この記事の内容は、様々な資料をもとに書かれています。
内容の中には一部ないしは全体を通して、資料に基づく偏見や誤りがある可能性があります。また、筆者自身による偏見や誤りがある可能性も当然否定できません。
できる限り公平かつ事実に基づいて記事を書きたいと考えていますが、この点を踏まえていただけましたら幸いです。
今回のテーマはアイコンです。ユダヤ教でよく登場するアイコンとそれにまつわる話です。
それでは見ていきましょう。
メノーラー
メノーラーとはユダヤ教の中でも最も象徴的な紋章の一つです。
メノーラー
その出典は『出エジプト記』に見られ、神がモーセにそのデザインを伝えたということになっています。
メノーラーは純金の燭台で、中央の燭台の左右に3本ずつの枝が伸ばしたものです。ユダヤ教徒の生活風景にもしばしば登場します。
当初はロウソクではなく、油を燃やしていましたが、現在はロウソクが用いられています。
古くから伝わるさまざまなメノーラー
ダビデの星
二つの正三角形を逆さに重ねた六芒星、ヘキサグラムをユダヤ教ではダビデの星といいます。イスラエルの国旗にも用いられています。
ユダヤ教そしてシオニストのシンボル、ダビデの星
古代のユダヤ人のあいだでも用いられ、中世には神秘主義思想カバラのなかでも使われていました。中世末期にはヨーロッパの様々な地域の国王によってユダヤ人のシンボルとして認識されていたようです。
やがて、1897年のはじめてのシオニスト会議が開かれて以来、シオニスト・コミュニティのシンボルとしても用いられるようになりました。
ヘビの杖
ヘビが巻き付いた杖もまたユダヤ教のシンボルの一つとして使用されてきた歴史があります。ケリュケイオン・カドゥケウスなどの呼び方があるほか、アスクレピオスの杖とも呼ばれます。
現在も様々な用途で使用されるカドゥケウス
起源はギリシア神話がもとになっており、2匹の蛇が巻き付いたカドゥケウスはヘルメスの持ち物として、1匹の場合は医者アスクレピオスのものとして登場します。
医療の象徴または、商売の象徴として現在も用いられることがあります。
これがしばしばギリシア時代のシンボルで2本の線で魚を模したイクトゥスと同一視されて用いられることがあります。イクトゥスは初期のキリスト教のシンボルとして用いられていました。
初期のキリスト教徒の隠れシンボル、イクトゥス
メシアニック・シール
このメノーラー、ダビデの星、イクトゥスを組み合わせたものに「イェルサレムのメシアニック・シール」というものがあります。このシンボルはユダヤ人でキリストをメシアと信じるメシアニック・ジュダイズムのシンボルとして使用されています。
メシアニック・シール
そしてこのメシアニック・シールが、どういうわけか、悪魔崇拝でしばしば使用されるシンボルにして、バフォメットの中で隠された形で使用されています。
頭には灯、額には五芒星、腹部にはカドゥケウスが描かれています。バフォメットはテンプル騎士団が崇拝していたと言われ、現在のイメージは1856年のエリファス・レヴィによるものとされています。
現在、欧米の悪魔崇拝者のシンボルともなっているバフォメットの姿
この絵の中にメシアニック・シールが隠されている
バフォメットは文献的には1098年までさかのぼることができるようですが、その起源はムハンマドではないかと言われています。
ちなみに、メノーラー、ダビデの星、カドゥケウスですが、これらのシンボルは日本全国の公立学校のシンボルとして一般的に使用されています。メノーラーはうまく隠されていますが、ダビデの星はあからさまですし、カドゥケウスは商業高校などで用いられます。誰が指示したのでしょうかわかりませんが、これらのシンボル以外を探すのが難しいくらいです。
私たちが通ってた学校は少なくともそういった人たちの思惑が働いて運営されています。どんなに教育制度を変えようとも、この本質が見えなければなにも変わることがないでしょう。占領地の住民に本当の歴史を教えることなどありえないですよね。
誰が戦後日本の教育制度をコントロールしてきたか、わかりますよね。
ちなみに、以前に紹介したパラマウント・ピクチャーズは1932年にこのような映画を製作しています。ベティ・ブープは日本でも昭和世代ならば知っていると思いますが、セックス・シンボルとしてつくられたキャラクターの映画です。
ベティ・ブープ - ビンボーの入会 (1932)
ビンボーは何に入会したのでしょうか?
当時のアメリカの政策には3S政策というものがあったと言いましたが、ベティというキャラクターもその政策ゆえに登場したと言えるでしょう。
頭にバフォメットと同じものを付けたサディスティックなキャラクターが登場します。これに少し似た手塚治虫のキャラクターがいますが、このあたりをヒントにしたのでしょうか。
最後に
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