毒親や発達障害の人に良く見る一般との常識のズレ

毒親を観察して対処法を考えてみる

こんにちは。おやつです。

 

かなり昔にテレビで見たドキュメンタリーで、

人の常識や思い込みや洗脳と言った状態について、

気付きを得られたと思う番組を思い出しましたので、

今回はその内容をシェアさせていただこうと思います。

 

自分の常識が世界の常識と思い込んでいる人

子供は自分の家庭が世界の中心でスタンダード

その番組の話をする前に私の子供時代のエピソードをひとつ紹介します。

当時、同じ年代の多くの家で、夏場は麦茶を自分の家で沸かして、

それを冷やして冷蔵庫に常備しているような家庭が多かったのですが、

私の家もそれで、母親が作り冷蔵庫に入っている麦茶を飲んでいました。

ある日友達の家に数人で遊びに行きました。

その家でも麦茶を出してくれたのですが、

想像していた知っている麦茶とは違う味がしました。

甘かったのです。

この家の麦茶はお砂糖が入っているタイプだったのです。

その家の友達以外の私を含めた全員が

『なんで砂糖入れるの?』『これは麦茶じゃ無い』『麦茶は無糖が当たり前』

そう思いもしましたし、子供ですので実際言葉にも表しました。

ですが、

その家の子供にしてみたら、砂糖の入った甘い麦茶が普通なのです。

逆になんで砂糖を入れないのが不思議なぐらいです。

この子供たち全員に言える事なのですが、

家の常識が他所でも当たり前で、そうでない事はおかしいと思っているのです。

この事自体はまだ世界が限られていて、社会経験も全く積めていない子供の話なので、

言ってしまえば当たり前の現象なのですが、

それがいざ良い年齢の大人になり、

自分の常識が疑いも無く正しいモノで、違うモノを一切受け付けない、

もしくは他人に押し付ける様な人間になってしまっていたとしたらどうでしょう?

いろいろとイメージしながら読んでいただけると幸いです。

 

自己中な意識の持ち方

その番組は外国の会社が(ココではC国と記載します)

新しく高級ホテル事業を開始させるにあたって、

日本の企業に対し、新規雇用予定従業員の教育を依頼したいと言った内容でした。

高級ホテルと言うと、それなりのステータスの人間が、それなりのお金を払って、

オシャレで清潔な部屋に泊り、質の高いサービスを受けると言った感じですので、

従業員にも、それなりの心得やスキルを身につけて貰う必要があります。

教育を受ける従業員たちは全員C国人です。

カンの鋭い方であれば、なんとなく事の成り行きが想像できるのかと思います。

教育実習が始まりました。

身につけて貰わなければイケない事もたくさんある中、

挨拶や所作と言った基本的なところからスタートしたのですが、

半数以上の人達が、求めるレベルに達しないのです。

ハッキリいえば全く出来ていないのです。

ただ口頭や文面で説明しているワケでは無く、

映像や実際に目の前でやって見せているにも関わらず、

全く出来ないのです。

ココで一つ目の気付きです。

そんな難しい事でも無いのに、出来る人と出来ない人との違いについてです。

それは『意識』の持ち方の違いです。

この仕事はC国の中ではかなり良い給料で募集をされていましたので、

募集の時点でかなりの倍率になっており、

それを勝ち抜き雇用候補生としての研修に参加出来ているハズなのですが、

言ってしまえば参加者のヤル気に、物凄い温度差があるワケです。

出来た人達の中では

『それだけの報酬を貰えると言うコトであれば、

それに答えられる内容で無いと正式雇用にならないかも知れないし、

せっかく良い仕事を掴んだにしても手放したくも無いから必死に頑張る。』

この様な考えや意見が多かった中

出来なかった人達は

『やった事ないし』

『荷物運んだり案内が出来ればイイんでしょ』

『言われた事だけ出来ればイイんだから別に挨拶とか重要じゃないでしょ』

ものすごく明確に別れました。

まだ正式雇用では無いし、出来ないとイケない事だから、

必死に頑張ると言う意識を持つ人たちがいる一方で、

今までそんな事、教えられも求められもした事も無いし、

それが出来なくたって言われた事が出来れば別にそれでイイでしょ、

この様にかなり物事を簡単に考えている人たちもいる始末なのです。

この状況を見て依頼を受けた日本企業は、

序盤でこの有り様なので有れば、これ以上出来てない人達の教育を続けるコトは無意味だし、

出来ないとクライアントに伝えました。

 

 

洗脳や自分勝手な思い込みでおかしな事に

従業員数が足りないので、なんとか実習を続けて欲しいとの事で、

教育実習が継続されていく事になるのですが、

問題が起きました。

あまりにもヤル気のない研修生に、どうしてやろうとしないのか問い詰めた時でした、

こんなお辞儀やら礼儀やら挨拶なんて無意味だし、

この国で生きて来て必要とされて来たことなど無いと言うのです。

指導員が問いかけます。

『あなたは何か買ったりお店に行った時に、笑顔でありがとうと言われたり、

質問に対して親切ていねいに説明してもらえたら、うれしい気持ちにならない?』

答えはコレでした

『そんな事された事も無いし、別にされたとしても何とも思わない』

決してひねくれているワケではありません。

何が間違っているのかと、本気で答えているのです。

ここで2つ目の気付きです。

自分の狭い価値観や常識の中で重要で無いと思う事に対しては、

優しさや良心なども感じ取ることが非常に難しいと言う点です。

コレがより浮き彫りになったシーンがありました。

指導員が

『出来てるけど、もう少しここをこう頑張ったら、更に良くなるよ』

と、2人の研修生に対し声を掛けたところ、ひとりは、

『ありがとうございます。そこを注意してがんばります』

と、笑顔で返事をした一方、もう一人が

『出来ているんであれば、もうそれでイイんじゃ無いですか?更に給料貰えるんですか?』

と、かなりびっくりな答えを返してきたのです。

要は基準とされているモノより上の事が出来れば、それに対しての対価があるのか

そう言っているのですが、

まだ本採用では無く、あくまでも研修中の身なのです。

自分の立場や状況を理解する能力が非常に足らな過ぎるのです。

その原因は自分が思い込んでいる常識とは違う状況に置かれると、

自分では無くその状況の方がおかしいし間違っていると言った感じです。

そして決定的な違いは、

さまざまな事に対して気付く事が出来なくなってしまっている、

きつい言い方をしてしまえば、その感覚が麻痺してしまっているのです。

よその国の話ではありますが、

ある程度の年齢になり社会経験も積んで来たハズなのに、

それが全く身になっていない人が実際にいると言う事です。

恐らく私のブログを読んで下さっている方の中にも、

『あの人もこんな感じなのでは!?』と、

思い当たるふしがあるかも知れませんね。

 

 

今回も最後まで読んでくれて、本当にありがとうございます。

毒親やカバートアグレッションなどに悩まされている方の

一日も早い解放を応援しています。

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