シリーズ成長株の銘柄分析。
不労所得に必要な定期収入を得るため、気になる株式を分析していきます。
今回はTOBで話題のDCMホールディングス【3050】の財務を分析。そして今後の見通しを予想していきます。
※不労所得を得るのが目的の為、短期的な視点では分析していません
島忠には袖にされてしまいましたが、本業の業績はどうなのでしょう。
銘柄分析
どんな企業?
島忠のTOBで注目が集まる企業。 ホームセンター事業を主として行なう子会社の株式を保有することによる当該子会社の事業活動の指揮・管理、商品開発、卸売り、通信販売等を行っています。
ホームセンター業界第1位です。
傘下(子会社)には
・DCMカーマ
・DCMダイキ
・DCMホーマック
・DCMサンワ
・DCMくろがねや
があります。
かなり多いですね。
近所に必ずあるホームセンターという印象です。
現在の株価
コロナによる巣篭もり需要で大きく売上を伸ばした影響で株価も上昇しています。
ただ、島忠のTOBをニトリに奪われてからは、少し下がっています。
直近は1,202円。
色々踊らされている印象ですね。
配当利回りは2.42%。低いですね。
ただし、ここ数年停滞していた株価が伸びているのは注目です。
売上高
スケールの問題で凸凹に見えますが、売上は安定しています。
2019年度は、コロナ前(2月)に決算を出しているので、巣篭もり需要が反映されていません。
2020年度は、売上が伸びると思われます。
営業利益
利益が少しづつ伸びています。
売上があまり増えていない状況から見ると、経費を下げて利益を確保していると思えます。
2020年は巣篭もり需要による利益増を期待したいところです。
ROE(株主資本利益率)の推移
10%が合格ラインですが、不合格です。
利益を伸ばさないと、ここは何ともなりませんね。
EPS(1株利益)の推移
利益に連動した動きになっています。
増加しているのは、いい傾向です。
2020年度も増加を期待します。
配当の推移
連続増配ではありませんが、12年減配をしておりません。
コロナの影響で2020年は延びそうです。
EPSを見る限り、当面は減配しないと思われます。
配当性向の推移
配当性向はかなり低い水準です。
まだまだ増配の余地はありますが、しばらくは30%前後で推移しそうです。
所感
ホームセンター事業はコロナ禍でも安定して稼げます。
また、島忠をTOBできるだけの潤沢な資金力もあり、当面は安泰と思われます。
しかし配当利回りが2.42%しかなく、インカムゲインとしてみると、いささか心もとないです。
一方で、キャピタルゲインとしてみても、あまり株価が期待できるとは言えず、以前紹介したニトリの方が上昇が期待できます。
結論としては、私は買えませんね。