世代的にミッドセンチュリーブームど真ん中という事もあり、20年前の20歳前後の頃にはイームズやフランクロイドライト、アーロンチェアなど憧れの家具がたくさんありました。
歳を重ねてくると若い頃に欲しかった物を買い集めたりするというのは一つのあるあるだと思いますが、そんな風にふと思い出して「欲しいな」と思ったのがジョージ・ネルソンのプラットフォームベンチです。
改めてHermanMiller Store(ハーマンミラー)公式ストア を覗いてみると、価格は40万円ほど。
長く使う家具と考えればべらぼうに高いという訳ではないものの、簡単に手は出せない金額です。
「欲しい」と思ってから20年も経ち良い歳になったというのに、サクッと買う事ができない自分にもしょんぼりです。苦笑
そんなリサーチの中で目についたのがリプロダクト品。
これだと価格的には10分の1程度でも購入が可能です。
正直若い頃はオリジナル以外は欲しくないと思っていましたし、抵抗はずっとありましたがものは試しにと購入をしてみました。
リプロダクト製品について
リプロダクト品とは、オリジナルデザインの持つ意匠権の期限が切れた製品やライセンスの存在しない製品などを、オリジナルデザインを元に復刻生産した製品で、ジェネリック製品とも呼ばれているそうです。
ただし、現在は上記の様な意味合いで使われるケースが増えているだけで、本来はリプロダクトやレプリカは正規商品の復刻製品を指す言葉で、今呼ばれている意味合いとは異なっています。
当時製作者が発表した製品がオリジナルで、その後にそれを元に製作者自身がコピーした復刻品がレプリカ。
オリジナルの製作者以外が正式なライセンスを受けて復刻したものリプロダクトと呼ぶのがニュアンスとしては適切になるようです。
いずれにせよ、今回私が購入したものはオリジナルでもライセンスを受けたものでもないので、荒っぽくいえば「勝手にパクって作った製品」という事になります。
なので購入にずっと抵抗があったという訳なのです。。。
ジョージ・ネルソン作 プラットフォームベンチについて
1944年にハーマンミラー社のデザインディレクターに就任したジョージ・ネルソンが1946年に発表したネルソンやミッドセンチュリーデザインを代表する作品。
ちなみにミッドセンチュリーは名前の通り、1900年代の中期、つまり1950年前後に生まれたプロダクトを指しています。
駅のベンチを模したミニマムで洗練されたデザイン、ベンチとしてもローテーブルとしても活用可能な汎用性も備えた名作として、発表以来高い支持を集め続けています。
購入商品について
実際に購入した商品がこちらになります。
購入したのはもう少し最近だったと思ったのですが今調べたら6年ほど前。
価格は3万円しないくらいだったと思います。
幅は120cmほどなので一般的なソファーと同じくらいのサイズかと思います。
足は自分で組み立てるタイプだったのですが、難しい作業ではないのでどなたでも組み立ては問題なく可能です。
現在はベンチとして使用しておらず、頻繁に使用する財布や時計、小物などの置き場として活用をしています。
当初はベンチとしても使っていたのですが、6年経過した現在も強度的には不都合を感じた事もありません。
素材感などディテールを見れば当然オリジナルや正規品には見劣りすると思いますが、案外木の素材感も悪く無く、さらに使い込んでいけば雰囲気も更に良くなってくるのではという淡い期待もしています。笑
結果を言えば、価格に対しての満足度はかなり高かったです。
デザイナーズ家具などこういった製作者が明確な製品・作品は、製作者や商標を持つ対象に利益が入るべきですしそうしたいと思っているので、正直なところ後ろめたさはあるのですが、いつかきっとハーマンミラー社の正規品を購入すると決意してお許しいただければと、、、。
それでは◎
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