旅行けば千鳥足

北に美味い魚あれば冬に行き、南の焼酎飲みたさに帰省をし、西の良い居酒屋の噂を聞けばしこたま飲み食いをする。そういう人に私はなりたい

燗酒の種類について

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長い歴史のある日本酒。

そのため昔から使われてきた言葉も多く、それによって、ちょっと難しそうで手が付けにくいという印象を持った方もいるんじゃないかと思います。自分の備忘もかねて、解説を書いてみようと思います。

本日は『お燗の種類』についてです。

 

お燗の種類って何があるの?

 日本酒の温度として3つのカテゴリがあります。

  • 冷や(いわゆる常温)
  • 冷酒(つめたい)
  • 燗酒(あったかい)

今回はその中でも「燗酒」にフォーカスを当ててみたいと思います。上にも書きました通り、温められた日本酒を燗酒と言います。ただ、一口に燗酒と言っても、温度帯によってさらに細分化することができるのです。

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日本酒造組合中央会ウェブサイトより引用

温度の低い順から人肌燗、ぬる燗、上燗、熱燗となっています。列挙したもの以外にも、人肌燗よりも低い温度である「日向燗」(ひなたかん)や、熱燗よりも上の「とびきり燗」というのもあります。それぞれの温度帯には合う日本酒の種類が存在していますので、燗にする際には念頭に置いておくとよさそうです。

 

燗にするメリットは?

寒い時期ならまだしも、これからいよいよ暑くなる時期。何が悲しくて、暑いときにあったかいものを飲むんだと言う方もおられるでしょう。燗にすることで、いろいろなメリットが存在するのです。

1.香り

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自炊をしている方でスパイスなどを使った方は少なからずおられるでしょう。その際、加熱することで香りがたった経験はないでしょうか。

日本酒も同様です。温めることにより、香りが広がりやすくなり、新たな一面を知ることができるはずです。ただ、温めすぎは注意。温めすぎると香りが前面に出すぎてしまったり、逆に香りが飛んでしまうこともあります。

2.飲みすぎを防ぐ

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アルコールが吸収されるのは、摂取後に体温程度まで温度が上がってからになります。冷たいままだとどうしてもある程度の時間が必要となるのです。そのため、ぐいぐい飲んでしまうと急に酔いが回る……なんてことも。燗にすることで温度が上がりますから、アルコールが吸収されるタイムラグが比較的短くなり、飲みすぎるのを防ぐことができます。それでも飲むとどうしようもないんですが('A`)ヴァー

 

家で燗酒にするには?

涼しい部屋で冷たいものを飲むのもいいですが、燗酒を飲むというのもまた一興。では実際に家で燗酒にする場合には、どうしたらいいでしょうか。

※以下徳利がある前提です。最近は100円ショップでも売っています。

1.電子レンジ

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徳利にお酒をいれ、口の部分にラップをかけます。その後、電子レンジで温める方法です。面倒な準備が不要というのは最高のメリット、一番取っつきやすい方法かと思います。一方、温度にむらができることもあるため、すぐに冷めてしまうデメリットも存在します。

2.鍋にかける

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鍋でお湯を沸かして、そこにつける方法です。湯煎ですね。お湯を沸かす工程がちょっと面倒ですかね。また、鍋底と徳利の底の部分が直接当たってしまうので、温度管理には気を付ける必要があります。それでも、電子レンジで温めるのとは違う味わいになりますので、こちらのほうがお勧めです(個人の感想です)。

3.燗つけ機を買う

鍋で湯煎をする方法の上位互換。「ちろり」と呼ばれる器にお酒を注いでつかいます。ちろりの取っ手をかけることで、湯の中に浮いた状態になるので、湯煎のデメリットをクリアした方法になります。最近は個人用の卓上燗つけ機なるものもあるようです。

 

様々な温度帯で楽しめるのも、日本酒の醍醐味といえます。今晩あたりにでも楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

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本日は以上です。

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