ジルとパロマ

猫のジルとパロマとねーたん

セミちゃん

あちーあちー。

ぴーちゃんは東京のお家でもカラスちゃんや小鳥ちゃんとわりかし仲良くなるタイプだったんだけど、横浜のおうちでも最初のお友だちをみつけたよ。

突如大音量でなりひびくジージー音。

「 おっ。こんなとこにおともだちが。」

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「 どっからきましたかー。お家は向こうのお山の山桜。ふんふん。」

「 あっついけどお嫁さんとりにここまで飛んできたんかー。大変やのー」

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網戸に飛びついたセミちゃんと世間話。

ぴーちゃんは野生ゼロだからここでセミちゃんを狩ろうとはしないの。

ひたすらじーーーー。時々お手てが動こうとするんだけどまた引っ込める。

一休みを終えたセミちゃんはまたどっかに飛んでちゃった。

 

10分後のぴーちゃん。

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「 またセミちゃん、きてへんかなー」

ま、まだいたん。いやいや、セミちゃんは忙しいねんで。ぴーちゃんのお話相手ばっかりしてるわけにはいかんのよ。

 

セミちゃんブームがジルに到来しとります。

ちなみにパロ子は気づいてさえいないっていう。

 

また遊びに来てくれるといーね、ぴーちゃん。それまでいー子で待ってよな。