天皇賞は、アーモンドアイこそ出走するが、毎日王冠を楽勝したサリオスが出走見合わせ。出てくれば最大のライバルになったのは間違いないだけに、残念の一言に尽きる。逆を返せば、同じ馬主であるサリオスが出走すれば勝利は確実でなかったともとれる。
最大のライバルであろうサリオスを引っ込めたとあれば、それ以外のノーザンファームの馬には先着できると踏んでいるはず。負かすとすれば、非ノーザンファームの馬だろう。
GI最多勝記録達成に感動するだけなら、アーモンドアイの単勝だけ握りしめていればよいが、残念ながらそんな純粋な心は持ち合わせていない。
◎④ダノンキングリー(戸崎)
今年は少頭数もあり、何が逃げても有力どころのペースはスロー。瞬発力比べなら、大本命馬に太刀打ち可能とみて、敢然と本命にする。
特筆すべきは、昨年の毎日王冠。11秒台のラップが続き、脚の溜めどころがないなかで、出遅れながらレースの上がりを1秒以上も上回る末脚で差し切ってみせた。今年の毎日王冠に勝るとも劣らない内容で、サリオスが勝負になると仮定すれば、この馬で十分勝ち負けになるはず。
元々、瞬発力勝負も持続力勝負も対応できる馬だが、32秒台で勝った共同通信杯も含めて、ベストはスローからの瞬発力比べ。さらに、馬群で脚を溜められる内枠なら信頼度は高い。4番枠を引いた今回は、アーモンドアイを負かす最大のチャンス。
加えて、最終追い切りを3歳時にはポリトラックで行うことが多かったが、今年に入ってからはウッドで行うことができ、体質も強化しているし、58キロも前走で経験しており、慣れが見込める。
喧嘩を売るには相手が悪い気もするが、アーモンドアイが勝っても最低引き分けに持ち込めるような馬券を買う。
単勝④、ワイド④-⑨、馬単④→⑨。