本郷山村留学センターの紹介

山口県岩国市の山奥にある、本郷山村留学センターを保護者目線で紹介するブログです。

『岩国市平成22年第2回定例会(6月)06月16日-04号』より

2020-07-03 07:15:44 | 参考
本郷山村留学センターに関係のある部分のみ抜粋しました。
https://ssp.kaigiroku.net/tenant/iwakuni/pg/

答弁(教育長):本郷山村留学センターについての1、山村留学事業の内容について及び2、学校寄宿舎管理運営事業の状況についてにお答えいたします。
御承知のように、山村留学事業につきましては、昭和62年度から旧本郷村におきまして、豊かな自然環境と農山村の生活文化や貴重な歴史的資源等を活用いたしまして、都市からの子供たちを本郷小・中学校に受け入れまして、教育振興の充実を図ると同時に、市と都市との幅広い交流を図りながら、地域振興に寄与することを目的として開始されました。
その後、新しい市におきましては、さまざまな教育問題を抱える子供たちを受け入れる場合もございまして、学校や教育機関、児童社会福祉施設等との連携をもって、心の安定や健康の増進も図るという役割も担ってきたことから、広い教育的視野に立ち、教育委員会でその充実発展を図っているところでございます。
平成19年度に策定いたしました岩国市の教育基本計画では、山村留学事業の充実を掲げるとともに、昨年度から実施しております教育委員会の点検・評価におきましても、本事業に対し、達成度や有効性、効率性などの角度からみずから評価を行い、課題解決に取り組んでおります。
そのような中、今年度は、議員の皆様方の御臨席も賜りながら、4月6日に入所式を行い、6人の新入生を迎え、ただいま小学生12人、中学生5人の留学生が新生活を始めました。
初めて親御さんの元を離れ、涙の学校生活、寮生活を送っていた子供たちも、はや2カ月、よく学び、よく遊ぶ中、忍耐力や責任感も芽生え始めるなど、日に日に成長を遂げているようです。
また、地元の子供たちとの集団学習やクラブ活動を通して、互いに切磋琢磨する機会を得るとともに、友情をはぐくむなどの効果もあらわれております。
このように、本郷の地において初めて自然の懐に抱かれ、留学生は大きな声で笑えるようになりました。
羅漢山のふもとでのスキー、豊かな自然と心温まる人の中で、神楽舞の手ほどきを受けたり、子供たちは生きることや人に役立つことを学んでいきます。
こうした教育効果や地域振興につきましては、子供たちから元気をもらい、非常に意義のある事業と考えております。
その一方で、地元の高齢化が進み、子供を預ける保護者の方々の価値観も変化している現状もございます。
本事業の意義を踏まえ、未来ある子供たちの教育力を高めていく上にも、教育委員会といたしましては、地元と行政による連携支援体制の構築や地元協議会などを利用した事業運営の可能性も含め検討を行っておりますが、公共性や市民ニーズ、また費用対効果など、これからも総合的な視野から山村留学事業の発展の可能性も探ってまいりたいと考えております。
次に、学校寄宿舎運営事業についてでございますが、ただいま山村留学センターを本郷学校寄宿舎として活用し、本郷小学校の教諭を舎監として充てるとともに、センター所長、センター次長及び2人の寄宿舎指導員で管理運営を行っております。
この留学センターは、親のかわりをする施設長や先生、特殊な寮生活のもとで子供たちを育てるわけですから、地元の学校に通わせ、卒業後はそれぞれの家庭に帰す役割を担って運営されております。
そこで働く人材は、子供たちの親の役割を持ち、限りない愛情を注げる人でなければなりません。
こうした視点から、山村留学センターの使命を十分に理解した人を雇いたいと思っております。
適材適所、適任者による安定した管理運営ができるよう、健全な体制の構築に向け、これからも教育委員会として全力で取り組んでまいりたいと考えております。
これまでも議会におかれ、業務遂行に係る当該指導員の処遇につきまして御提案をいただいておりますが、山村留学事業とあわせ、質の高い事業が継続して実施できるよう、関係機関と協議を図りながら、適正な事業運営に努めたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

答弁(市長):先般、本郷のほうでそういった会談は市政報告会ということで、この山村留学センターについてお話しさせていただきました。
多くの議員にも、この山村留学センターについては大変な御支援、御理解を賜っているところでございます。
改めて私のほうからということでございますが、まず、この山村留学センターの募集案内というのがあるわけでありますが、この裏に「ぼくらは山村留学生」という歌があるんです。1番から4番までの歌でございますけど、1番だけちょっと披露しますと、「東の町から 本郷村へ」という初めでございます。
「春は花咲き 鳥うたう 心きよらに 育ちます ぼくらは 山村留学生」、これは2番も、3番、4番も、出だしは、西の町から、南の町から、北の町からというふうに始まっておりまして、要は今、山村留学生、非常に全国から子供たちが集っておるわけでございまして、4月からも24期生の子供たちが元気に頑張っております。
私が、ここは宝だと言った思いは、心に傷を負って、そのよりどころとして、この山村留学を頼ってきた子供たちが、非常に地域の――ちょっとこれを話すと熱いものが込み上げるもんですから、ちょっと冷静になろうと思いますけど――生きていく力を、本郷の豊かな自然と人の温かさ、こういったものに触れていきながら立派に育っていく、これは非常にうれしいんです。
そして、磯野教育長からも、これは岩国の宝だと。
そして、岩国の子供だけじゃなくて、全国の子供たちがこういう施設を必要としているならば、ぜひこれは残していきたい、こういう思いで、教育長とも常々話をしております。
そうした中で、子供たちがいろいろここで頑張っていく上で、先ほど味村議員からも御紹介いただいたのは、多分このやまびこ通信の一つだというふうに思っております。
こういった中で、子供たちが毎日が非常に特別なんだということも書かれております。
まさにここで自分たちの心を少しずついやしながら育っていく、これが山村留学センターの果たしている大きな役割だというふうに思っております。
そしてまた、本郷村の地域の方々も、松風荘というのが隣にありますけど、その松風荘とか、地域の方々ともしっかりと触れ合いながら、地域も元気になっているというのが実情でございますので、行政としてもしっかりと子供たちを宝として応援をしていきたい、そういった思いでございます。

※『ぼくらは山村留学生』
1.東の町から 本郷村へ
  春は花咲き 鳥うたう
  心きよらに 育ちます
  ぼくらは 山村留学生
2.西の町から 本郷村へ
  夏は蛍に 水あそび
  心ゆたかに 育ちます
  ぼくらは 山村留学生
3.南の町から 本郷村へ
  秋は遠足 山の幸
  心さやかに 育ちます
  ぼくらは 山村留学生
4.北の町から 本郷村へ
  冬は凧あげ 雪すべり
  心たのしく 育ちます
  ぼくらは 山村留学生


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