雲呑を背にして  

~ボードゲームを徒然に~

ボードゲーム紹介 「ガイスター」 1対1ゲームの名作!

こんにちは、雲呑堂です。

先日、スマホアプリ「Fate/Grand Order」の期間限定イベント、Fate/Requiem 盤上遊戯黙示録』(通称:レクイエムコラボ)について記事を書きました。

wanntan.hatenablog.com

この中でも少し紹介したのですが、私が所有しているゲームのうち、1対1でじっくり遊べる名作ゲーム「ガイスター」についてご紹介します。

  

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ルールはシンプルですが、度胸やハッタリ、そして考察力がないと勝てません!

1982年のドイツ年間ゲーム大賞にも選ばれた、長く愛されているゲームです。

 

bodoge.hoobby.net

 

作者:アレックス・ランドルフ(Alex Randolph)

ゲームメカニクス:ブラフ、アブストラクト(コマの取り合い)

プレイ人数:2人

プレイ時間:5~15分

 

こんな人におすすめ:1対1で心理戦をしたい人

 

①コマの配置

まず最初に、コマについてご紹介します。

このゲームには、良い幽霊(青色)悪い幽霊(赤色)がおり、それぞれ相手には見えない位置に色がついています。

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2種類の幽霊コマ。

この幽霊コマは青い幽霊が8個、赤い幽霊が8個の計16個です。

それぞれのプレイヤーが、青4つ赤4つの8個のコマを受け取ったら、

6×6の盤面の手前中央8マスに並べます。

 

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並べ方の例。色の配置は自由。

 これで配置は完了です。

 

②勝利条件

このゲームの勝利条件はなんと3つあります。

以下の3つのうち、いずれかを達成すれば、その時点で達成したプレイヤーの勝利です。

 

1.「相手の陣地のゴールを自分の青い幽霊が突破する

2.「相手の青い幽霊のコマを全部=4つ取る」

3.「自分の赤い幽霊のコマを全部=4つ取らせる」

 

なお、ゴールとは、盤上の四隅にある矢印が書かれたマスの事です。

 

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これを踏まえたうえで、各プレイヤーのターンについて解説します。

 

③コマの移動と勝利に向けての駆け引き

各プレイヤーは、自分のターンに、自分の幽霊コマを上下左右のどちらかに1マス動かします。(ナナメ移動はできません)

これを交互に行うことで、移動先のマスの相手の幽霊コマを取ったり、相手のゴールを目指したりします。

将棋などとは異なり、取った相手のコマを自分のコマとして再配置することはできません。このため、盤上の幽霊コマはどんどん減っていきます。

 

相手の幽霊コマを取るのは青い幽霊でも赤い幽霊でもできますが、相手のゴールを抜ける場合は青い幽霊コマでないといけません。

このため、必然的に、ゴールを目指してくるコマはなのか?なのか?という駆け引きが生まれることになります。

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自分の赤い幽霊(右上)がゴールを目指している例。当然ブラフ。

また、幽霊コマはであってもであっても、相手のコマを取る事はできるので、序盤は相手のコマの総数を減らし、自分の青いコマをゴールにたどり着きやすくする、というのも戦略の一つ。

逆に、相手の幽霊コマがだとわかっていても、一方的に攻撃されているようなら、取ってしまうのもアリです。

ただし、勝利条件からもわかるように、もしも赤い幽霊を3つ取らされてしまった場合は、もう一つ赤い幽霊を取ったら敗北というリーチがかかってしまいます。こうなると常に不利な2択を突き付けられることになるので、攻めすぎも注意!

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赤いコマを3つ取ってしまったので相手の幽霊コマを取って良いか悩む状況

ちなみに、上の画像の状況では、悩んだ末にコマを取りましたが、結果的に相手のコマはだったので、取って正解でした。取らなかった場合は次ターンにゴールから抜けられて負けていました。

 

こうした、一つの判断ミスで負けにつながるような状況が、このゲームでは頻繁に発生します。勝利条件が3つもあるので、お互いの読みの結果が、方々でダイレクトに状況に跳ね返って来るのです。

とはいえ、情報が無い中で、戦略を組み立てているのはお互いさま。度胸や勘、ハッタリ次第では、不利状況からの逆転も十分にあり得ます。

また1ゲームも5分~15分程度と短いので、ついつい何ゲームもプレイしてしまう魅力があるのも特徴の一つです。

 

④まとめ

幽霊コマを1マスづつ動かす、というシンプルなゲーム性ながら、相手の裏を読みつつ時に大胆に、時にはずる賢く、幽霊コマを動かしていくだけで楽しいゲームです。

同じプレイヤーと対戦し続けていると、だんだん相手のクセやプレイスタイルがわかってくるので、常に裏の読み合いが発生し、お互い戦略が変化していくのがわかります。ぜひじっくりプレイしてみてください。

 

また、しっかりした箱の割にコンポーネントがシンプルなので、値段が割と安め(¥2,500円~)なのもありがたい点。

主にカードゲームをプレイしている、という方も、本格的なボードゲームに手を出す第一歩として手を出しやすいんじゃないでしょうか。

 

ボードゲームカフェ等にも高確率で置いてあるゲームだと思いますので、気になった方はぜひ一度手に取ってみてください!

 

それでは、今日はこのあたりで。

雲呑堂でした。