鬼門のナゴヤドームで完全な力負けを食らった昨日の阪神。今日の先発はプレシーズンから一貫して素晴らしいピッチングを見せている秋山拓巳です。今の先発ローテで最も期待ができる男が投げる今日、何としても勝たなければならないでしょう。

 

【阪神】        
1    中    近本
2    二    糸原
3    左    糸井
4    三    マルテ
5    一    ボーア
6    左    サンズ
7    遊    木浪
8    捕    梅野
9    投    秋山
        
【中日】        
1    中    大島
2    右    平田
3    左    アルモンテ
4    一    ビシエド
5    三    高橋
6    二    阿部
7    遊    京田
8    捕    木下
9    投    山本

 

昨日と両チーム共にピッチャー以外同じオーダーでの第2戦です。

先発秋山は今日も丁寧なピッチングを初回から見せてくれ、勝負球はしっかり低めに決まっています。3回まで打者一巡、今季18-6と打撃好調のキャッチャー木下にヒットを打たれるものの0を並べ安心してみていられます。

 

援護したい阪神打線は3回、今日は先に試合を動かします。木浪が倒れたあとの8番梅野は外寄りの真っすぐを捉えました。右中間に伸びる打球はスタンドに届き1点をリード。昨夜のツーベースも然りですが、虎の正捕手の右への打球はよく伸びます。

 

しかし今日の阪神は「相変わらず」の流れを止められません。4回、2巡目に入った中日打線ですが、不振の先頭平田が大飛球を打ち上げ嫌な雰囲気を感じてしまいました。続く打席は昨夜グランドスラムで試合を決めたアルモンテです。カーブが上手く制球されない中2球目がど真ん中に入ってしまいました。ライトへツーベースを打たれてしまうと虎の精密機械は動揺したのでしょうか、コントロールが生命線の秋山は暴投をしてしまいピンチを広げます。続くビシエドを打ち取り一安心したところで高橋周平にセンターへはじき返され、今日もすぐにリードを吐き出してしまう展開です。悪い流れは止まらず阿部のサードゴロをマルテが痛恨の悪送球・・・ここまで素晴らしい守備を見せていたマルテですが、大事な場面でミスが出てしまいました。

 

続く5回、秋山の制球は本来のものではもはやありません。勝負球はことごとく甘く入ってしまい、四球に加え4安打を集められこの回4失点。

4回1/3を自責点6と試合を作ることができませんでした。

後を引き継いだのは昨夜素晴らしいピッチングを見せた馬場皐輔です。が、今日の阪神野手陣はまるで昨季のようでした。糸原が後逸してしまい足を引っ張ってしまい5回終わって1-6と非常に厳しい展開です。

 

この流れは攻撃にも悪影響を与えたのでしょうか。6回、開幕時の絶好調が下向きつつある糸井・マルテが連打でチャンスを作りますがここでボーアが力ないスイングで最悪のダブルプレー。続くサンズがレフトへタイムリーを放ちますがこの回無死1,2塁から1点で終わってはいけませんでした。

敗色濃厚の試合展開の中、今日のハイライトは間違いなくここでしょう。スコアが変わらないまま迎えた最終回、中日は抑えの岡田をマウンドに送り余裕の展開。打席には左投手にここまで練習試合含め1度も打てていないボーアです。その初球のスライダーが甘く入りました。力感なく軽く振ったように見えましたが、ライナー性の打球はどんどん伸びていきます。なんとライトスタンドに突き刺さる来日初HRとなりました。

 

【中日】 6 - 3 【阪神】

勝  山本    (1勝1敗0S) 

負  秋山   (0勝1敗0S)

 

10試合を終えて早くも首位と5.5ゲーム差、2勝8敗と厳しい状況はなかなか打開できません。ここまでのシーズンで数少ないポジ要素、エラーの少ない守備が今日3失策と崩壊してしまいました。打撃の不調は投手陣だけでなく、向上のみられていた自身の守備力にも悪影響を及ぼしてしまったのでしょうか。糸原、マルテと失点に直結する致命的なミスを犯してしまうと、1失点が重い阪神は苦しくなってしまいます。特に糸原は昨季中日戦打率.171、そしてナゴヤドームで打率.114と大の苦手としていましたが、今日も良いところなく試合を終えてしまいました。

一方点差がついたとはいえ、2軍からの昇格組はいい仕事ができたと思います。望月はいきなりピンチを背負ってしまいますがストレートの走りが良く、ダブルプレーを含む内野ゴロ2つで切り抜けそのまま回またぎし2回無失点。そして昨日抜群の精度を誇るスプリットを投げ切った馬場は今日も素晴らしいピッチング。塁上が賑わうタフな場面での登板ですが、糸原のエラーがあったものの打者3人を凡打に打ち取りました。

また、7回の守備からなんと大山がセンターに入る予想外の采配に驚きました。近本は好不調あるものの最終的には揺り戻しがあるとみていましたが、この決断が近本大山の双方にどのような影響を与えるのか。吉と出てほしいところですが、「便利屋」として大山を使わざるを得ない現状は歯がゆく感じてしまいます。

 

そしてこれは触れなければならないでしょう。空砲になってしまったものの、ジャスティン・ボーアが中日守護神の岡田から放った初ホームラン。コースは確かに甘かったとはいえ、サウスポーに対しタイミングを取り、力まず振って捉えられたこの1打席は今後に向けてとても大きかったと思います。甘く入ったら相手を問わず打てることを示してくれた大砲は今後大いに期待したいと思います。

・・・と努めてポジティブに締めますが、明日は本当に頼みます。

 

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