一級建築士製図試験  計画の要点について

 

資格学校や通信講座などですでに勉強を進められていると思いますが、

私の経験上でどのように考えて「計画の要点」を対策をすれば良いかをお話させて頂きたいと思います。

 

毎度の事ですが、あくまでも私の経験上のお話になりますので、考え方が合わなかったり、通われてる資格学校と

考え方の違いなどがあった場合には基本的には今教わっている場所の内容を優先して頂ければと思います。

 

まず、この「計画の要点」は約10問の出題があり、①計画に関わる事、②構造に関わる事、③設備に関わる事の

大きく3つに分かれて出題されます。

 

一般的に「計画の要点」に割ける時間はエスキスや作図時間を考慮すると約60分になります。

 

そうすると単純計算でチェック時間を10分確保すると考えれば1問にかけられる時間は約5分程度、

基本的な出題内容の回答であれば2~3行程度の内容になります。

 

この「計画の要点」は昨年までの過去の課題から全10問が全て新しい内容に変わるという事はまずありません。

 

①計画に関わる事であれば「アプローチや動線計画について考慮した事」、

②構造に関わる事であれば「建築物の構造種別、架構形式・スパン割について考慮したこと」

③設備に関わる事であれば「空調設備の考え方やダクトルートの考え方」

 

など毎年共通した内容をその年の課題の内容に合わせて出題されております。

 

この「計画の要点」の勉強方法としましては、まず過去の課題から出題された問題と解答例を確認し、

上記のように共通して問わる内容は確実に解答できるようにしておく事が必要です。

 

この基本をマスターするためには問題を読んで解答するという事を繰り返し行うしかありません。

 

その繰り返し勉強した内容を資格学校等の練習課題で出題される「計画の要点」で実践します。

そしてその課題の解答例を基にまた練習を繰り返し行います。

 

「計画の要点」はとにかく問われた内容に対して「的確に」「シンプルに」答えるようにして下さい。

いろいろ盛り込んでしまったり、深く考え込んでしまうと時間が足りなくなってしまったり、

答える欄に書き切れなくなってしまう可能性があります。

 

資格学校等でも常に話があると思いますが、行が余り過ぎたり、書き切れず欄外になってしまうのは基本NGです。

それは的確にまとめる能力がないと判断されてしまう恐れがあるからです。

 

ですので与えられた行数の中で的確にまとめる、例えば3行の欄を与えられていれば2行目までは最低書き切って、

できれば3行目で終わらせられるように文章をまとめるようにトレーニングして下さい。


(まったく何も思いつかない、時間がもう僅かしかないというような状況になった場合は、何も書かないと未完成だと判断されてしまいますので例え一文でも良いので何か書いて下さい。ただ、あくまでもこれは最終手段です)

 

また的外れな解答をしないように注意して下さい。

意外と問題は読んでいても解答を考えているうちにだんだん方向性が違った事を書いてしまう事が実は良くあります。

自分の解答が問題に対して的確に答えられているかをしっかりとチェックして下さい。

 

これまでは基本的な問題についてお話しましたが、今まで見たことがない問題も必ず出題されると思って下さい。

 

もし本番でまったく見たことがない問題が出題されても焦らないで下さい。

 

その問題はあなただけではなく試験を受けている受験生全員がその問題に初めて遭遇しています。

 

ですのでそれまでトレーニングしてきた事を踏まえて問われている事を的確にシンプルに答えれば良いのです。

 

まず基本的な内容をしっかりと押さえて、新しい問題にも心に余裕を持って対応できるように

日々トレーニングを積み重ねて下さい。