突然ですが、日本史は飛鳥時代~平安初期、藤原道長が力を握る直前くらいまでが好きです。

あとは平安末期~鎌倉初期、つまりは源平合戦ですが、義経はそれほど。

 

戦国時代~江戸時代が死ぬほど興味わきません。

 

なんというか、制度というか、システムが勝る時代は嫌い。今までの在り方を否定して新しい時代を作ろうとする人間の、命の在り方の躍動が好きです。枠組みの中でのいさかいにはあまり興味がわきません。

 

世界史でいうと、ギリシャはとりあえず別枠とすると、共和制末期のローマ、コンスタンティヌス~背教者ユリアヌスまで、市民革命期あたりが好きです。それ以外は時代ではなしに「三銃士」とか、個人が活躍する物語の背景としての興味になります。

 

つまり、別に歴史が好きなわけではなくて、ワクワクするものが好きというだけなのです。

 

さて『逢坂の六人』です。周防柳さん著。

 

 

歴史小説は実は選り好みが激しいため、読まない人は全く読まないのです。実は司馬遼太郎もあまり読んでいないという不埒ものでして、周防氏の著作もこれが初。

 

いや、着眼点がシンプルなのに、ワクワクさせるギミックの散りばめ方が好き。特に天智天皇天武天皇あたりは、大好物です。絡んでくると目が覚める。

 

今回は喜撰法師の扱い方がシンプルだけど、面白い。高田崇史さんみたいのも好きなんだけど、ね。

 

大友黒主あたりから、平穏な日常からぐっと自然に異世界へ引き込まれるような高揚感が楽しいのです。

 

あれだね、大河の「平清盛」のときの崇徳上皇の最後のときのあのシーンとか、「花の乱」の日野勝光の最後のシーンとかに通じる、きれいでさわやかな快い狂気が嬉しいですね。

 

狂気は好きですよ。狂創曲局の一員だもの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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