることになった。
自分は自分のペースを乱されたくないからLINEなどで普段連絡をとっていなかった。
付き合う前にLINEのやりとりに非常に疲れてしまう自分の特徴をはなしていたのだ。

なぜ毎日連絡をしなければいけないのだろう、会ったときに話せばいいじゃない。
それが俺の価値観だった。
だが毎日ラインと電話をすることになった。

**

旦那がいて学長がいて俺がいる、おかしな関係だと思う。
そしてしほの周りには他に何人もの男がいて、支えてもらっているようだった。

この一ヶ月目のラインの時点ではまだもう少しやってみようと自分は考えていた。
もう少しどうなるか試してみようというものだった。

脳裏にあった言葉はやはり、あの言葉。

【やってみなはれ、何事も】

このときの判断基準はトライ・エブリシングだったのだ。

**

だが、この毎日の電話とラインが殺人的に大変だった。

ジェットコースターのように振り回されることになる。


あるときには旦那さんのモラハラで学長の家に避難したという話を聞き

あるときは電話先で泣かれ反応に困りながら話を聞いた。

地域活動センターの施設長に旦那さんと別れるなら学長がこちらに向いている今だよ、と言われ迷っている話。
(学長は施設長の知り合いだった)

好意を示したビデオレターが来たと思ったら、
翌日にラインが来て、旦那さんとの関係が悪いから山口さん(学長)のところにもう行くしかないという発言

山口さんよりれいじ君の方が好きという発言

こういう発言もこちらを操ろうとしていると感じて素直に喜べなかった

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しほとの毎日の電話やラインは、
自分の対応を超えていた。

当時はデイケアに行っており、家に帰るとクタクタに疲れている日が多かった。

帰ったあと電話をして、

電話が終わると俺は運動療法にでかけ、

それが終わるとLINEの返信

一日に2回電話することもあった


しほの病気を理解しているし、そういった病気を持った人と自分は関係を続けていくのだ

覚悟はしていたが、自分の能力を超えていた


**


当時の自分は猜疑心・警戒心・過敏性の治療でデイケアを利用していた

今は治療に専念するべきだ

しほとの関係は日常を壊されてしまう

自分にはつきあえる余裕はない

ある夜にしほとのことを連想させる悪夢を見た

次の日に別れを告げた

**

その3日後

ビデオレターが届く

『今は会えないけど、あなたに気持ちがあります』

・・・理解できなかった


2週間後


丁寧なお手紙ラインが届く

『あなたとの過ごした日々は優しい気持ちになれて素晴らしいものでした

ご迷惑はおかけしません、また会えないでしょうか?精神的な支えは山口さんに

してもらいます。隔週なら会えます、クリスマスの手紙交換がしたいです

(うろ覚え)


(注:クリスマスをどう過ごそうか話しあっていて、
お金がないなかでどうするかということで、
俺にとってしほはどんな存在かうんぬん、という手紙が欲しいと言われていたのだ)

さすがにこのラインは理解できなかった。

病気であれば何をしてもいいのだろうか


自分がビデオレターをもらったときに如何にきづついたかということ。
そして今の正直な気持ちを言葉にしてメッセージした

それに対する返信はもう読みたくなかった

話し合う気力はもうなかった
既読にしなかった


**

今回の件では、急に近づいてくる女には気をつけろ、ということを学んだ。

病気のこともあって対応が難しかったけれど、
しほにはいいところもたくさんあった

短い日々だったけれど、癒やしを得ることもあった


(余談)
自分の発達障害の特性で、
伝えたい情報をピンポイントで書くということが難しい。

できるだけ盛り込んでしまう。

この記事には書いてはないが自分にとっては大事な情報はある。

けれど傾向としてすべてを伝えたいという気持ちになってしまう。

分かりやすくするためには、部分を削除したり、端折ったり
する必要があるが、自分にとってはそれが難しい。

 

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