PART.68 名探偵エルちゃんがゆく!!
とぅるとぅーるー♪ とぅるとぅーるーとぅっとぅー♪
とぅるとぅるとぅーとぅるとぅーるーとぅっとぅー♪(某名探偵のテーマ)
そう。事件はここアルティノで起こった。
アルティノを代表する「アルティノ旅館」にて、メディア兵の隊長シュルツが毒殺されてしまったのだ・・・!
私は犯人に迫るべく、アルティノ旅館のオーナー
マリアム
そして料理人の
ブロマン
彼らに聞き取り調査を行った!
殺されたシュルツはマリアムが密かに好意を寄せていた人らしい。
彼が殺されたのは痴情のもつれか。はたまた誰かの陰謀か。
果たして真犯人は誰なのか・・・!!
必ず見つけ出す・・・!!
「真実は、いつもひとつ!!」
とぅるとぅっとぅっとぅっとぅっとぅっとぅっとぅっとぅ、ジャァーン♪
闇の精霊「何やってんだコイツら」
・・・
ブロマン「シュルツがどんな人だったかって?うーん、けして悪い性格ではなかったですよ、少し好戦的でしたがね。大きな体をしたジャイアントでした。歯に衣着せぬ物言いだったので、他のお客さんと時々揉めたりとかもありましたね。結構あの人を苦手だって人もいましたけど、案外話してみると結構単純で気の置けない人でしたよ。」
(*‘ω‘ *)「ほほぉ、結構親しげなのですね」
ブロマン「私とオーナーは彼とすごく親しかったですよ、彼は本当によくこの場所に来ましたから。特にオーナーの作る酒が彼は好きでしたね。」
(*‘ω‘ *)「あの日、シュルツは何か変なところとかありませんでした?」
ブロマン「うーん・・・変な所・・・まぁ先程も言ったとおり、良いことがあったのか楽しそうに笑いながら入ってきたぐらいですかね。まぁそんなに珍しいことでも無いですね。」
(*‘ω‘ *)「彼の興味とかはあるのですかね」
ブロマン「彼はそれはそれは酒が好きだった。一種の通とでも言うんでしょうかね。珍しい酒があれば彼は絶対に飲まないと気がすまないようでした。本当に大酒飲みでしたが酔っ払って暴れたりとかそういうことはありませんでしたね。」
(*‘ω‘ *)「ふぅーん」
ふと棚の上にあるワインボトルに目を向ける。
(*‘ω‘ *)「あれれぇ~?おかしいぞぉ~?」
ブロマン「どうかしましたか・・・?」
(*‘ω‘ *)「これ、ワインに名前が入ってないってことはマリアムさんが作ったやつ?」
ブロマン「えぇ、そのはずですが。」
(*‘ω‘ *)「みて?コルク栓の根本がひび割れてる。」
ブロマン「本当ですね・・・誰かがコルクを抜いて、再び挿し直した・・・?」
(*‘ω‘ *)「ふむ・・・」
椅子の下に溝がある・・・。
(*‘ω‘ *)「なんだろうこれ」
闇の精霊「シュルツが座ってた痕跡があるな。毒で急に苦しくなって身悶えした時にできた溝かね」
(*‘ω‘ *)「なるほど?」
(*‘ω‘ *)「うん、後ろの樽も粉々ね」
闇の精霊「そこまで古いものじゃない。強い力が加わって壊れたようだな。」
(*‘ω‘ *)「・・・まって・・・!」
目を凝らしてみないとわからないけど、緑色の液体が・・・!
(*‘ω‘ *)「ペロ・・・」
( ゚д゚)「これは・・・青酸カリ!!?」
闇の精霊「何バカな事言ってるんだ?」
ブロマン「そうです。その樽に入ってた酒をシュルツに出したのですよ・・・。え!?毒があった!?」
(*‘ω‘ *)「舐めたら死にそうになったんで多分これ毒です」
ブロマン「・・・あなたは・・・。さて、毒ですか、それについてはネルロプルが詳しいはずです。」
ネルロプル「やぁ、久しぶりだね。え・・・?毒かい?」
・・・
ネルロプル「これがシュルツを殺めた毒・・・これは面白いことになってきた。岩穴蜘蛛の毒だ」
(*‘ω‘ *)「岩穴蜘蛛?」
ネルロプル「ソサン地域でのみ生息する蜘蛛でね。本来は簡単に蒸発しちゃうから扱いやすいものではないよ。しかしソサン地域の暗殺者たちは特別な加工法でこの毒を使っていると聞いたことがある・・・。」
闇の精霊「ふぅん。じゃぁアルティノの人間が殺したわけじゃないのかね。ネルダのところに行ってみるか?」
(*‘ω‘ *)「うん。そうしよう」
ネルダ「・・・それが本当なら、シュルツを殺したのは彼の部下たちかもしれないな。」
(*‘ω‘ *)「部下が・・・なぜ?」
ネルダ「言うことを聞くといっても、ソサン兵たちの中には略奪を好むような野蛮な者もいたのだ。シュルツがソサン兵を指揮して、規律ある軍隊のような集団になるのを嫌がったのだろう。」
(´・ω・`)「ほっへぇ。」
ネルダ「ふむ・・・やはりメディア再建のためには奴らをこのままにしてはおけんな。エル殿。」
(*‘ω‘ *)「ぽよ?」
ネルダ「サルマ砦基地へ行ってくれるか。彼らはソサン族と戦うための準備をしているはずだ。様子を見に行ってくれ。」
(*‘ω‘ *)「あいよっ!」
・・・
(´・ω・`)「結局外部の人間かぁ」
闇の精霊「なんだ、残念そうだな」
(´・ω・`)「なんか名探偵っぽく『犯人はオマエだ!!』って言いたかったのに。」
闇の精霊「はは、どうするんだ?それでネルダが真犯人だったりしたら。」
(*‘ω‘ *)「それはそれでめっちゃ面白いと思わない?」
闇の精霊「ククw確かにそうだなw時々馬鹿みたいだけどオマエのそういうところは嫌いじゃない」
(⌒▽⌒)「ははっ、よせやい」
・・・
ここがサルマ砦基地!私がシャカトゥに気に入られてゲットしたお金で建てた砦なのだ!(⌒▽⌒)感謝してほしいわね!
サルマ「あ、これは!エルさんじゃないですか!ようこそサルマ砦基地へ!」
(*‘ω‘ *)「やっほー」
サルマ「私たちの兵力に対して大きすぎる基地だと思いませんか?うーん・・・ネルダが一体何を考えてるのか、正直わからなくなってきました・・・」
(*‘ω‘ *)「やっぱりメディアのために純粋に動いてるんじゃない?しらんけど。」
サルマ「そ、そうなんですかね・・・うーん・・・。」
(*‘ω‘ *)「それで?戦況はどお?」
サルマ「うーん・・・あまりよろしくはないですね・・・。そこで折り入って頼みがあるのですが・・・。」
(*‘ω‘ *)「ん?」
サルマ「闘技場の虐殺者を倒したあなたの実力なら・・・少しソサンの兵力を減らせるのではないかと・・・」
(*‘ω‘ *)「ふっふっふ、よかろう」
サルマ「ありがとうございます!!」
さてそれでは、ソサンをヒサンな目に合わせてやるのです(⌒▽⌒)
続く!