ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

「領土交渉は終わった」そうだ

 ロシアで7月1日、憲法改正の是非を問う国民投票が行われた。開票の結果、賛成票は77.92%となり、改憲案は賛成多数で成立した。プーチン大統領の任期が2036年までのびる可能性があるという話ばかりでまったく知らなかったのだが、改正された憲法には「領土の引き渡しの禁止」条項というのがあり、ロシア上院・国防安全保障委員会のフランツ・クリンツェビッチ前・第一副委員長は、これをうけ、7月2日、北方領土交渉について「領土交渉は終わった。今後10年、20年、100年、誰が権力を握っても、誰もこの交渉のテーブルに戻ることはできない。ロシア国民はそれを許さない」と発言した。
 これより前、6月12日には、サハリン州のリマレンコ知事が「サハリン州の住民にとって、憲法改正で国境の不可侵性を保障することは非常に重要だ。これでクリール諸島(北方領土と千島列島)の所有権の問題に終止符が打たれる」と発言していたという(以下の北海道ニュースUHBの記事を参照のこと)。

北海道ニュース UHB | UHB 北海道文化放送

 「外交のアベ」が1年前に詠んだポエム:
 「ウラジーミル。君と僕は、同じ未来を見ている。行きましょう、プーチン大統領。ロシアの、若人のために。そして、日本の、未来を担う人々のために」。
 「未来を生きる人々を、これ以上、もう待たせてはならない。ゴールまで、ウラジーミル、二人の力で、駆けて、駆け、駆け抜けようではありませんか。歴史に対する責任を、互いに果たしてまいりましょう」。
(2019年9月5日、ウラジウォストクで行われた「東方経済フォーラム」でのスピーチより)

 ……失笑ですな。 

<追記>7月5日朝までに日本政府がこの件で何か反応した様子はない。
 ……「同じ未来」を見て「ゴール」を駆け抜けたわけか?

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