暇なときこそ長期的な視野に立つ:DIY中毒とバランス
9月末に2号物件のリフォームが終了し入居者募集を開始してからは、直ちにやらなければならないことはほぼなくなっている。
これまでほぼ毎日物件へ入りリフォームしていた時に比べると、暇を持て余している状態だと言える。
このような状態は久しぶりで、色々と考えることもあったのでここでまとめておきたい。
1.暇な期間の過ごし方
リフォーム終了後は
・法人の口座開設
・次の物件の内見、買付け
・車の車検
・大家仲間の物件で手伝い
・積んでいた本の消化
・会計事務
などを行っていた。
これらのタスクも当然重要なものではあったのだが、物件のリフォームがあるために後回しにされていたものばかりだ。
大家として成長するために欠かせない様々な要素。
上に挙げたタスクはどれも方向性こそ違えど必要なことだ、と頭では理解できる。
とはいえ物件のリフォームが終わり、DIYすることがなくなると私の中に
激しい焦燥感
が湧き上がってきたのだ。
2.物件のリフォームは成果が分かりやすいため中毒性がある
リフォームが必要な物件があれば、一刻も早く住める状態にし入居者を付ける。
不動産賃貸業をやっている以上それが最優先事項となる。
会社以外の時間はほぼリフォームに投入し、目の前に山積みになったTodoリストを片付ける日々。
肉体的、精神的にキツイときもあるが、目の前のタスクを消化できていれば日々達成感は得られるものだ。
俺は最優先事項を行っているのだ、という自信を持てるので自己肯定感も上がるだろう。
だがこの、目の前のタスクをひたすら消化する、という状態は中毒になりえるとも感じたのだ。
不動産やその他の分野について、机に座り本を読み勉強する、という行為はすぐにその成果が現れるものではない。
長期的な視野に立てば大きな成果をもたらすとしても、今すぐに達成感を与えてはくれず、毎日のタスクの達成になれていた人間は満足できないのだ。
この感覚は今回暇になり特に実感できたものだ。
自分が
短期的なDIYの成果に対し、中毒になっている
という感覚である。
物件のリフォームが苦痛で仕方がない、という状態はキツイ。
だがリフォームが最優先だから他のことはどうでもいい、と考えるのは危険だ。
そのようなバランスを欠いた考え方では、成功することなど到底不可能だろう。
3.何事もバランス
大家業のみならずビジネスは様々な要素が組み合わさった結果、その成果が生まれる。
物件のリフォームだけを極めても、客付け、物件管理、融資、税金などの要素が未熟なままでは非効率な戦いになることだろう。
自分の得意分野を伸ばすことは良い。
だがもっと広い視野に立ち弱い分野を伸ばすような、バランスを取ったリソース配分をしなければ成長できない。
このバランスという概念は何もビジネスに限った話ではない。
なんのために不動産業をやるのか、この問いを忘れてはいけないと思う。
普通の人間は幸福になるためこの道を志すのだ。
幸福もバランスを欠いた人生であれば、その総量は小さなものとなりかねない。
私は現在リソースのほとんどを不動産につぎ込んでいるが、その点を肝に銘じ不動産以外の優先事項も見直してバランスを取って行くべきなのだろうと思う。
とはいえ何かで成功しようと思えば、選択して集中させることも無視できず、当分は偏った生活を続けることになりそうである。