さかざきちはるさん、と言えば、JR東日本の「Suicaペンギン」や千葉県の「チーバくん」などのキャラクターデザインで有名。

さかざきちはるの「本づくり展」手のひらサイズの大冒険】市川市文学ミュージアム
見学してきました~


さかざきさんは千葉県市川市出身なんですね。

市川市内のギャラリーなどで、時々個展を開かれています。

しかも今回は「本づくり展」だということで見逃せなかった!のです。



さかざきちはるさんの絵本づくり

さかざきちはる本づくり展‐1
さかざきちはるの「本づくり展」ポスター


頭にぴーちゃんを乗せたペンギン(わたし)がチーバくんの表紙の本を読んでいるイラスト。カワイイ。

千葉県市川市の市川市生涯学習センター内にある、市川市文学ミュージアムで開催中~



チーバくんといい、Suicaペンギンといい、特にこう、際立った特徴がある絵ではないですよね。

それでも、スッと頭に入ってくる感じとか、印象に残るのが不思議。


さかざきちはる本づくり展‐2
チーバくんイラスト画


このチーバくんのイラストは表情豊かなほう。

て、いうか千葉県なので、正面からの絵では単なる犬のイラストに過ぎなくなっちゃう。


絵本の表紙と本文を別々に展示

この「本づくり展」では、本づくりについて初めから終わりまで、じっくり丁寧に解説されています。

印刷~製本工程などは、普通はお目にかかれないような展示も。

下は絵本の表紙と本文を分解して見せています。珍しいですね~


さかざきちはる本づくり展‐3
さかざきさんの絵本アレコレ

最近、ちびゴジラをあちこちで見かけるようになりました。

JR東日本のキャラクターとして採用されたようです。


さかざきちはるさんの手書きのラフスケッチも展示してあります~


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さかざきちはる本づくり展‐4
ラフスケッチ


赤字入りの色校正紙も

これは色校正紙ですねえ。

印刷前に製版データがキチンとできているのかな? 色味が正しく再現されているのかな?

などなどを確認するために、本番で使う用紙で試し刷りをしたものです。


さかざきちはる本づくり展‐5
「ぴーちゃんと私」本文色校正


作者さんの赤字が入ったままの校正紙って、なかなか見られないですよね。普通、表に出しませんから。

ちなみに、色校正紙の右端に印刷されているのは「パッチ」。

印刷した時の濃度を測ったりする、重要な要素の一つ。


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珍しい「折丁(おりちょう)」の展示

これは珍しい。製本される前の本文の「折丁」が展示されています。

「折丁」とは、印刷された用紙を8ページや16ページの状態に折ったものをいいます。

これらの折丁を順番にいくつか重ねて、ページ数を増やしていくんですね。


さかざきちはる本づくり展‐6
「ぴーちゃんと私」本文折丁


折丁の背に黒いポッチがあるのが分かりますかね?

これを「背丁」といいます。


簡単に説明すると、乱丁防止の印ですね。

ページ順にきちんと折丁を並べると、キレイに黒ポッチが斜めに並びますよ。

ガタついていたら乱丁がある証拠。


さかざきちはるさんのwebサイトはこちら。


来年の1月31日(日)まで開催しています。
*緊急事態宣言発出のため、1月8日以降の展示は中止になりました。

お近くにお越しの際はぜひ、観覧していってくださいませ。

さかざきちはるの「本づくり展」手のひらサイズの大冒険】

市川市文学ミュージアム 企画展示室
千葉県市川市鬼高1-1-4 市川市生涯学習センター(中央図書館)2F
TEL:047-320-3334
https://www.city.ichikawa.lg.jp/cul06/litera.html

会期:2020.11.7(土)~2021.1.31(日)*展示会は中止となりました。
火~金:10:00~19:30 土日祝:10:00~18:00 ※入館は閉館時間の30分前まで

観覧料:一般/500円(400円)、65歳以上/400円(300円)、高大生/250円(200円)、中学生以下無料 ※(  )は25名以上の団体料金
※障害者手帳をお持ちの方と付添の方1名無料 市川市文学ミュージアム

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