今回のテーマはジャック・アタリです。

 

それでは見ていきましょう。

 

 

 

ジャック・アタリ

ジャック・アタリ(1943 - )はしばしば、ヨーロッパ最大の知性などと称されるアルジェリア出身のユダヤ系フランス人である。

ジャック・アタリ

1943年にアルジェリアの香水ショップを営んでいたサイモン・アタリの双子の兄弟の一人として生まれました。1954年にアルジェリア独立戦争が起こったため、2年後の56年に家族とともにパリに移住しました。

1972年にパリ・ドーフィン大学で経済学の博士号を取得し、1968年から1985年までのあいだ、パリ・ドーフィン大学、エコール・ポリテクニーク、国立土木学校などで経済学を教えていました。

 



1973年にジャック・アタリはフランソワ・ミッテランと緊密な関係が始まり、1974年に大統領選挙の選挙キャンペーンを指揮しました。その後、野党の首席補佐官になりました。

ミッテラン大統領

1981年にミッテランが大統領になるとアタリは特別顧問に任命されました。以降、フランス政府の中枢に位置し続けています。

1991年欧州復興開発銀行初代総裁に就任しています。欧州復興開発銀行は東欧革命以降の東欧の復興に投資する役割を担っています。

ロンドンにある欧州復興開発銀行

欧州復興開発銀行はロンドンにあり、当時のイギリスの首相であるメージャー首相の反対を押し切って、ソ連のソ連の最高指導者ゴルバチョフを招いています。

また、彼はサミットにおいてG7の国家元首にゴルバチョフを受け入れるように強要しています。このことから、G7の国家元首よりも、銀行家であるアタリの権限が強いことがわかります。

2008年、2010年と、サルコジ政権下では超党派委員会での議長をつとめ、オランド政権、マクロン政権でも重要な役割を演じてきました。

左上からミッテラン、シラク、サルコジ、オランド、マクロン

特に社会党の政権で暗躍し、現在の共和国前進でも大きな影響力を持っています。

アタリは社会党を支えてきた経歴からもわかる通り、著作でもマルクス主義や共産主義が歩んできた歴史に対して肯定的な評価を与えています。

ジャック・アタリは日本でもNHK大学などに招待され、コメントを求められているように、日本ではリベラルに指針を与える立場になっています。完全にリベラルは思考停止しています。

 

 

 

NHKでのインタビュー

 

中央大学での講演

新世界秩序

ジャック・アタリはグローバルな法の支配を確立する提唱者です。欧州連合を足掛かりに世界政府の樹立を目指しているメンバーの一人です。

ジャック・アタリはハッキリと言っていますが、イスラエルのイェルサレムこそが世界政府の首都にふさわしいとはっきりと言っています。イェルサレムはユダヤ教、キリスト教、イスラム教における聖地であり、最も世界政府の首都に相応しいとしています。

 

 

エルサレムを世界政府の首都とする夢のために新世界秩序が計画されている


ジャック・アタリにとってアメリカは将来の世界の中心地ではありませんし、ヨーロッパ諸国も世界の中心とは目されておりません。ジャック・アタリは世界の中心地が、歴史的に少しずつ西側へと移行していることを指摘しています。

この後の世界の中心地は、ニューヨークから中国の都市、インドの都市、そして最終的にイェルサレムへと向かうことで完成するということなのでしょう。


ちなみに、世界政府を目指す団体として世界連邦運動協会というものがあります。

世界連邦運動協会

日本にも世界連邦日本国会委員会というものがありますが、与野党問わずに多数の議員がいます。

・所属国会議員(現職のみ、元職の顧問は除く)(50音順敬称略・2019年7月29日現在)
 

