モラハラ人間は自己愛性パーソナリティ障害だから自分の欠点を他者に押しつける

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鏡に映る

モラハラの口撃のパターンで、それ自分のことじゃん、ってことをなぜか言われて責められることがあります。

これは、モラハラ人に多い自己愛性パーソナリティ障害の人間が行う「自己投影」「投影性同一視」と呼ばれるもので、
自分の欠点を認めることができないから他人に押しつけることで自分は批判する側に立って精神を保っている症状です。

このことを知ってしまえば、モラ夫が「自己紹介してる」ぐらいに思って冷静になれるし、むしろあわれむぐらいでいいんだけど、
知らなかったころのわたしは、すごく混乱しました。

モラモラ怒って責め立てるんだけど、なんか自分の特徴ばっかり言ってる気がするんだけど…
でももしかして、わたしが気づかないだけで、まわりから見るとそうなのかな?

でも、どう考えてもわたしのことというより、モラ夫自身がそうじゃん、ってことばかり言う。

だから、モラ夫は怒りすぎてちょっと頭がおかしくなってるんだろうぐらいに思って、あまり自分を責めないようにしていました。

結果的にはその考えは合っていて、その点はマインドコントロールされノイローゼになることは避けられたけど、
無意識レベルで自己肯定感はどんどん奪われていったと思います。

モラ夫の自己投影エピソードは、今後あるあるシリーズで紹介していきたいと思います。

ところで、モラ夫の「それオマエだろ」発言は、妻に向けてのみではおさまりません。
結婚してすぐのころのモラハラ発動初期、モラ夫の投影先はモラ夫のまわりの人々でした。

怒りっぽい人間はダメだと言うモラ夫

つきあいはじめてまもないころ、モラ夫が前の彼女の話をしました。

デートにちょっと遅刻して行くと、彼女がものすごく怒っていて、デート中ずっと不機嫌でしゃべらなかった。
だから全然楽しくなかったけど、自分が悪いのだからいっしょうけんめい機嫌をなおしてもらおうと尽くした。
だけど、結局最後までムッスリ怒っていて、別れ際にもう一度謝ったけど、彼女は「フン!」と許してくれなかった。
自分は、そんなささいなことで怒り続ける人間はおかしいと思うし、いっしょにいる人を不愉快にさせるから信じられない。

「どう思う?」
と、わたしに意見を求めてきたので、当然、そんなのってイヤだし、一度謝ったら許すべきと言いました。

このときは、モラ夫こそがそういう言動を取る人間とはまだ知らなかったので、
女ってこういうことでプンプン怒りがちだから、そういうのはよしてね、っていうメッセージだろうと受け取りました。

ちょっとしたことで怒ったり、いつまでも機嫌をなおさないような子どもっぽいことはしないようにしようと気を引きしめました。

また、モラ夫は、自分の家族のことも怒りっぽいから嫌いだとよく言ってました。

お父さんは、お母さんにちょくちょく怒って悲しませ、家の雰囲気も暗くなって本当に迷惑だと文句を言ってました。
また、お兄さんも、ビックリするほど小さなことで怒るから、お母さんといっしょにアイツはちょっとおかしいと子どものころから言ってたと言いました。
とにかく、まともでやさしい人間はお母さんだけだと言い、だから自分は父のようにはならず奥さんにやさしくしたいと語っていました。

わたしは、モラ夫の家庭がそんなふうだったのはかわいそうだなと思い、
だからこそ反面教師にしていい家庭をつくりたいと語るモラ夫を、すごく信頼できる人だと思ってしまいました。

だけど、結婚して実際にモラ夫のお父さんやお兄さんに会ってみると、ぜんぜん怒りっぽい感じはない。
まあ、嫁にはよそいき顔なのかな? ぐらいに思ってました。

のちに、モラ夫自身がささいなことで怒る性格なんだと気づいたけど、お父さんやお兄さんの昔の話の真偽は不明。
なので、モラ夫の妄想なのか家族そろってそういう感じなのかは分かりません。

ただひとつ言えるのは、人のことをそんなふうに批判するモラ夫は、自分が同じことをやってることが自覚できてないということです。
いや、その醜い人間性を無意識に自覚し忌み嫌うからこそ、他者に投影するという行動をするのかもしれせん。

モラ夫は、結婚してからは自分の友だちや職場の人の悪口もわたしに話すようになりました。

結婚するまでは、人の悪口はいっさい言わず、逆にいいところをほめてばかりだったので、人間ができているとさえ思っていました。
結婚したらもう妻に自分をよく見せる必要がないから本性をあらわすんでしょうか。

その悪口というのもまた、自己投影そのもので、
「しゃべっているだけで言葉をゆがんでとらえて怒るからふつうに会話もできない」とか。
「よかれと思ってしてあげたことをヘンに受け取って文句を言ってきた」とか。

モラ夫との生活が長くなるにつけ、
「いやオマエだよ!」とツッコミたくなることばかり。

わたしは実際に見てないわけだから、思いちがいじゃない? とやんわりなだめてみても、
オレが悪いと言うのかと逆ギレするからメンドウで話を合わせるしかない。

どう見ても滑稽なんだけど、モラ夫とわたしはすでに王様と奴隷のようなモラハラ関係になっているので反論することもできないんです。

モラ夫はそうやって自分の欠点を他人に押しつけて自分じゃないと思いこんでラクになるんだろうけど、
押しつけられたり、押しつけるさまを見せられ同意を強制されるこちらのほうが病んでいきます。

モラ夫と生活すると本当にこういうことが多くて、
本意じゃないモラトークに「そうだよね」と同調しないといけないので
自分の善良な部分まで侵されていくのを感じます。

モラ夫と共存して健全な精神を保つのはそうとう大変なことだと身をもって思い知らされました。

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