かぎ針の比較 ~クロバーとブリタニー


 9~10歳ごろにかぎ針で初めてマフラーを編んで以来、かぎ針はクロバーを愛用しています。母から譲り受けたかぎ針はセットだったので、サイズもすべて揃っていたこともあって、ほかのメーカーのかぎ針を手に入れようと思ったことがありませんでした。
 しかし、アメリカのBrittany ブリタニーのかぎ針だけは別で、その見た目の美しさに惹かれていました。

Brittany ブリタニーのかぎ針

 ブリタニーはアメリカのカルフォルニアにある小さな工房が作っている、樺の木(バーチ)を素材とした編み針です。この工房が出している商品には、棒針、かぎ針、縄あみ針があり、どれも人気があるようです。棒針のこぶの部分はシンプルなデザインではあるものの、ほかのメーカーのとは一線を画していますし、とくにかぎ針はとてもエレガントなデザインで、そこが際立っているように思います。

 ブリタニーのかぎ針を知ったのはドイツに住んでいたときでした。ドイツ国内にはほとんど出回っておらず、このかぎ針を手に入れることはかなり困難だったことも手伝って、ますます欲しくなっていったのは言うまでもありません。
 結局、アメリカから取り寄せることにし、やっと手に入れることができたのが4mm針一本。ほかのサイズを購入するかは、使ってみて考えることにしました。

クロバーとの比較

 実物を手にしたときは、思っていたよりも針が長いことにちょっと驚きましたが、装飾があまりにもステキで、ひたすらうっとりしていました。

 比較のためにクロバーの7号(4mm)と一緒に並べてみました。
 長さを測ってみると、ブリタニーの全長は約19cm。クロバーが約13cmなので、Brittanyは6cmも長いことになります。装飾部分があることによって、この針が長いのだと分かります。

 Brittanyを持ったときに、『ずいぶん先端が丸っこいなあ』という印象を持ちました。
 かぎの部分を正面から見ると、クロバーは先端に向かって緩やかに細くなっていってるのに対して、ブリタニーはほとんど直線で同じ幅のまま先端に向かい、急に細くなっているため、見た目が丸くむっくりしています。


 針先を横から見てみると、先端よりも違いが大きいですね。
 クロバーは先端にむかって徐々に首が細くなっていて、かぎ部分が少し外に逸れているため、糸がかぎに引っかかり安いだろうことが容易に想像できます。おそらくこれが編みやすさを生み出す特徴なのでしょう。一方ブリタニーは首とかぎにあまり開きはなく、切れ込みがクロバーに比べると鋭角です。

実際に編んでみて気づいたことなど

 長年クロバーを使い続けているので、クロバーが編みやすいのは当然として、ブリタニーのかぎ針はどうでしょうか。
 持ってみると、まるで鉛筆を持っているかのような感覚になります。また、長さがある分、ほんの少しだけ重さを感じます。実際に編んでみると、想像以上に針を振り回すことが分かりました。編みやすさで言えば、決して編みやすいとは言えませんが、個人的には悪くないかな、という感想です。

 ブリタニーをまだそこまで使い込んでいないため、本当に表面的な比較しかできませんが、今後使ってみて何か気づいたことがあれば、また書きたいと思います。

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