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マジカルナンバー7±2【ビジネススキル、Webサイト運営】

トランプ

マジカルナンバー(マジックナンバー)7プラスマイナス2という言葉をご存じでしょうか。
2000年代にWebのユーザビリティを語る上でよく語られていた言葉であり、ビジネスにおいてもチーム編成や情報の伝達などで使われます。

マジカルナンバーという言葉に聞き覚えがない方もいらっしゃると思います。日本において認知されている言葉では、七草がゆ、七つ道具、学校の七不思議、7人の侍、七つの大罪、ラッキー7など、7がキーワードとなっているものが多くあるかと思います。7という数字の一つの解釈として「マジカルナンバー」という切り口があると考えていただければと思います。

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マジカルナンバー

マジカルナンバー7とは

マジカルナンバー7とは、瞬間的に記憶できる数が7つまでであることを指します。人によってその範囲には誤差があり、その誤差がプラスマイナス2であると言われています。
認知心理学者のジョージ・ミラーが『人が瞬間的に覚えられる情報の塊(チャンク)は「7±2」である』と述べたことが元になっています。

人間がひとつの意味、認識のまとまりとして扱うものを「チャンク」と呼びます。要素をいくつかのグループに分けることを「チャンク化」と呼びます。

「マジカルナンバー7」は誤り?マジカルナンバーは4?

心理学者のネルソン・コーワンの論文によれば、短期記憶はせいぜい4±1個が限界であるという反論もあるようです。
マジカルナンバー4の例として電話番号がよく挙げられます。一般的に電話番号は「01-2345-6789」などとハイフンで区切られて表記されます。これは10桁や11桁の番号を羅列して表記されると認識が難しく、4桁の塊にすることで認識しやすくなるためといわれています。

どちらが正しい?

マジカルナンバーは4が正しいという説もあるようですが、どちらが正しいかどちらを使っていけばいいか、については学者の論争に任せるとして、使ってみる立場としては状況に応じて使い分けていくことが良いのではないでしょうか。

Webサイト、ブログへの応用

バナー、カテゴリ分け

初めて訪問したページの情報量が多すぎてどこから読んでいいのか困ってしまった経験などあるかと思います。情報量が多すぎると、訪問者が「自分に必要な情報があるかどうか」を探すことすらせずに別のサイトへ行ってしまうということも考えられます。

そのため情報のチャンク化として、バナーやカテゴリの数を7つ以内にまとめてみてはいかがでしょうか。この場合には現状の情報量に応じて4つにまとめるか7つにまとめるかを考えていけばよいかと思います。

レイアウト構成

Webサイトのレイアウト構成についてもよく見かけるのは以下のような構成かで「ヘッダ」「フッタ」「サイドバー」「コンテンツ」と大きく分けると4つ前後になるものが多いかと思います。構成の要素が多すぎてごちゃごちゃしていると読むまでもなく敬遠されてしまうことも考えられます。

レイアウト構成

ビジネスへの応用

組織の構成人数

ビジネスにおいても一人の上司(リーダー)に属するチームは7人前後であることが多く、数千人を超える規模の大企業であっても組織を分解していくと最小の構成は7名前後なるということです。
7名前後のチームが集まって50名以下の部署となり、ダンバー数150名以下の事業部・統括部などと構成されていることが最適ともいわれます。

ダンバー数とは人間が安定的な社会関係を維持できるとされる人数の認知的な上限の数のことを指す。ダンバー数は150名といわれている。

プレゼン資料

何かの説明、プレゼンを行う場合にもマジカルナンバーは使われます。例えば何かの根拠を列挙する場合、2つでは根拠として薄く感じやすいため最低(マジカルナンバー4マイナス1の)3つ挙げることが一般的です。また、一般的に最も強調したいポイントは3つに絞ると聞き手は納得しやすい、とよく言われます。

Appleの創業者であるスティーブジョブズもプレゼンテーションの鍵の1つはテーマを主要な3つに絞ることでした。初期iPhoneを売り出す際にポイントを3つの機能に絞ってプレゼンしたそうです。

選択肢を減らすマーケティング

マーケティング理論に「ジャムの法則」というものがあります。6種類のジャムを並べたテーブルと24種類のジャムを並べたテーブルの2つを用意したところ、最終的にジャムを購入した人の割合は、6種類揃えたテーブルの場合は30%、24種類のテーブルでは3%にとどまった、という実験からの理論です。敢えて選択肢を少なくすることで、顧客のストレスを減らす販売戦略の根拠にもなっています。

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まとめ

マジックナンバーについていくつかの応用をご紹介しました。マジックナンバーを使うことで「数字が相手に与える印象」を変えることができ、目的によってマジカルナンバー7とマジカルナンバー4を使い分けることが重要です。Webサイト運営、ビジネスにおいて参考にしてみてください。

マジックナンバー4
・選択肢が多いより、少ない方が判断しやすい。
・選択肢を絞る方がポイントを伝えやすい。

マジックナンバー7
・人数が多くなると認知できなくなる。
・情報を多く見せたいが、多すぎると認知できなくなる。




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