KAWORUの山日記~今日も雲の上!

百名山や日本アルプスの旅の記録

白馬岳山行~行列のできる山 [白馬岳2,932m・小蓮華岳2,769m・白馬乗鞍岳2,469m]

2020-06-04 12:02:06 | 北アルプス


北アルプスでは槍ヶ岳と人気を二分するといわれる白馬岳の定番コースを歩きます。白馬駅からのバスを終点で降り、今夜は原生林に囲まれた村営猿倉荘に宿泊。翌朝は大雪渓を登り白馬山荘まで。最終日は白馬山頂を踏んで小蓮華岳、白馬大池、白馬乗鞍岳、栂池自然園へと下ります。


 

翌朝、白馬尻で軽アイゼンを付けて長さ2㎞の大雪渓に取り付きます。山頂直下の白馬山荘まで標高差にして1,582mの登りです。ここ数日は雨の予報でしたが今日一日は持ちそうです。雪渓の上は汗をかかないのでありがたいですが、雪で冷やされた風が吹きつけてまるで冷凍庫の中。場違いなTシャツ姿は私だけで、ほかの登山者に「平気ですか」と声をかけられました。 





雪渓を行く登山者はまるで砂糖の上のアリの行列。雪渓を登りきった葱平は休憩をとる登山者であふれています。この先のジグザグの急登は足が棒になるほどきつく、歩くより休む時間の方が長くなります。稜線に山小屋が見えてからもなかなか距離が縮まりません。このあたりは高山植物が咲き乱れる日本有数のお花畑ですが、時期が遅いので咲いている花はちらほらです。 



村営頂上山荘で杓子岳が姿を現しました。稜線上は常に風が舞っていて、大雪渓からわきあがる雲を黒部の谷からの風が吹き飛ばしていきます。天気が良ければ360度の大展望なのですが残念です。標高2,832mに建つ白馬山荘の展望レストランで祝杯。まだ陽が高いので山荘のベンチで昼寝をしたり、高山の雰囲気を味わいながら時を過ごすことにします。



翌朝は白馬大池まで稜線散歩のはずが、朝からやはり雨。晴れていたら高山植物を眺めながらのんびり歩きたいコースです。霧雨の中、三国境の手前で雷鳥が現れました。ここから先、登山道は長野県と新潟県の県境を進むことになります。やがてガスが晴れ、きれいな湖畔の白馬大池山荘に到着。小屋の手前は一面のお花畑です。



白馬乗鞍岳は大きな岩がゴロゴロして実に歩きにくい。山頂を越えて岩場や雪渓を下り、天狗原の湿原を横切り栂池自然園へ。天狗原の下りで雷鳥の親子3羽が現れました。雨足はますます強まり、登山道はまるで川の状態です。栂池自然園からは観光客に混じってゴンドラリフトとロープウェーを利用して山麓へ。山麓駅近くの栂の湯温泉で山の汗を流します。 

【2009.8.5-7】



最新の画像もっと見る

コメントを投稿