政策・主張

泉佐野市ふるさと納税逆転勝訴について

ふるさと納税

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目次

総務省が最高裁で敗訴

泉佐野市にとって、大変喜ばしいニュースです。
ふるさと納税制度に復帰できることになりました。

ただ、なんでこんなことで多大な時間と不利益を被らされたのかとも感じています。
なぜなら、総務省が泉佐野市をふるさと納税制度から除外したことが
「違法」と判断されたのですから。

国が違法なことをしてしまったということであり、
違法な行為に振り回されたということです。

しかも、その前に、国地方係争処理委員会で除外決定の再検討を勧告されていたのも、
総務省は無視してしまったんです。
今回総務省が取ったこの行動は、
法治国家において、あってはならないことだと言えます。
総務省にとっては大変恥ずべきことだとも言えます。

しかし、この結果を受けて、
大阪高裁が総務省の行為を「適法」としたのにも改めて驚きを感じさせられますね。

こういった経緯については昨年10月に詳しくまとめた記事を書いていますので、よろしければご覧ください。
総務省はまるで中国の共産党のよう[泉佐野市ふるさと納税まとめ]

泉佐野市も倫理上の反省はするべきではあります。

上記で、総務省を問題視した内容を書きましたが、
泉佐野市がしてきたことが倫理的に賞賛されるものでないことは感じています。
他市の税金を奪ったとも言えるためです。(但し、これは制度にも問題あるので改善すべきです。)

また、私自身、その行為に対し是正の声を上げなかったことは
反省するべきなのかもしれません。
泉佐野市は今も公債費(借金の毎年の返済額)が高く、財政に余裕はありませんが、
これまで基金もほとんどなく、市民サービスも切り詰めた状態でした。

そのような中、ふるさと納税の(当時の)制度の範囲内で、
知恵を絞りどんどんお金を集める市長や職員に対し、
「それはやめるべきだ」という意見をすることは、
私はしませんでした。
(この時期、市民の何人かから、「ギフト券を配ってお金を集めるなんて市民として恥ずかしいわ」という声や、他市の議員さんから「道徳的に問題があるだろ」という意見もいただいてはいました。賛同の声も多かったですが。)

ただ、私はこの努力を大変有難くも感じていました。

現在、コロナの影響を受けて、
他市に劣らない市民や企業への支援策を出来ているのは、
ふるさと納税で集めたお金があったからです。

おそらくこれがなければ、
日本一支援が薄い自治体となっていたでしょう。

最高裁判決要旨

最高裁判決要旨は以下のような内容です。

泉佐野市を除外する根拠とした部分は総務大臣の委任の範囲を逸脱した違法なもので、無効だ。

確かに、泉佐野市の返礼品の提供の様子は社会通念上、節度を欠いていたと評価されてもやむを得ない。しかし、施行前の状況で施行後も同様の提供を続けると推測はできない。

違法と判断した理由を簡潔に言えば、
①泉佐野市は返礼品をやり過ぎた。
②総務省はそれが駄目だとは法や制度で決めていなかった。
③総務省は新制度を作って、泉佐野市のようなやり方はしてはいけないことにした。
④泉佐野市はこれからはそうしますと考えた。
⑤総務省は許さなかった。過去の行為を理由に泉佐野市を制度から除外した。
⑥除外する権限は、新制度以降の行為に対してだけだと最高裁は判決した。

総務省の面子やプライドといったものが、
賢い人なら普通にできるであろう判断を鈍らせたのかもしれません。

国の言うことは絶対だ、という感覚があったのでしょう。

変わる国と地方の関係

私はこの出来事を見て、国と地方の関係が変わり出すのではないかと感じました。

国は地方自治体のことを下部組織のように見ていると私は感じています。
国にこっち向けと言われたら従うのが、これまでの地方自治体でした。

しかしふるさと納税では、泉佐野市は突き抜けて従わなかった。

だから、総務省(または政府)としては、許してはおけなかったのでしょう。

これを許すと、国と地方の関係が変わってしまう、と。

しかし、泉佐野市を許さなかった総務省の行動が、最高裁から違法と判決されたのです。
これはとても大きな出来事ですよね。

もう従ってるだけの地方ではなくなってくるんでしょう。
コロナの対応でも地方が先行しているようになっていますし。
変化が起こり始めています。

国は図体の重さが足かせとなってきているのではないでしょうか。
官僚組織や国中心システムの崩壊が始まっているように思います。
近い将来、この官僚構造や政治システムを壊す革命が起こる可能性があると思います。

河井夫妻の事件もそうですね。
森友学園問題もそうですし、アベノマスクを巡る不揃い感もそうです。

政治家や政党、官僚の都合の良いように、
長年維持されてきたシステムが、崩れようとしています。
どこまで芋づるになるのかはわかりませんが。

正解のない時代に

国も誤ってしまうぐらいです。
正解のない時代になったと思った方がいいのだと思います。

真似できる事例は、どこにもない。
自分で正しいと考える道を歩くしかない。

これまで当たり前だった世の中の仕組みも、ガラッと変わるかもしれません。
ただし、こういう時は必ず争いが生まれるのだろうと思います。

しかし、これからは争いの時代ではなく、
調和と幸福の時代に向かうと思いますから、
みんなでより豊かな社会を目指して、
スムーズに変化していきたいものです。

 

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