事前知識ゼロで注文住宅に挑む

住友林業で注文住宅を建てました。家づくりの事前勉強もせずに家を建てた記録です。

事前知識ゼロで注文住宅に挑む

事前知識ゼロの友人を住宅展示場に案内したら大満足して貰えた

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海外在住時に知り合った友人がおります。

ウチの妻から我が家が家づくりをしていることを知った友人が家づくりに興味を持ち始めたようで、建設中の我が家を見学したいと言ってきました。

自分は全く問題ないよ〜と答えたものの、生憎日曜日は工事が休みの為現場見学ができません。
なので、よければ我が家を見る前に住宅展示場に行かないか?と誘ってみました。

友人は住宅展示場は興味があるものの敷居が高い感じがして二の足を踏んでいたとの由で、ノリノリで日曜日の展示場訪問が決まりました。

と、いうことで1日で4社5件のモデルハウスを見学してきました。

展示場内散策

住宅展示場自体が初めての友人、まずばざっくりと展示場の雰囲気から掴んでもらおうと場内を簡単に散策しました。

コロナ禍も落ち着き予約をせずとも飛び入り見学可能となっていたこと、家族向けのイベントが開催されていたこともありすれ違う来場客の数はコロナ以前とあまり変わらないように感じました。

一通り散策して各社モデルハウスの外観を見てもらった後に、どれか気になった家あったかを友人に訪ねました。

 私が住友林業の施主だから気を遣ったのかもしれませんが、住友林業の軒先に飾ってあったビッグフレームが気になったとの返答でした。

正直1件目から手前味噌の住友林業のモデルハウスに案内するのは気乗りがしなかったのですが、ゲストのご希望ですので訪問することとしました。

住友林業

記念すべき1件目の訪問は、くしくも私が人生で初めて訪れたモデルハウスと全く同じモデルハウスです。

受付の女性に案内してもらったところで、自分が現在建設中の施主である旨、今日は注文住宅検討中の友人を案内したい旨を伝えました。
すると私の名前を尋ねられたので、ついでに営業担当の名前も伝えました。
営業マンは現在別の接客中とのことで、(そりゃノンアポですしね。)受付の女性の説明で室内の案内をしてもらいました。

初めて見るモデルハウスの雰囲気に圧倒される友人、女性社員の丁寧な説明もどこか上の空です。

仕方がありません、いきなり広々玄関に親世代向けを意識した重厚感ある室内、驚きますよね。

1階2階と異なるテイストの室内を案内、構造説明のモデルなどを用いた説明をして貰いました。

友人のビッグフレームへの興味が大きく、紹介映像を見ていたところに見飽きた顔の営業マンが満面の営業スマイルでやって来ました。

折角なので営業マンをフル活用し、床板や構造材の接合ボルトの説明をして貰い、また敷地内にもう1棟ある住友林業モデルハウスにも案内してもらいました。

おい、俺、このモデルハウス入ったことないんだけど。

え、そうでしたっけ。

そうよ、こっちの家もめっちゃええやんけ。このLDKデザイン採用したかったわ。

あと、こっちの床無垢板やん。あっちの家の挽板(床暖房仕様)と全然ちゃうな。

無垢板触り心地良いですよねー。

友人は無垢板の触り心地に夢中でした。

めっちゃ手入れされてるからホンマ気持ちええなぁ。

(^^)v

住友林業のモデルハウスはどの部屋の調度品も高級感のある物を使っており独特の空気をつくっているので、 友人はしっかりその空気に飲まれて貰いました。

最後に小上がりの和室でBF構造説明資料や実例集などをうやうやしく手渡して貰い、他メーカ案内に快く送り出して貰いました。

ヘーベルハウス

住友林業の次に2件目をどうしようかと友人に話したところ、お任せモードでしたので、キレッキレの木造の次ですし、キレッキレの鉄骨に案内することにしました。

これが大当たり!

ヘーベル版(担当してくれた営業マンはヘーベルコンクリートと呼んでました)の断熱調湿性能の凄さ、比類なき基礎、重量鉄骨+制振のモデル等でガッチリ理系男子の心を掴みました。

鉄骨でも木の雰囲気満載の内装も余裕で出来ます、設備なんてどこのハウスメーカーでも大差ありませんが構造は全然違います、ウチは屋上が標準で付けられるのが自慢です、などなど名言がいくつも飛び出しました。

営業マンの丁寧な説明の甲斐も有り、滞在時間はこの日訪れた各モデルハウスの中で最長でした。
正直ずーっと立ちっぱなしで話を聞いてて私も友人も足が痛くなりましたが、それでも聞いていたい内容だったようです。(私ももっと聴いていたい内容でした。)

クロージングも、土間ガレージのある暮らし提案、構造説明資料、間取り事例集などを渡してスマートに完了。

さすがヘーベルハウス!

ローコストメーカー

続いては、安いハウスメーカーと高いハウスメーカーの違いを見てもらうために、ローコストメーカーのモデルハウスを訪問しました。

  1. 弱い雨の日の訪問でしたが、玄関に傘立てが無い。
  2. 営業マンが全員接客中だった為、勝手に見てくれと受付の女性に言われたが、その女性が無言で後ろを憑いてきた。
  3. 基礎から屋根までの構造カットモデルを展示していたが、奇しくも先に見た2社の凄さを知るハメになった。
  4. 床材のサンプルを展示していたが、奇しくも住友林業の無垢や挽板の凄さを知るハメになった。
  5. 60年保証を受けるには10年目から細かな補修を積み重ねることが条件と堂々と掲示していたのを見て、先に見た2社の30年保証の凄さを知るハメになった。

