【長編】Clump,Clump : 閑人書房

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【長編】Clump,Clump

2020年8月6日 

人食い怪物どもと戦う男たちの、ダイナミックでちょっと不気味なSFアクション


作品名Clump,Clump
作者モロクっち(諸口正巳)
文字数約15万字
所要時間約5時間
ジャンルSFアクション
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レビュー

「――その町。『なくなった』って、言ってた。なくなったんだって、滅びたんだって。〈スナッチ〉にやられたの!」


ありとあらゆるものを喰らう不気味な怪物〈スナッチ〉がはびこるヴォード大陸で、スナッチを狩り殺す〈ヴォーパル〉として各地を流れ歩く男・ソロ。女王の君臨する古都〈第五ワンダーランド〉にやって来てからはまともな仕事にありついて、しばらくスナッチ狩りからは離れていたが、あるとき、以前住んでいた町がひとつ丸ごと「なくなった」という戦慄のニュースを耳にする――。

数多のスナッチどもを屠って来た凄腕でありながらイマイチうだつの上がらないガンスリンガーが、未曽有の危機に立ち向かうハードボイルド・アクション。ちょっと不気味で毒々しい世界観に、スリリングな展開、派手なアクションシーンが最高にクールで、映像作品を観ているような、視覚的に強烈な印象のスチームパンク風SFスペクタクル。

キャラクターpickup
ソロ
「お前にそんなつもりがなくても、男ならみんな勘違いするとこだ。もうすこし言動に気をつけろ」
「俺は俺の仕事をしよう。ネイダ、絶対に俺から離れるな」
「でも、俺にだって、呑気に暮らす権利があってもいいはずだろ」
…今はガンショップの店員をやってる、〈歩く断頭台〉の異名を持つ凄腕のヴォーパル。目つきにやや険のある色男。忘れようと思ったことを本当に忘れてしまうことができ、昔のことはほとんど覚えてない。
ネイダ
「ガ、ガキ!? 今わたしのことガキってゆった!? ひどい!」
「……しっかり、しなくちゃ。しっかりしなくちゃ。行かなくちゃ……」
「うるさああい! 歩いてってばあッ!」
…ガンショップで働くソロに懐いてまとわりつく、世間知らずな美少女。
サウンド
「我々はこうして、手遅れになる前に手を打てる環境にいるのだ。この機会を逃せば、必ず後悔するだろう。――私は、後悔は、したくない」
「私はあんな町のために命をかけるわけではない。やつを一刻も早く殺したいだけだ。わかったか?」
「いちど武器を取り、人間に似た生命を殺した以上は、責任を取れ。憎まれていることを、自分には力があることを忘れるな。戦えない人間がいるということも」
…お揃いのガスマスクをつけた怪しいパーティ〈M(マッド)T(ティー)P(パーティ)〉を率いるリーダー。銀髪に白銀の眼、アルビノ一歩手前のような色白で、スカーフェイスの男。


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