好きな仕事なんてわからない!考えても今は無駄だと思う理由?
何年か前に「好きなことで生きていく」ってキャッチコピーが流行って、僕らの世代でも「好きな仕事」や「好きなことを仕事に」みたいな価値観が蔓延していた。
今でもそうだけど、ネット上にはやたらとキラキラした人が「好きを仕事に!」と夢を語って賛同者を集めるみたいな。
僕は今、会社を辞めようと思っているわけだが、最近、友達に退職について話すと「次どうするの?」という展開になり、流れで「好きな仕事」の話題になったりする。
ちなみに退職については職場の人にはまだ一切打ち明けていない。
その理由は前にも書いたとおりだ。
retirement-thinking.hatenablog.com
そんな他愛もない日常会話の中でふと思ったんだ。
僕にとって好きな仕事ってなんだろう?
好きな仕事なんて探そうとも思わない
正直いうと僕には好きな仕事はない。
とくべつやりたい仕事や将来の夢みたいなものもない。
このブログを立ち上げて最初の記事にもそんなことを書いたな。
retirement-thinking.hatenablog.com好きな仕事がある人はいいけど、僕みたいなやつが「自分には何も好きな仕事がない!」と焦って無理に好きな仕事を探す必要もないと思っている。
子供の頃から学校の先生や大人たちに「夢を持たないとダメだ!」といわれてきたが、逆にそれが窮屈に思えた時期もあった。
そんな僕にも夢を持っていた頃はあるし、挫折も一応は経験している。
別に夢に破れて傷心だとか、諦めを知ったわけじゃない。
好きな仕事がある人、やりたいことができる人は幸せだと思うし、純粋に応援したい気持ちもある。
ただ妙にキラキラした好きを仕事にしている人たちに惑わされたり、誰かに誘導されて「好きな仕事を探さないとヤバい!」という思いに駆られるのが嫌だったりする。
結局、好きな仕事なんて無理に探すもんじゃないんだよね、僕の中では。
好きな仕事について考えても、考えれば考えるほど変なこだわりとか、制限が出てきて逆に必要な仕事が見つからないなんて本末転倒だし。
好きな仕事にこだわり過ぎて、かえって自分の可能性を狭めてしまうこともあるんじゃないかな?
この先どうなるかなんてわからないけど、そのうち好きな仕事が見つかればラッキー程度だったりするわけだ。
好きな仕事が自分に向いているかは別問題
職業には向き不向き、つまり適性ってやつがある。
どんなに好きな仕事でも、自分に向いていなかったらうまくいかない。
悲しいが、それも現実。
これは適性とは少し違うかもしれないけど、僕の身近にあった話。
僕の高校時代の友達でミュージシャンの夢を実現したやつがいるんだけど、デビューして2年足らずでレコード会社との契約が切れて、しばらくインディーズで活動するも今度は所属事務所が倒産・・・
仕方なく自分でマネージメントをしていたらどんどん生活は困窮していって、ついには精神を病んでしまった。
今はバイト先で社員登用されてそれなりに楽しく生きているとのこと。
本人いわく曲作ったり、歌ったり、ステージに立つのは得意だし好きだけど、プロモーション活動やその裏側の地味な仕事は向いていなかったらしい。
もしかしたら僕たちが想像できる好きな仕事なんて表面のキラキラしている一部分だけで、その裏側までは実際にやってみないとわからないのかもしれないよね?
結果的に仕事が好きになることはあるかもしれない
僕は今働いている会社を辞めようと思っているわけだが、仕事内容自体は嫌いじゃない。
これまで何度か配置転換もあったけど、最初は嫌だな~と思っていた仕事もやっているうちにどんどん好きになっていくこともあった。
好きな仕事じゃなくても、やってみると案外楽しかったりするのもまた現実。
好きな仕事なんて結果論でしか語れないのでは?
だから、やる前からまったく無知の状態で好きな仕事を探そうなんて思わない。
できることからやってみて結果的にその仕事が好きになっていけばそれでいいじゃないか。
たぶん、これからもそんな感じだと思うんだ。
そういう経験をたくさん積んだら、いつの日か好きな仕事に出会えるかもね。
それも結果論なんだけど。
好きな人と仕事がしたい!
好きな仕事かどうかは別として、好きな人たちと一緒に仕事ができるのはひとつの理想。
やっぱり毎日、大半の時間を一緒に過ごす人たちのことは好きでいたいしね。
今の職場は残念ながら例のパワハラ上司体制になってから理想とはほど遠い状況だけど。
実は今、この人のために何かしたいと思える人がいて、その人は副業関係でお世話になっている先輩に紹介してもらった経営者なんだけど、今年に入ってから遊んだり、ちょくちょく連絡を取ることが増えた。
パワハラ絡みで専門家を紹介してくれたり、悩みも聞いてくれる頼もしい兄貴みたいな存在。
以前書いた記事でも登場する「ある人」は、実はこの人に紹介してもらったんだ。
retirement-thinking.hatenablog.com
最近も会社帰りに彼の事務所に遊びに行ったけど、アットホームな雰囲気で従業員はみんな仲良く楽しそうに働いていた。
何度か会っているうちに彼らと友達にもなれたし。
やっぱり好きな人と一緒に働けるっていいな~って思ったよ。
どっちかというと僕は、好きな仕事よりも好きな人たちと一緒に働きたいな。
今思えば結果的に仕事が好きになるのも、まわりに好きな人がいる場合が多かったような気がする。
何が言いたいかというと、結局、人と人なんだと思うんだよね。
仕事じゃなくて人間ってことかな?