ちゃっちゃっちゃっちゃっちゃちゃちゃちゃ〜ちゃちゃちゃちゃちゃちゃ〜お【ちゃお2020年8月号感想】

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ちゃお2020年8月号表紙

タイトルがちゃを連発しているのは別に狂ったからじゃないですからね。
ネタがわかった人は私と握手。
 

ネットニュースでちゃおが31アイスクリームとコラボした、という記事を見たのでウン10年ぶりに「ちゃお、読むか」ってことでちゃおを買いました。

当時読んでいたちゃおは2000年代前半のちゃお。


ブログを始めて何が良かったかって、変なことをしても「これ、記事のためだから!」で自分を正当化できることにあるわけですよ。

平成のちゃおと令和のちゃおの違い

付録、プレゼントがガチ

昔はちゃおの付録といえばちゃおのキャラクターのついたペンケースや下敷きだったり、鉛筆だったりしました。一年に一回キャラクターのシールが100枚くらい付いてきたり、12月の付録にはCDが入ってきてドラマCDやちょっとしたアニメを見てちゃおすげーと無邪気に喜んでおりました。

2000年代のちゃおの付録
生き残っていたちゃおの付録たち。
2020年8月号付録
令和のちゃおの付録。扇風機のみ。


それと比較して令和のちゃおの付録は他社とコラボ商品のみ。

ちゃおだけに限らず他の少女漫画の雑誌も、最近付録が豪華で有名な「幼稚園」の付録も、自社キャラクターで付録を作るというよりは他の企業とコラボして付録を作ることが多いように見受けられます。
ちゃおのキャラクターグッズはいわば身内だけの人しか知らず新規の人にとってはなんの魅力も感じられないけれど、みんなが知ってる企業とコラボすればちゃおのキャラクターを知らない人でも興味を持って買ってくれる、ということを見込んだのでしょうか。
今はアプリでいろんな漫画が読める時代になったので付録でファン獲得に乗り出すようになったのかもしれません。
りぼんの付録も婚姻届では賛否両論になったみたいですけど。

応募者全員サービスもキャラクターの商品のカバンだったりしたんですが、8月号では応募者全員サービスは消えて無くなってました。それと同時に「ちゃおガール」も露出が減り、商品の写真が前面にでていました。

ちゃおガールがどこに行ったかといえば、なんとYouTubeの「ちゃおチャンネル」なる公式動画でちゃおの宣伝をやっていました。とうとう少女漫画雑誌でもYouTubeを活用する時代が来たんですねえ。
最新号の宣伝のほかではちゃおに掲載されたアニメや「アイカツオンパレード」のアニメを見られました。一番びっくりしたのは8月号の表紙にもなっている新連載「ヒーローくんに恋してるっ!」がWebアニメになって声付きで一話まるまる動画で見られるようになっていることでした。
昔よりもお金をかけるところが変わったということでしょう。

ちゃおガール・・・一般から一年間ちゃお専属のモデルになった子。付録の紹介をしたり、イベントに参加したりする。

本物のブランドの香水をプレゼント
本物のブランドの香水をプレゼント。英才教育はここから始まる。

応募者全員サービスとまではいかないけれど、応募したら当たるかもしれない本物のブランドの香水。幼い頃から本物の香水の香りを覚えさせておき、ファンにさせ、大人になったら買わせるという魂胆にしか思えません。女子の本物思考はここから始まる。

キャラクターの目の大きさ

ちゃおのヒロインといえばおめめの大きさ。
ネット界でも一時期有名になるぐらいの目の大きさで、色々噂になったものでした。
下の作品はその時期の代表と言ってもいい作品。

私が読んでいたときこの作者はここまで目が大きくなってなかったんですけどね。

こんな悪評?が流れたからか、令和のちゃおのヒロインは目の大きさがちゃんと(ちゃんと?)目の大きさが顔の2分の1くらいにとどまっています。
昔みたいに読んでいて「うわ、目がでかっ」と思うようなキャラクターもおらず、常識的なサイズの少女漫画のキャラクターにとどまっていました。

キャラクターの年齢設定

2000年代のちゃおのキャラクターではヒロインのお相手役は先輩と言ったら高校生、といっやようなイメージだったのですが、令和のちゃおはヒロインも相手役も全員中学生。高校生は一人も出てきませんでした。
よくよく全部のキャラクターの年齢設定を見直してみたのですが、主人公の最年長は「花野たこ八(58)」。
作品名は「JKおやじ!」
おっさんが主人公でJKに変身し、普段塩対応の息子の絡みに行くというギャグ漫画でした。あらすじからしてぶっ飛んでます。正直一番ちゃおの中で面白かった作品でした。

キスシーンがない

キスシーンといえばやっと両思いになったときカップル成立の証だったり、三角関係で意識してなかったあの人にキスされちゃって意識しちゃうよう…///みたいな感じでキスシーンがあったと思うのですが、なんと8月号ではキスシーンが掲載されている話全部で一つもありませんでした!!!!
少女漫画ってそんなもんだったっけ?記憶改竄してるかな?とか思いましたけど昔はもうちょっとあったような…?

