「おはようございます!」
 元気のいい人は見ていて気持ちのいいものですね。こちらまで元気な気持ちになります。

 人の持つ目に見えないエネルギーというものは、本当にあるのでしょう。日本ではそうしたエネルギーを古くから”気”と呼んできました。

 電気、天気、大気、雰囲気といった、自然の持つエネルギーから、元気、陽気、陰気、病気、気配、気合、気付きといった人体に関連するエネルギーまで。
 目に見えないながら、我々の社会生活はこの”気”のやり取りで成り立っています。

 電機メーカー勤務の私にしてみれば、エネルギーのやり取りと考えるのであればこの”気”のやり取りの仕組みは電気と同じものなのだろうと思います。

まず、”気”はやり取りの前後でも形を変えて保存されます。これは、以前にもお話していますね。
話し方・伝え方の技術_”聴”いての反応は

 ”気”を発する、受け取るためのツールが言葉です。日本語は、意思を伝える以上にこの”気”のやり取りに心を砕いた(やんわり伝えることで”気”を乱さない様にした)言語です。
 そこには、相手がどう受け取るかということへの思いやり、つまり”気づかい”が生じます。

 そう、相手を思うこととはまさに気づかい、自分の”気”を使う(与える)という行為なのです。
 ”気”は高いところから低いところに流れます。

 元気な人、周りを思える人の近くにいると、こちらも元気になりますね。文字通り”気”をもらっているからです。

 

 ちなみに、世の中で一番”気”、つまりエネルギーの高い人は、赤ちゃんとのことです。この世に生まれたて、正に存在するパワーに溢れていますね。その赤ちゃんと常に接する職業である助産師は、大体が年齢よりも若く見えるそうです。
 

 逆に病院にいくとどうも気分が悪くなる・・、それは悪い”気”をもらった、というよりは自分の”気”を周りにあげてきたからなのでしょう。

 ”気”を周りに渡せる人はエネルギーが高い人です。そうした人は、自分の内にから絶えず”気”を作ることができるのでしょう。私はそのエネルギー源が自信である、と思います。

 

 そう、自信とは自分が存在するためのエネルギーです。本来誰もが持っているものです。
 自信がない状態とは、周りのエネルギーの低い人に無理やり取られ、強制的に排出させられることで活動に回す”気”が失われている状態です。むしろ、これが一時的なイレギュラーな状態なのです。

 自信という”気”が過剰であるならば、それは行動し結果を出すという別のエネルギーに変換してやることが必要であり、足りなければ沸き立つはずの自信を横取りしている原因(大概は言葉)を見つけ、取り払ってやればよいのです。
 

自分が自分の意思で周りに”気”を使える様になること、それが人の自然な姿なのでしょう。

 

 


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