バリ評議委員会が島内の電力インフラを新設が早急に行われない場合、来年度中には供給が逼迫して近い将来に大規模な停電の懸念があると述べている。

現在、バリ島への電力供給にはその供給量に対して28%の余力があるといわれているが、それが2023年度には13%にまで低下すると予測されているという。

国営電力供給公社の会合が10月15日にバリ島で開かれ、その席で担当官が明らかにしたところによると、ジャワ本島からの電力供給を増やさないとバリ島は再度のブラックアウトに陥る可能性があると警告している。

パタヤと同様に頭上で絡みまくる電線はこの地バリ島でも名物になっている。見てる分には楽しくなくもないが、決してそれらを侮るなかれ。。電圧は240ボルト前後、絶縁、漏電防止設備等は充分ではなく、しばし致死性の事故が起きるのだ。

両者には、既にJave-Bali Connectionと言われる長期的なバリ島への電力供給計画があり、1600メガワットの電力をジャワ島から海底ケーブルを介して供給されるという。
しかし、同計画は2024年度以前には完了しない見通しで、予測によるとバリ島は短期的に電力が逼迫する事態が懸念されている。

更に悪いことにジャワ島の供給能力も、自身の急増する電力需要を受けてほぼ上限に達しており、当局はパンデミックが終了した時点のバリ島の電力需要を満たせるだけの余力は無いとみていることを明らかにしている。

ホテル滞在なら問題は無いが、バリ島にて自身で賃貸物件などを契約し利用する際には注意が必要なことがある。油断すると電線に勝手に線を繋がれて盗電されるという嘘のようなホントの話がしばしば起こるのだ。。しかし、このように絡まった電線のことなど素人には到底判別不可能。。せめて、毎月の使用料と請求額の確認くらいはちゃんとした方が賢明だろう。

担当官は続ける。。
”我々は、化石燃料による発電を減少させ、太陽光や風力、または地熱発電等の代替え発電に切り替えていかなければならない。
そうすればバリ島の慢性的な電力不足から脱却できる筈だ”

長年にわたる慢性的な電力供給の不安からか? 西洋人等の富裕層などは自宅に太陽光発電設備を設置するケースも増えてきている。バリでは太陽光はいまのところタダだが、油断するとパネル自体を盗まれることがあるようだ 

バリ島では水不足に続いて電力不足も深刻だ。
悪いことに、此処ではこの2つはよくセットになってやって来る。
電気が止まるとやがて給水も止まるのだ。。。
しかもかなり長い時間。。
5分の時もあれば、、10時間以上のヤツを何度か喰らったこともあり、バリ全島ってやつもあったな。。
話によるとジャワの方でやり繰りが出来なくて、バリ島全部を切り捨てたとかナントか。。。

(そして、島中の肉や魚が温まるって寸法だ。私は長時間の停電が発生した後は、暫くの間は肉や水産物は一切食べないことにしている)

ホテル滞在なら自家発電設備があるので不自由は緩和されるが、個人宅や民泊の場合はそうではなく、ろうそくや飲料水の備蓄が必要だ。。

政府もこうした電力不足を補う為、東日本大震災の前まではジャワ本島でインドネシア初の原子力発電所の建設計画がまことしやかに進行していたのだが、幸いなことにそれも立ち消えになっているようだ。

想像できるだろうか? ジャワ人やバリ人が原発を動かしている姿を?
それを考えるなら蝋燭もそんなに悪くないかもしれない。