林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

空へ

2020-10-23 | 歌の翼に

  世の中をうしとやさしとおもへども
        飛び立ちかねつ鳥にしあらねば
                 .........山上憶良

万葉集の貧窮問答歌のなかの、貧窮生活を嘆く短歌です。
翻訳家 詩人ピーター・マクミラン氏による新聞連載で知りました。

  

実は、毎日を無為に過ごすじじぃも、空を飛びたい。
体力気力が衰え、近所を徘徊するだけなので、切にそう思う。

GoToに便乗しないのは損のようだけど、無料になるわけではない。
また、カラダを使うと、必ずあちこちが痛くなる。

だから自分の羽で飛ぶのではなく、飛行機に乗るでもない。
風船のように、空をふわふわと漂いたい。

  

中島みゆき作詞作曲の「この空を飛べたら」が好きだ。
特にこのさわりが▼

  ああ 人は昔々 鳥だったのかもしれないね
  こんなにも こんなにも 空が恋しい

  みゆき嬢の場合、憶良や不肖森生と大分違う状況のようです。
  でも、人はだれも、空を飛びたいんだなぁ。

  写真は巾着田上空です。
  背中のプロペラ音がモノ凄いのでは......。

  

  短歌(反歌)は、詩歌翻遊・星の林から(朝日新聞10月14日・毎週水曜朝刊掲載)。
  現代語訳は、
     世の中はいやなものだ 恥ずかしいものだと思うけれど、飛び去ることもできない。
     鳥ではないのだから。
  因みにマクミラン氏の英訳です。
             In this sad world
            
I feel small
             and miserable,
             but I cannot fly away
             as I am not a bird

  201023


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4 コメント

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Unknown (小肥り)
2020-10-24 16:26:21
モーター付きパラグライダー・・・ですよね。
よく飛べるなあ。我輩は怖い。絶対イヤ。飛行機でもダメですから。
鳥以外のものが空を行くのはちょっと無理がある。
魚以外のものが水を泳ぐのもどうかと思う。
Unknown (金鷲亭)
2020-10-24 17:13:07
迦陵頻伽になると、森生さまのイメージされる
飛翔ができそうですね。ふんわり、ゆらゆら、
重力など存在しないような風に、優雅に。

映画「最高の人生の見つけ方では、ジャック・ニコルソンがパラグライダーで空を飛んで、夢を果たす話が登場します。

森生さまが「空を飛びたい」問題にどう取り組まれるか、ご報告楽しみにしています。







広い空 (森生)
2020-10-25 10:04:14
小肥りさま
埼玉県西部は 山があり 空が広いためか パラグライダー基地が沢山あります
都幾川村には ひとっ飛び8000円 添乗員付き なんてのがありまして その気になりましたが 友じぃから引き止められました
着地する時が危険だそうです

プロペラ付は 下にいても相当な騒音です
背中に背負ったら 喧しいだけでなく 振動で大変だと思います
ジャック・ニコルソン (森生)
2020-10-25 21:54:14
金鷲亭さま
歌は下手だし爺だし 極楽は無理だし じじぃだし....

その映画 観ましたよ
ニコルソンはアバウト・シュミットが面白かった
フリーマンはドライビング・ミス・デージーが良かった
洋画には ストレージ・ストーリーとかウェイクアップ・ネッドとか 秋のソナタ 黄昏など 老人映画に名作が多いですね

GoToムービーです

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