キスシーンに限らず、ストーリー自体もあんまり過激な内容や展開はありませんでした。昔は殺人とか、助けにこない!ピンチ!とかそういった内容の漫画は一つぐらいはあったものですが。
対象が完全に小学生、中学生だったのと時代の流れでちょっとでも過激な内容のものは受け入れられなくなったのでしょうか?

私が覚えているちょっと表現というか題材が過激だった漫画。

殺人事件&女子寮に女装した男子がルームメイトになるというなかなか当時でも前衛的だった漫画。

内容はあまり覚えていませんが、結構大人な恋愛だった思い出。結構ピンチ!みたいな展開が多かったように思えます。

現役の漫画家さん!

私が読んでいたちゃおの時代は2000年代前半。当時の看板作品は「ミルモでポン!」や「きらりん⭐️レボリューション」。どちらもアニメ化やゲーム化したりするほどの化け物漫画でした。今のちゃおにはそういう看板作品があるのかどうか。
そして当時読んでいた漫画家さんがどれくらい今でも連載しているのか、連載していてもどれくらい絵柄が変わってしまったのか。
調べてみました。

中原杏「きらりん⭐️レボリューション」

中原杏

正直一番びっくりしました。絵柄が変わりすぎ!!!!
名前を見るまでは誰かはわかりませんでした。あんなに目がキラキラしていたきらレボの作者の絵柄がこんなにも違う!
次号の新連載だとのことで内容は見ることはできませんが、こんなにも変わるものなのかとびっくりしました。まず少女漫画家最大の特徴と言ってもいい目が、違う。

「きらりん⭐️レボリューション」の作品をブログに貼り付けるために「中原杏」で検索したんですが、どうやら急に絵柄が変わったのではなく段階を踏んで絵柄を変えていったみたいです。2014年に発売した「恋して!るなKISS」では昔の面影と今の面影が半々くらいですね。

八神千歳「まんがみたいな恋したいっ!」

八神千歳の掲載マンガ

絵柄が変わってないっ!という実家に帰ってきたのかのような安心さ。
八神先生の漫画はデビュー当時からずっと好きで、ちょっと色っぽい男性、可愛い女の子、の絵がすごく好きでした。
「溺愛ロワイヤル」も軽い逆ハーものでまさにやがみんワールド前回のストーリーでした!

デビュー作品。当時から周りの漫画よりも大人っぽいデザインで、デビュー当初からすごく人気があったのを覚えています。
恋をしたことのない漫画家の主人公が、漫画の題材にするため恋をしてみる!というストーリー。

やぶうち優「〜少女少年〜GO!GO!ICHIGO」

ちょいまつ毛が増えて目がキラキラしだしたかな、という印象。
私が読んでいた頃は連載していませんでしたが、「ないしょのつぼみ」という情操教育の漫画が有名でした。
調べてみると結構絵柄が変わっているらしく、私が読んでいた当時の絵柄も昔より結構変わっているみたいでした。
下記のサイトで詳しくまとめられていたので参考までにどうぞ。

https://matome.naver.jp/odai/2147437416124163701


「〜少女少年〜GO!GO!ICHIGO」という作品もまた男子が女装しているという内容の漫画で、可愛い絵柄が内容とマッチしていました。こう思い出してみると結構ちゃおって女装男子ものがちょいちょいあったんですね。

篠塚ひろむ「ミルモでポン!」

篠塚ひろむ先生といえば二頭身のキャラクター。絵柄もマスコットキャラクターも相変わらず健在でホッとしました。
「ミルモでポン!」でもそうでしたが、主人公が好きな相手がクール系で今作でも相手はクール系。作者が好きなのでしょうか?

