あばよ中田、二度と戻って来んなよ!
今日、一人の男がパチンコ業界を後にした。
今、送別会の帰りの電車の中なんで思い出にレクイエムを書いていこうと思う。
稼働記事とか関係ないから興味ない方はスルーしてください(・ε・` )
彼の名は中田君(仮)
彼との出会い…あれは寒い冬だった。
『 マフラー踏んでますよ。』
僕は知らない内に中田君のマフラーを踏んでいた。
そこからパチンコ屋で見掛ける度に話しをするようになった。
出会いと言うよりは因縁付けられたと言う方が正しいのかもしれない。
ある朝、中田君のメガネのレンズが片方割れていた。
僕は不覚にも盛大に吹きだしてしまった。
涙が出るくらい笑ってしまった。
別に興味もないし理由聞かなくても良かったがしょうがなく聞いた。
『 自転車に乗ってるヤツにすれ違い様に蹴られた。』
またもや、僕は盛大に吹いた。
笑いすぎて死ぬかと思ったのはここだけの話しである。
今のご時世に歩いていていきなり蹴られるのは彼くらいだろう…
歩いててすれ違い様に蹴られるwww
僕は大草原を駆け抜けた。
まあ、確かに腹立つ顔をしている。
その日の夕方に顔を真っ赤にして
『 死ねば良いのに…』
そう僕に呟く田中君を見たら…
甘海で996ハマりを食らっていた。
シュールな男だ。
大丈夫、僕なんか1100嵌まったから…
可哀想なんでコーヒーを差し入れしたら微糖が良いとか生意気言っていた。
もう片方のレンズを割ってやろうと思ったのはここだけの話しである。
次の日田中君が慶次で5万発出して僕にこう言って来た。
『 うどん食べにいかないか? 』
顔が腹立つから僕は盛大に断った。
ある日いきなりLINEが中田君から来た。
『 俺、男になった。』
何の事か気になったが、なんか腹立つんでLINEを既読スルーで無視した。
次の日に中田君が顔を真っ赤にして近付いて来たんでチャリで逃げた。
そしたら電話が掛かって来た。
『 俺この前ソープで卒業し…』
電話を切った。
それからしばらく中田君を見なかった。
ある日スーパーに惣菜を買いに行ったら中田君がパートのおばさんに怒られていた。
僕は他人のフリをして退店した。
スーパーの近くにあるパチンコ屋で牙狼を打っていたらいきなり知らないメガネが話して来た。
『 マジでヤってらんねぇ! あのスーパーダメだ!ダメだ! もうあのスーパーで買い物しない方が良いよ。』
ダメなのはお前だ!と言いそうになったが無視した。
仲の良い常連達と飲みに行った。
知らないメガネが混じっていたけど気にしないでいたらニンテンドーDSをプレイしだした。
動物の森
森へ帰れ!と言いそうになったが無視した。
ある日、甘蒼天で1300ハマりを食らってる僕を指差して笑ってるメガネがいたんで椅子を蹴ったらガックンってなり下皿に鼻をぶつけて真っ赤になっていた。
あの時はごめん
ライダーマックスで2900ハマってる時に赤いスカーフを巻いて登場したメガネが話し掛けて来たが…やっぱり無視した。
それからもパチンコ屋で会うたびにチャリで逃げた。
そんな中田君も34歳になり人生を見直し就職の決心をした。
「おめでとう!」
僕は涙をこらえながら言った。
『 俺、初めて社会に出る。』
34歳のカミングアウトにチャリで逃げたくなったが我慢した。
思い返せば変な思い出しかなくて笑えたが君とパチンコ打ってて楽しかったよ。
中田君!15年のパチンコ専業生活乙でした!
社会は厳しく辛い事も多いけど良い事もいっぱいあるから頑張って!!
僕はいつだって君を応援してるぞ!
二度と戻って来んなよ!!!!