〈今夜の空〉
人を裁くってなに？
結構前に、
近所をふらふらと歩いていたら、
ある赤ちゃんを抱いたお母さんがいた。
そのお母さん、
赤ちゃんを前に抱っこしながら、
堂々をタバコを吸っていたので、
ついぼくは心の中で
「えー！」
と否定的な声を出してしまった。
それ危なくない？
赤ちゃんがかわいそうじゃない？
と、
裁いてしまった。
よく、
人を裁くのはよくないとか、
それは本当は自分がしたいだけとか、
ただ自信がないだけとか言われるんだけど、
その親子をぼくはなにも知りもしないくせに
裁いてしまった。
本当にその赤ちゃんが
タバコを嫌っているのか
確認もしていないし、
お母さんの話だって
何一つ聞いていないのに。
でも、ぼくは裁いてしまった。
うん、
その前に裁くのって悪いことなの？
まずはそこから考えてみた。
とりあえず倫理的なことは知らんけど、
確かに勝手に裁かれたら、
そら腹は立つわいな！！
自分がされて嫌なことは
人にもしたらいけませんよ！
と、
小学校でちゃんと習ったのに。
でも無理じゃね？
人を裁くなとか言われても。
法で堂々と裁いている時点で、
人はもともと人を裁く生き物なんだと思う。
秩序。
それは回りまわって自分のために。
すべての声を無視した国がどうなったのかを
ぼくたちは歴史の教科書で学んだはずなんだ。
心の中で人を裁く。
というか思ったことの言語化。
ただそれで罪悪感を覚えてしまう方が、
よっぽど問題があると思う。
思ってもいいし、
思わなくてもいいし、
人は人、
自分は自分。
集団にはルールがあるし、
個人には孤独があるし。
なんていうのか。
ごめん、
結論はないんだよね。
とにかく、
なんか疲れた！！！
人って疲れる。
だから今夜は、
たくさん寝たい。
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またね。
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