日本農家が外国農家と価格競争なんてできないと思った話
2013年5月19日
オーストラリアのファームへ行くと、
その広さに驚きます。
1つのファームに、ポテト畑や、みかん畑や、
トマト畑や、
隣で牧場を営んでいるところも多いです。
どこに端っこがあるのかわからないほど。
でも、もしかしたら日本の農家を知らない
だけかもしれないので、調べてみました。
日本
農地面積:45,490km2
世界順位:93位
オーストラリア
農地面積:4,054,740km2
世界順位:3位
(1位中国 2位アメリカ)
なんと、オーストラリアの農地面積は
日本の約100倍です。
噂のTPP問題がこの農地の狭さと
関係していることを知りました
(2013年当時の話)
日本
農地が狭い
⇓
生産量が少ない
⇓
価格が高い
オーストラリア
農地が広い
⇓
生産量が多い
⇓
価格が低い
日本の農業は関税に守られていましたが
TPPに加入すると、関税が撤廃され
コスト面では負けてしまいます。
土地の余裕がないので、
生産量を上げて対抗するのは難しいです。
日本の農家が外国と価格競争なんて
できるわけがありません。
TPPへの対策として、
「担い手の育成」
「生産性の向上」
「ブランド化」
「大規模化」
などが競争力強化に
必要な施策として挙げられますが、
ここまでの話からすると
「生産性の向上」や「大規模化」は
とても厳しいことがわかります。
「担い手の育成」はその通りですが
論点がずれている気がします。
最も妥当なのは「ブランド化」を
目指すことでしょうか。
日本において農業は今や伝統芸能的な
立ち位置になっている気がしますが、
経営能力
コミュニケーション能力
マーケティング能力
新しい価値を生み出す発想力
など、ビジネスの力で生き残って
いかなければならないのだと思いました。