<自民党>
【衆議院】逢沢一郎 穴見陽一 安藤高夫 池田道孝 稲田朋美 井上信治 伊吹文明 衛藤征士郎 大塚高司 大西英男 小田原潔 加藤勝信 亀岡偉民 河村建夫 北村誠吾 岸田文雄  高村正大 後藤茂之 左藤章  塩崎恭久 柴山昌彦 下村博文 竹本直一 渡海紀三朗 中根一幸 中村裕之 中山泰秀 西村明宏 西村康稔 額賀福志郎 野田毅 萩生田光一 原田義昭 平井卓也 本田太郎 三原朝彦 宮澤博行 森山裕   山口俊一 山口壮  吉川貴盛
【参議院】 猪口邦子 岡田直樹 古賀友一郎 末松信介 中川雅治 馬場成志 山田宏
<立憲民主党>
【衆議院】 阿部知子 荒井聰 池田真紀 枝野幸男 大河原雅子 逢坂誠二 菅直人 櫻井周 佐々木隆博 高井崇志 中川正春  西村智奈美 本多平直  道下大樹 森山浩行 山川百合子
【参議院】 長浜博行 難波奨二 福山哲郎
 <国民民主党>
【衆議院】 浅野哲 奥野総一郎 小熊慎司 源馬謙太郎 近藤和也 玉木雄一郎 
津村啓介 前原誠司
【参議院】 大野元裕 
<公明党>    
【衆議院】 石田祝稔 井上義久 浮島智子 佐藤茂樹 佐藤英道 中野洋昌   遠山清彦 濱村進   
【参議院】 石川博崇 伊藤孝江 新妻秀規 浜田昌良 宮崎勝 山本香苗
<日本維新の会>
【衆議院】 谷畑孝 鈴木宗男  馬場伸幸
<共産党>
【衆議院】 笠井亮  
【参議院】 井上哲士 紙智子 倉林明子 小池晃 山添拓
<社民党> 
【参議院】 福島瑞穂 
<れいわ新選組> 
【参議院】 船後靖彦 
<無所属> 
【衆議院】 大島理森 柿澤未途 中川正春 松原仁 柚木道義 笠浩史
【参議院】 山東昭子 藤末健三
・現会長 衛藤征士郎(衆議院議員・自民党清和会最高顧問・外交調査会会長・税務調査会副会長、元国務大臣・防衛庁長官、元衆議院副議長等)

・現事務総長 中川正春(衆議院議員・立憲民主党顧問、元文科大臣等)

・現事務局次長 谷本真邦(世界連邦執行理事・青年会議議長、会長秘書)

世界連邦運動協会は欧州連合やフォード財団、オープン・ソサエティ財団、人権連合、ゴールドマン財団などの支援を受けています。

会長代行には吉本興業特別顧問の中野寛成氏などもいますが、かれらは新世界秩序を目指す人たちによって支援されています。

現在、アメリカで内乱を起こしているオープン・ソサエティ財団も支援しており、日本でも同じような目的をもっていると考えることもできるでしょう。

 

 

世界政府について

 

カニバリズムの秩序

ジャック・アタリには非常に興味深い著作があります。彼の著作には興味深い著作が多数あるのですが、特に興味深いのが『カニバリスムの秩序』です。

カニバリスム(カニバリズム)というのは食人行為のことをいいます。

ジャック・アタリは、人類あるいは世界はカニバリズムの秩序、つまり人が人を食べるという秩序で成り立っているといいます。以前にマリーナ・アブラモビッチの記事でこういった話をあげましたよね。

マリーナ・アブラモビッチ

繰り返しますが、人が人を食べるという秩序が世界を動かしているといってはばかることがない人間が欧州復興開発銀行の初代総裁をしているというのが、私たちが生きている世界です。

新世界秩序が目指す先にも当然、カニバリズムの秩序が成立します。カニバリズムの秩序には実際にアナロジーとしての意味合いが込められている場合と、決してアナロジーなどではないという意味合いが込められている場合の二種類があります。

「不安な生活条件には恐ろしい死が絶えず付きまとっていた。この未知のものを管理するために、『悪』についての最初の言説、最初の厄除けが登場する。神も、力も、科学もなく、世界の不条理に対する可能な唯一の戦いとしてのカニバリズムの出現。」