願えば三つまで願いを叶えてくれる恋の妖精ミルモと結城に片思いしている楓のラブコメディー。当時から「紅茶の妖精」と設定が被っていると思っていたのですが、真偽の方はどうだったのでしょうか。

おのえりこ「こっちむいて!みい子」

こっちむいて!みい子

みい子確か小学5年生だったのにいつの間にか中学生になってる!!!!
それでもまだ竜平ともだもだやってんのが変にリアルで笑ってしまいました。

今回出てくる登場キャラクターがもー懐かしいのなんのって。
漫画化志望の親友まりちゃんとか、勉強できるけどなんかどっか情緒不安定な吉田くんとかいたなー!!とか。

今回は塾に入会するかしないかのお話でした。みい子もとうとう塾に入るか入ららないか検討するほど大人になったんですね…。中身ほぼ成長していないみたいでしたが。

連載289回ってもう24年連載してるってことですよ、実はそんなに私と年齢変わらない連載の長さですよ。でもこれだけ連載していてまだコミック33巻だというのが月刊と週刊の巻数の違いがあるというか。こちらの作品も「あさりちゃん」みたいにずっと末長く連載して行って欲しいと思いました。

大人になって気がついたこと

当時は読んでいて漫画のことにしか興味がなかったけれど、大人になっていろんな雑誌を見てから改めて小学生むけの雑誌の力の入れどころに気がつきました。
そのちょっと気がついたことを紹介したいと思います。


・漢字への配慮
広告や読者が普通読まないような漫画応募の概要説明のところにもきちんとふりがながふってありました。また、前回のあらすじや登場人物紹介の欄も小学校6年生で習うぐらいの漢字しか使われておらず、小学生でもスムーズに内容が理解できる配慮がされていました。
当時当たり前の様に雑誌を読んでいましたが、こういう配慮があったから気軽に漫画を読めていたんだなあと。

・主人公の名前が普通に読める漢字が使用されている
最近は下火になってきたと聞くキラキラネーム。最近の漫画であればさぞキラキラした名前の主人公なんだろうなぁと思って読んでいたのですが、至って普通?の読み方をする主人公しかいませんでした。千夏とか。
むしろ私が読んでいたときの主人公の名前の方がぶっ飛んでいましたね。「天音」「きらり」とか。

・恋のお悩み相談コーナーが面白い

もうこの年齢から女は女なんだな、と。幼い頃から侮るなかれ、男子小学生がカードゲームやカブトムシに想いを馳せている間に女子はここまで精神が発達しているのです。
このお悩みだって中学生、高校生、大学生が読む雑誌のお悩み相談と中身はさして変わらないし、答える方も大人顔負けの返答をしています。
何が面白いかって、中1の子が無難な回答をしているのに対して小学校5、6年の少女の方が具体的なアドバイスをしているってことです。
今じゃあSNSで回答されそうな内容なもんですが、今の時代でも葉書を使ってお悩みに対する回答を送るのがなんか微笑ましくなりました。

まとめ

・小学生から中学生までを読者対象にしており、漢字やストーリーに配慮がされている。
・広告や付録などは時代に合わせて変化している。
・当時の漫画家の絵柄は変わっていることが少ない。

感想

前から本屋で見るたびに当時420円で買っていたものがどんどん値上がりしているな、なんか中身が変わったのかな、と思って気になっていたちゃお。
久しぶりにじっくりと少女漫画を端から端まで読むことができ、とても満足しました。まあ年齢もあって肝心の漫画は次の展開が気になったり、面白いと思うことはなかったのですが。この内容の雑誌だと親も子供に買っても全然差し障りがなさそうなのはさすがだと思いました。
令和の小学生はこんなのを読んで大人になっていくんだな、という勉強にもなりましたので気になったかたはぜひ少女漫画雑誌を買ってみてください!

余談。

当時の私が一番好きだった漫画。

私は天音(あまね)、中学生。パパは神父でスゴ腕のエクソシストなんだ。パパに幽霊に近づくことは止められてるんだけど、問題が。それはクラスメートの真由(まゆ)の存在。幽霊に興味のある真由が、幽霊退治すると言いはじめて、私も巻き込まれちゃって…。果たして私の運命は?ミラクルファンタジー第1巻。

あらすじより引用

このあらすじだけじゃ作品の魅力の十分の一も伝えられていないのが本当に残念。
基本的にはゴーストバスターものなんですが、話が進んでいくうちに主人公と親友が実は異世界の住人・エンジェルの転生した姿だったと判明したり、親友か主人公のどちらかが前世で罪を犯した堕天使であるため見つかり次第かられることになる、とかすごく厨二心をくすぐる素敵なストーリーになっています。
この漫画は成人してから書いなおしたほど好きで、前世系の漫画が好きになったのは「エンジェル・ハント」の影響がかなり大きいです。
この漫画は大人になっても面白いので機会があったらぜひ!読んでください。
目が異常に大きいのは読んでいたら慣れます。

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