コロナウイルス感染症の治療薬候補として話題のアビガンについての解説です。
アビガン承認と騒がれているけれど、アビガンって今でも使えるの?
アビガンってどうすれば処方してもらえるの?
という疑問に答えていきます。
結論からいうと、
- アビガンを持っている特定の病院に行き
- 医師からアビガン使用可能と判断され、
- アビガン使用に文書で同意した場合
に患者さんはアビガンが使用できます。
解説です。
アビガンは日本では(世界でも)まだ、正式に「コロナウイルス感染症の治療薬」として政府承認をされてはいません。通常、医師が病院で薬を処方し、患者さんも保険を使用してその薬を使用するためには「厚生労働省」の認可が必要となります。
今ニュースで話題になっている、「承認」とはこの「厚生労働省」の認可のことです。
では、なぜ「コロナウイルス感染症の治療薬」として認められていないアビガンがコロナ患者さんに投与されているのでしょうか?
(データベース上では4/26日時点で2,194人の患者さんがアビガンの投与を受けています)
アビガンの入手、投与について更に詳しくみてみます。
- アビガンが入手できるのは限定された病院のみ
- アビガン使用は現在3種類の方法がある
- どの病院にいけばアビガンが使えるの?
1.アビガンが入手できるのは限定された病院のみ
まず前提として、アビガンは現在、どの病院でも、誰でもお金を出せば通常の医薬品と同様に、納入できるわけではありません。必要な手続き取り、納入の手続きをとれば、「病院として」アビガンを納入できます。また、一部の未承認のお薬のように個人で購入(海外からの個人輸入など)することはできません。
2.アビガン投与には現在3種類の方法がある
アビガンは現在、臨床研究・企業治験・観察研究という3つのカテゴリーでのみ、使用されています。何だか似たような名前でわかりにくいですね。。
結論からいうと、最も皆さん(患者さん)にとって、アビガン使用が容易(可能性高)のは、観察研究です。
観察研究、というカテゴリーでアビガンを使用するには、
- アビガンの観察研究に参加している医療機関に行く
- 医師からアビガン使用可能と判断される
- 患者さん本人が文書により同意する
このステップが必要です。
3.どの病院にいけばアビガンが使えるの?
2番で詳しく書いた、観察研究に参加している病院一覧、などは残念ながら公開されていません。また、企業治験についても同様に、企業治験を実施している病院は非公開です。
ただし、病院のホームページで病院が独自にアビガンの使用を公開している場合もあるので、病院のホームページをチェックしてみましょう。病院の規模としては小さなクリニックよりも、大学病院や規模の大きい市民病院などがアビガンを扱っている可能性は高いです。
医薬品の世界は制度が複雑で、ニュースを見ても分かりづらい部分があるかと思います。
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