ジャック・アタリにとって、まず、カニバリズムは、神にも、力にも、科学にも先立つものとして厄払いとしてのカニバリズムが言及されます。

日本では古来よりカニバリズムに関することがほとんど語られることがありませんでしたが、大陸では違います。アタリは神々が人間の創造者あるいは審判者として現れるよりも前に、死者を食べるということ、死者の魂を遠ざけ死者の力を吸収するというカニバリズムがあったという。

カニバリズムについての考えは、同じユダヤ系フランス人の文化人類学者のレヴィ・ストロースにも興味深い考えがある。(アタリの著作にはレヴィ・ストロースに対する言及が実際にあります。)

レヴィ・ストロース

「カニバリズムの概念やその直接、間接の適用があらゆる社会に見られる事象だからなのである。」といった後で、「われわれのもとにカニバリズムが存在すると言えないこともないのである。」と言っています。

アメリカ、ロサンゼルスでのセレブリティを対象としたイベント

実際にフランスにおけるカニバリズムについての言及を私はフランス革命にかかわる言及から見かけたことがあります。

イギリスの政治家エドマンド・バークはフランスのジャコバン派の革命家の間で、カニバリズムが行われているという描写が存在します。単に言及としてあるだけにとどまらず、当時の風刺画においてもジャコバン派が人間を食べている様子が描かれています。

ジェームズ・ギルレイによる風刺画

従って、ユダヤ系フランス人がカニバリズムの秩序などと言っても、決して突拍子もない話ではありません。

日本では和の精神というものが尊ばれますが、ヨーロッパの一部の支配階級にとっての精神性は和とは異なるものです。

欧米社会の闇

カニバリズムの秩序についての細かな言及については後に譲るとして、以前に挙げた、血の中傷といい、カニバリズムの秩序といい、私たちが知らない欧米社会の闇、決して日本人には知らされることはありません。

 

反ユダヤ主義について


欧米では小さな子供が一人で通学することなどありえません。日本では満員電車に小さな子供たちがたった一人で乗って通学している姿などを目にすることができますが、これは世界的にありえない光景です。

カニバリズムといい、血の中傷といい、これは欧米社会の闇の一部でしかなく、私たちの知らない彼らの闇はさらに深いものです。

彼らにとって、彼らの秩序にとって邪魔な国家が世界にはあります。ジャック・アタリの言葉を借りるならば、日本・ドイツ・ロシアあたりとなります。アタリは日本・ドイツ・ロシアは潜在的な意識の次元で衰退の道に入っているといいます。

 

日本・ドイツ・ロシアについてのコメント


実際に私たちは衰退するべく道を進むように、彼らが作った政治思想によって洗脳されています。これはドイツ・ロシアでも一緒です。ドイツは第一次世界大戦と第二次世界大戦とその後の冷戦のあいだにすっかりと、彼らによって統制されました。ロシアもロシア革命以来ソ連時代を通じて破壊されています。

しかし比較的統制が上手くいっていたイギリスアメリカで反旗が翻され、イギリスではブレグジットが起こり、特に現在アメリカではほとんど内乱状態と言えるほどに、新世界秩序の推進者たちは、自らの身を守るために、メディアを通じてアメリカを破壊へと導く必要性に駆られています。

ブレグジットは新世界秩序にとっての大きな後退となった

長い歴史で見れば、彼らの戦略はよく見えてきます。現在の彼らの最大の目的はトランプの再選を阻止することです。そのためにメディア・銀行・議会・司法・情報機関を駆使して、工作活動、テロ活動を行っています。

彼らの活動がどういった意味で行われているのかを知る上でもここで紹介したジャック・アタリの世界観を読み解く必要があります。世界の主要国の首脳よりもなぜか権力を持っているマルクスレーニンの意志を継ぐジャック・アタリの所業を私たち日本人は今一度真剣に調査・検証する必要があります。

 

現在も共産革命は進行中

 

 

 

最後に

最後までお付き合いいただきありがとうございました。ご感想などありましたら、気軽にコメントください。

 

 

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