子どもからバレエを習っている人も大人からバレエを始めた人もピルエットは意外と苦手意識を持っている人が多くいます。
練習の積み重ねで何回も練習することにより回れる時の、上手にできたときの感覚を体が覚えていて、なんとなくこうやるのかな?という不確かさの元にレッスンしていらっしゃることが多いです。
この不確かさの感覚と経験をより確実なものにするために、今回は「左ピルエット」の上手くいくかな?という不安な気持ちをなくすためにパリ・オペラ座メソッドのノウハウの1つをご紹介します。
左ピルエットを安定して回るコツ2つ
先日のバレエ教室でのピルエットの練習で左回りを練習中でした。
(30代の女性の方、バレエ歴1年未満)
とても熱心にバレエを練習される方で、もともと脇がまっすぐで動きにくい体幹の強さをお持ちの方(^^♪なんです。
こういう体の資質を持っている方は、もともと回るものが得意です。
ピルエットのコツ① 上半身の基本フォームと骨格や筋肉の使い方
駒をイメージして頂ければわかるんですが、上半身がスクエアで床に対して垂直にドラム缶が置かれているようなイメージのボディーをつくることがピルエットでは大前提になります。
こちらでピルエットの基本的な体つくりやフォームができているかチェックしてみましょう⇒
ピルエットのコツ② 角運動量保存の法則
https://ameblo.jp/parisdanse/entry-12614164799.html
↑こちらで詳しくかいてますが、レッスン中に左ピルエットである1点だけアドヴァイスをお伝えしました。
実よりも苦手な左回りだけど回る時の怖さがなくなりました
みていてすぐできてしまったので私もビックリ( ゚Д゚)
ほんとすごいんですよね。チャレンジ精神と集中力
そこで何をお伝えしたかというと・・
ピルエット 左回り 得意でないピルエットの怖さをなくすポイント
これはフランスのバレエ学校での私の経験に基づいた独自のトレーニングの結果データから得られたことなんですが、左回り、利き手でない方向のピルエット・アンデダンでは上手くできるかどうか? って一瞬プレパレーションの時に心配になります。
ピルエットを回っている途中で軸が斜めになってきたり、ガタっとかかとがついてダウンアップを繰り返したり、なかなかうまく回れないときがあるんです。
そういう時の原因の多くは何か知ってますか?
足や顔のスポットに注意がいきがちですが、実はまっすぐにボディーがスクエアにみえても、上半身の一部が微妙に斜めになっている個所があるんです。
脇がまっすぐ、スクエアになっていても曲がっていることがあります。これは怖さからくる構えといってもいいと思います
答えは・・・
左手の高さにあります。
(手の勢いではありません)
左回りのピルエット・プレパレーションをした時に、左手の位置を少しだけ右より下げてみるだけで、軸が安定して回ることができるようになります。
この現象はどうして起こるのでしょうか?
脇はまっすぐホールド(ギュッと力をいれて固めるのではありません)することを保ちながら、左手のプレパレーションの高さだけを右側より下げます。
↓
何かかんじませんか?
手を下げることにより、軸足を床に重力を下す=軸がよりまっすぐに修正されます。
ピルエットを回る習慣に右手をアンナバンにもってくるのですが、この時に左手を少し下げた位置でアンナバンをしてみるようになります。
そうすることで、通常の両手同じアンナバンの位置で床からアンナバンまでの空間をかかえるよりも、左手の位置をほんの少しだけ下げただけでこの床~アンナバンまでの高さを抑えることによって、軸の不安定さが消えます。
レッスン中に左回りのピルエットがうまくいかないときは、こういったちょっとした手の位置をずらす別のアプローチだけで不思議と回れるようになることもあります💛
レッスンでぜひ試してみてください!