· 

屋根材について

 

住宅に使われる屋根材と言えば大昔では茅葺、一昔前は瓦葺きの屋根が多かったですよね。

 

現在はスレート葺きという屋根材(コロニアル等の名称で呼ばれています)が主流となっおりますが、

その他にもシングル葺きやガルバリウム鋼板葺きなど様々な屋根材があります。

 

それぞれメリット・デメリットがありますので、

建物の外観や間取り、周辺環境などによって使い分ける事が必要です。

 

屋根材は構造的な部分も含めて「重い屋根」と「軽い屋根」の大きく二つに分けられます。

 

「重い屋根」は瓦葺きの屋根になります。

瓦は1枚1枚重量がありますので、それがまとまって屋根に施工されるとかなりの重量になります。

屋根が重くなるとそれを支える建物の構造を強くする必要がありますので、

構造計算上は「軽い屋根」よりも割増して考える必要があります。

 

「軽い屋根」は重量がそれほどなく建物対して負担が少ない材料、スレートやシングル、

ガルバリウム鋼板などが「軽い屋根」になります。

 

屋根は雨風や日射等を防ぐためにとても重要な部分ですので、

特に雨漏りをしないように防水の施工をしっかりと行わなければなりません。

 

どの屋根材の下にも必ず防水シートというものを施工して雨水を建物内に入れないようにします。

この防水処理は雨漏り等を防ぐためにとても大切な工事となりますのでしっかりとした施工が必要になります。

 

屋根材の防水シートはアスファルトルーフィングという商品を使用するのが一般的です。

いろいろと種類がありますが一般的な工務店さんはアスファルトルーフィング940という商品を使用していると思います。

一番普及している商品ですが防水シートの寿命としては一番短い商品なんですよね。

コストが上がりますが改良ゴムアスファルトルーフィングという寿命が長く耐久性のある商品もありますのでご予算に応じてご検討して頂く事をお勧めいたします。

 

また屋根の形状も雨漏りに影響します。

複雑な形状の屋根ですとどうしても屋根と屋根との接合部から雨漏りをする恐れがありますので、

なるべくシンプルな形状の屋根にすることが望ましいです。

 

そのような弱点になりやすい場所は屋根の谷になる部分や棟の部分、屋根と壁との取り合い部分などです。

これらの場所にはルーフィングの重ね代を十分に確保して施工する、壁との取り合い部分にはルーフィングを必要な

寸法を確保してしっかりと立ち上げて施工するなど、雨が溜まってしまいその弱点部分から建物の中に雨水が侵入しないように

確実な防水施工を行う事が必要です。