離婚が子供に与えた影響 お父さんがいないということ

私が離婚のために別居を始めたのは、息子が1歳の時。離婚成立は息子が3歳の時で、その後も調停が続いていましたから、結局初めて面会交流が実現したのは息子が5歳になってからでした。そんな感じでしたので、当然息子は父親の顔を覚えてはおらず、「寂しい」とか、「会いたい」なんて言ったこともありませんでした。でも今は、2か月に1度の面会交流を楽しみにしています。むしろ、たまにしか会わないからこそ、いい面しか見ることがないのがいいのでしょうね。

離婚を決断するときに一番気になったのは、やっぱり子供のこと。「この子を片親にしてしまっていいの?」と、何度も何度も数えきれないほど繰り返し考えました。それだけ悩んだけれど、今離婚したことは全く後悔していません。

今回は、離婚したことが息子に与えた影響についてご紹介します。

離婚するということは、子供から父親を奪うということ

離婚したことで、息子から父親のいる生活を奪ってしまった。

このことだけは、どんなに今の暮らしが楽しかったとしても、ずっと心にあって息子に対して申し訳ないなと思い続けていくんだと思います。もちろん離婚して良かったし、息子のためにも今のほうがいいと断言できる。それでも、どうしてもぬぐえない罪悪感というのがあると感じています。

離婚を決断する前も、その罪悪感に押しつぶされてしまうのが怖かった。いつか離婚して片親になったことを息子から責められるんじゃないか?片親であるがゆえに、息子の人生に暗い影を落としてしまうんじゃないか?そう思うと、どうしても踏み切ることができなかったんです。といっても、最終的には身の危険を感じて、ある日突然別居を始めることになったんですけどね。

離婚するのにベストな子供の年齢などというものはない

苦しかった結婚時代は、「いつ離婚するのが一番いいのか?」ということを悶々と考えていました。「赤ちゃんのうちに離婚したら、父親というものを知らないで育つから執着せずに済むかな?」、「息子がモラハラを理解するまで頑張って、ひどい父親だということを理解してから別れた方がいいのかな?」など、毎日のようにいつだろう、いつだろうと、そればかり考えていました。

でも、結局、離婚の時期にベストなんてない。たとえ父親の存在が分かっていないうちに引き離したとしても、父親がいない家庭で育つということから子供は逃げることができませんから。だから逆に、どうせいつ離婚したって子供に影響はあるんだから、どうしても無理だと思ったらすぐに別れてしまえばいいんだよって、今は思っています。極端かな?

今の時代、意外と周りにも母子家庭がある

そんなに悩んで離婚したけれど、心配した子供への影響は、実際は拍子抜けするほど感じませんでした。私は離婚後実家から出て息子と二人暮らしを始めたので、そのタイミングで保育園(当時)を転園したんですが、映った先の保育園ではクラスの中にほかにも数人片親の子がいて、両親がそろっていないということに対して特別視する雰囲気があまりありませんでした。私自身も、極力明るく、母子家庭であるということをオープンにしていましたから、母子家庭であることを理由に気まずい雰囲気になったことは一度もありません。

「お父さんいないの?」におびえる必要はない

子供たちは時に無邪気に、「どうしてお父さんがいないの?」と聞いてくることがあります。息子にも、息子のお友達にも素朴な顔で聞かれたことがあります。息子のお友達には、こう言っちゃなんですが、正直クソまじめに真実を語る必要はありません。その子にそうゆうおうちがあることを理解させるのは私の役目ではない。だから割と適当に交わしていました。

一方、息子からそれを聞かれたときには時間をかけて話をしました。真実を語ると、「お前の父親は酷いモラハラ野郎で、しかもマザコンだわ、キャッシング野郎だわで・・・」となってしまいますが、さすがに子供にそれはいただけません。

私が息子に話したのはこうです。

「世の中にはいろんなおうちがあるんだよ。おじいちゃん、おばあちゃんも一緒に住んでいるおうちもある。お父さん、お母さんと一緒に住んでるおうちもある。一人だけで住んでるおうちもある。誰も住んでいないおうちだってある。うちは、お母さんとあなたで住んでいる家なんだよ。」

まったく説明になっていませんが、息子は当時6歳、なんとなく納得した顔をしていました。それよりもう少し大きくなった息子は、「離婚」という言葉を覚え、「お母さんとお父さんは離婚したんだ」ということまでは理解しているようです。そしてそれが善悪ではなく、ただ離婚したという状態であるというフラットな認識を持てているようで、母としてホッとしています。

離婚して困ったことは?

このように、みに悩んで離婚したものの、いざ母子家庭ライフを始めてみたら全然大丈夫だった我が家ですが、ごくまれに夫が存在しないということで困ることがあります。どんな時だか見てみましょう。

力仕事はできる範囲でやればいいので困らない

困ったのは力仕事・・・ではありません。というのも、元夫は全く家のことをしてくれませんでしたから、いざ男手が必要な時にもその場にいませんでしたし、力仕事も私がすべてこなしていました。もちろん男性と同じようにはできませんが、重たいものを運ぶなら少し細かくしてから運べばいいし、時間をかければいいだけのこと。結婚時代もそうやって切り抜けてきました。だからこれは困らない!

家具の組み立ては私の方が上手だったので困らない

同様に、家具の組み立てのような、一般的には男性の方が得意とするようなことも元夫は全く役に立ちませんでした。失敗して激高し、八つ当たりされたこともあります。それ以降は元夫にはそういった頼み事はしませんでしたから、自分ですべて切り抜けてきたんです。だからこれも困らない!

収入は減ったけど、そこは元々分かっていたから困ってはいない

家計はもちろん苦しくなりました。でも、これに関しては事前に考えない人、いませんよね。離婚してから、「おかしいぞ、収入が半分になった!」と騒ぐ人はいないと思います。自分の収入でも、親一人子一人で暮らしていけると思ったから離婚したので、これも困りません!

唯一困るのが、運動会の場所取り

実際問題困るのはこれ。役割分担して、朝早くから場所取りのために並んだりしないといけないようなイベントは、家の中に大人が自分しかいませんから分担ができません。夫婦で協力できれば、場所取りに行く担当と、お弁当の準備をする担当に分かれられます。それができないので、どうしてもいい場所をあきらめるか、豪華なお弁当をあきらめるかを選ぶことになります。そんなイベントは1年に一度、運動会くらいしかありませんが、1年に一度しかないからこそ、張り切ってあげたいですもんね。そこだけはちょっとネックかなと思います。元夫が役に立ったかどうかは別として。

でも、逆に言うと、元夫がいなくて、母子家庭として生活するのに困ることって、本当にそれくらいなんですよね。1年に1度しか必要じゃないなんて、すごいですね。

まとめ

もしかしたら我が家は相当ラッキーなのかもしれません。住まいも、田舎ではありますが一応都内ですし、同じ境遇の方が周りにいたのもついていたなと思います。

今となっては、当時のそのタイミングで離婚して、勇気を出して実家を出て本当に良かった。今のこの生活は、周りのお友達やお世話になったすべての人に支えられて成り立っているものだということを忘れずに、いつか私も誰かの助けになれるようにありたいと思います。

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