結果、友人は10分ほどかけてひととおり見て回り「これはないわ」とつぶやき出て行きました。

一条工務店

最後、もう少し時間があったので別の切り口からの紹介をしようと、高気密高断熱住宅の中でキレッキレの一条工務店モデルハウスに案内しました。

案内したのはi-cubeのモデルハウス、案内してくれた営業マン曰く築10年ほどでデザインの古さは否めないとのことでした。

第一種換気システム、全館床暖房、トリプルガラス+防犯シートの4層ガラス、家庭用エアコン3台による全館空調、ハニカムシェード、カタログタブレット、宿泊体験などの説明をして貰いました。

私は意地悪なので、無垢床って選べるんですか?ハイウォール建具って選べるんですか?カタログに載っていない設備って入れられますか?間取りの調整幅ってどうなんですか?などなど質問を投げかけて営業マンに答えてもらってました。

友人は高気密高断熱の特徴ひとつひとつの説明にスゲェを連発していました。

特にエアコン3台で広いモデルハウス1棟まるまる快適な空調だった点が印象的だった様です。

訪問のねらい

さて、今回私が全く事前知識のない友人を最初にこの4社に案内した理由について述べる前にとあるツイートを紹介します。

これは、家系ブログを盛り上げる会メンバーの八郎さんが家づくり初心者のふりをしてツイートしたものです。 

このように、家づくりの初めの頃って何も分からずに木造、鉄骨のなにが良くて何がダメなのか全く分からず、どのようにハウスメーカーを選定すればよいか全く分からないと思います。

私の友人も全く同じで、もっと言えば木造と鉄骨の2つがあることすら知っていたのか怪しいです。

このツイートに対しては家づくりに詳しい方々が様々な反応をしていらっしゃいますが、私は一言「両方見て比べたらええやん」と感じたのみでした。

そこで、今回我が友人がちょうど良いタイミングで注文住宅に興味を持ってくれたので実験台にしてみました。(失礼!)

極端な例で比較した

木造と鉄骨の良し悪しを知るにはどうするか?

両方やっているハウスメーカーで比較するのもアリですが、正直その場合木造と鉄骨どちらの良し悪しも十分伝えきることが出来ません。
何しろ両方とも大切な自社商品ですから、片方を持ち上げて片方を落とすようなことって言いづらいんですよね。

そこで、木造の代名詞としての住友林業を見てもらった時点で、鉄骨の代名詞としてヘーベルハウスを見て貰うことにしました。

ただ住友林業のビッグフレーム工法の場合、鉄骨と構造が似通ってしまいました。
ヘーベルハウスの営業マンも、相手が住友林業と言うことでなかなか構造的特徴の説明に苦慮されており申し訳なかったなと感じてしまいました。

そこで、ヘーベルハウスを見学後に木造軸組み工法やパネル工法を採用しているローコストメーカーや一条工務店との比較を行いました。

次の比較対象が絞れた

この結果、高気密高断熱も魅力的だが、それ以上に住友林業とヘーベルハウスが気に入った、といった友人の好みを見える化することが出来ました。

今後はこれを軸にローコスト系やゴリゴリ高気密高断熱系を外した中で、ハウスメーカーを比較してもらうことが出来ます。

鉄骨を中心に大空間や間取りの自由度が高いメーカーを紹介することとなるでしょう。

坪単価はこの時点では考えるな

まず予算ありきで、このハウスメーカーは高いから見ても無駄、と言って見る前に選択肢から消してしまう例があります。

非常に勿体ないです。

ひょっとしたら注文住宅は無理でもそのハウスメーカーの建売があるかもしれませんし、坪単価が若干低めのセミオーダー住宅があるかもしれません。

納得いく家づくりのためには、まずは坪単価というものは無視して比較検討してみてください。

家づくりの方向性がある程度定まってから、予算に合うハウスメーカーや工務店を探せばよいのです。

お金についてはプロに診て貰うことで、自分が考えている予算よりも多くの費用を家づくりに捻出できるかもしれません。

最後に

今回の住宅展示場訪問で、友人の家づくり熱は幸いなことに具体性を帯びて更に熱くなったようです。

一口に注文住宅と言ってもそれぞれのメーカーの特徴が分かり易く把握できたとのことで、極端な例を見せたことが功を奏したようです。

今回、住友林業以外の3社訪問時、私は「自分はすでに家を建てている。今回友人が注文住宅に興味を持っているため案内している」という説明を各社ご対応された方々に伝えました。

そのうえで、ご対応頂いた営業の方々には申し訳なかったのですが各ハウスメーカーのモデルルームで求められたアンケートには一切回答しませんでした。

アンケートに個人情報を書いた瞬間に紹介割引などが受けられなくなるからです。

あるモデルハウスでは「アンケート書かなかったら洗剤あげませんよ?」と言われました。

バカを言わないで貰いたい。
洗剤が欲しくてモデルハウスに来ているのではありません、家を見に来ているのです。

また、自分自身の家づくり検討時に比較できなかったハウスメーカーのモデルハウスを見ることが出来て非常に勉強になりました。
(家系ブログで見たことあるやつの実物だ!の連続でした。)

何より、やっぱり住友林業を選んでよかったな、自分の選択は間違っていなかった、そう強く感じることのできた訪問でした。

1年前自分が家づくりを始めたころに、こうやってガイドしてくれる人が居たら助かったのになぁ。。。

と、いうことで御約束の宣伝をします。

家づくりの左右も何も分からない人は、家づくりのコンシェルジュによるサポートを使ってみてはいかがでしょうか。

詳しくは、以下の提灯記事をご覧ください。

pertamahouse.hatenablog.jp

以上、半日間趣味と実益を兼ねた遊びに付き合ってくれた友人に感謝です。

そして、彼の家づくりが実りあるものとなることを願います。

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