一万円札から読み取るメッセージ
さわです。
一万円札の肖像は福澤諭吉です。
わたしは以前から一万円札を眺めるたびに感じていたことがあるのですが、最近NHKの福沢諭吉の番組をみて、改めて思い出したので書いてみます。
学問のススメ
学問のススメの書き出しは「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」ですが、その後に続く文章は意外とそこまで知られていません。
重要な部分を引用します。
されども今、広くこの人間世界を見渡すに、かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しきもあり、富めるもあり、貴人もあり、下人もありて、その有様雲と泥どろとの相違あるに似たるはなんぞや。その次第はなはだ明らかなり。『実語教』に、「人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり」とあり。されば賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとによりてできるものなり。
超訳すると、金持ちは勉強したから金持ちで、貧乏人は勉強しないから貧乏人だと福沢諭吉は言っているのです。ストレートですね。
国からのメッセージ
その福沢諭吉が一万円札という日本の最高額紙幣の肖像になっているということは、これは国から国民へのメッセージだと思います。
通貨を作っているのは財務省や日銀で、その中の人たちは当然勉強してきた人たちです。
その官僚たちが「お前がもし金持ちなら勉強したから。もし貧乏なら勉強しないから」というメッセージを最高紙幣に込めているわけです。
そしてそれを福沢諭吉に代弁させているという見方ができます。
つまり、「勉強すれば金持ち」といったメッセージを発し実際に勉強した福沢諭吉を、富の象徴である最高紙幣の肖像にする。ということを、勉強してきた官僚たちが行う。というメタ構造になっているわけです。
一万円札を見た時、
「俺は勉強したから一万円札をたくさん手に入れることができた」
「俺は勉強しなかったから一万円札をあまり手に入れられなかった」
あなたはどちらを思いたいでしょうか。
勉強しましょう!
学問のススメ!!!
ではまた(*・ω・)ノ
さわ
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