KAWORUの山日記~今日も雲の上!

百名山や日本アルプスの旅の記録

椹島から聖岳~南アルプスは甘くない [聖岳3,013m]

2020-05-31 19:37:00 | 南アルプス


1日目、早朝に車で出発。静岡で東名高速を降りて、昼過ぎに畑薙第1ダムに到着。赤石温泉で昼食後、長い林道歩きが始まる。5時間かけて椹島キャンプ指定地に到着。ここは赤石岳や悪沢岳の登山基地で、木立に囲まれ気持ちがいい。夕食は持参の焼肉。

2日目、6時過ぎに椹島を出発。今日は聖平まで高度差1,180mの登り。林道を1時間ほど戻り、聖沢入口から登山が始まる。展望のない樹林帯の登りが延々続く。聖沢吊橋でコーヒータイム。昼過ぎに滝見台水場で昼食。

〈 小聖岳と聖岳 〉

15時、聖平露営地に到着。別パーティと合流。料理は聖鍋、高野風マーボ豆腐、カレー。山小屋の売店でビールを求めると従業員の冷たい視線が。ビールどころか缶ジュース1本売っていない。南アルプスの山小屋では物資運搬は人力に頼っているので当然といえば当然。

3日目、5時過ぎ聖岳めざして出発。樹林帯からハイマツ帯になり、やっと高山らしくなってきた。小聖岳を越えて2時間で山頂。北ア、富士山、赤石岳、仙丈岳など雄大な展望が広がる。予定ではさらに南の上河内岳から茶臼岳まで9時間かけて縦走しようというものだったが、登高意欲が薄れたので下山することにした。聖平に戻り昼食。昼前に下山開始。18時過ぎに椹島到着。

〈 山頂から赤石岳 〉

4日目、またも長い林道を戻る。4時間で畑薙第1ダム到着。赤石温泉で昼食と入浴。お茶の本場だけに一面茶畑が広がる。SLが疾走する大井川鉄道に沿って寸又峡温泉まで。ホテルアルプスに宿泊。

〈 稜線から富士山遠望 〉

4日間の夏山登山が終わった。例年華やかな北アルプスに通いつめていたので、静かな南アルプス南部に登ってみたいと計画したのだが、アプローチの長さには参ってしまった。往復9時間の林道歩き、延々と続く樹林帯の急坂、標識の不備、ジュースさえ売ってない売店など北アルプスとはずいぶん様子が違う。畑薙第1ダムから聖岳までの高度差は2,067m。私は今回の山行で足の裏4分の1の表皮を失ったが、幸い恵まれた天候の中で聖岳に登れた。明日からまた暑い毎日が始まる。

【1990.7.27-31】



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